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「TWISTER」 [映画(洋画)]

表題の作品は1996年のアメリカ映画「ツイスター」である。スタッフの名前が実に凄い顔ぶれであり、スピルバーグが製作総指揮、M・クライトンが脚本、「スピード」の大ヒットを放ったヤン・デ・ボン監督(「スピード」に続く第2作である。)ということで、これだけでも凄い作品だということを予感させてくれる作品である。(が、CGによる竜巻は迫力あったが、それ以外の部分では完全にコケてしまった...)→スピルバーグ作品って、本作のような期待はずれという作品も結構あるのですよね。ヤン・デ・ボン監督も「スピード」の時の冴がないし...

作品データを記しておくと、時間は113分、製作総指揮はスティーヴン・スピルバーグ、製作はキャスリーン・ケネディ、イアン・ブライス、マイケル・クライトンの3人、監督はヤン・デ・ボン、脚本はマイケル・クライトンとアン・マリー・マーティンの2人、撮影はジャック・N・グリーン、特撮はILM、音楽はマーク・マンシーナである。そして出演は、ヘレン・ハント、ビル・パクストン、ジェイミー・ガーツ、ケイリー・エルウィズ、ロイス・スミス、フィリップ・シーモア・ホフマン、アラン・ラック、ショーン・ウェーレン、ザック・グルニエ、エイブラハム・ベンルービ、ジョーイ・スロトニック、グレゴリー・スポーレダー、たちである。

幼い頃に父親を竜巻によって亡くしていたジョー・ハーディング。彼女は竜巻観測チームのリーダーになっていた。そんなジョーの所に夫のビルが、恋人のメリッサと共にやってきた。離婚届にサインを本目にやってきたのだった。が、「ドロシー」と名付けられた竜巻観測機を見せられると、ビルの心は騒ぎだした。「ドロシー」はかつてビルがジョーたちと同じ竜巻観測者だった時考案した観測機であり、竜巻の中心に放って竜巻の構造を調べるという装置であった。で、ビルはジョーたちのチームに同行することにした。また、かつてジョーやビルたちの仲間だったジョーナスも竜巻を追うチームを作っていて、豊富な資金によってビルのアイデアを盗用した観測機を持っていた。で、2つのチームは竜巻を追う競争を始める。が、2つのチームが出会った竜巻はとてつもなく巨大なものであって、猛威を振るっていた...

CGによる竜巻の描写は確かに迫力があるが、物語の方はどうでも良いようなものになっている。巨大竜巻が有無を言わせずに何でもかんでも吹き飛ばしていく、というだけの作品である。本作製作時は、「CG」ということだけでもまだ売りになっていた時代であるが、何でもかんでも「CG」を使った表現が行われるようになった現在では、全く以て何にもない映画だと言うことが分かる。やはり「CG」は表現方法の一つの手段であって、それを看板にした作品というのは、技術の発展によってあっという間に陳腐化してしまう、ということを教えてくれている。脚本に良い所があれば、まだ救われるのだが、それが無いとなるとなると、見ている方が辛くなってしまう。で、製作から10年以上も流れた現在では、「そんな作品もあったなぁ」ということだけである。また、本作関係者に大物の名前が揃っているが、大物ばかりが集まったから面白い作品が出来る、ということが偽りであるということを教えてくれる作品である。→ある意味では、色んな事をシニカルに教えてくれる作品である。

 

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