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「LES VACANCES DE MONSIEUR HULOT」 [映画(洋画)]

表題の作品は1952年のフランス映画「ぼくの伯父さんの休暇」である。本作は彼の長編第2作であり、風刺コメディである。彼のトレード・マークであるユロー氏が初めて登場した作品である。また、彼の代表作「ぼくの伯父さん」とシリーズのような邦題が付けられているが、「ぼくの伯父さん」は1958年の制作であって、本作よりも後の作品である。(日本では本作の方が「ぼくの伯父さん」よりも後になって公開された。)

作品データを記しておくと、時間は87分の白黒作品である。監督はジャック・タチ、脚本はジャック・タチとアンリ・マルケの2人、撮影はジャン・ムーセルとジャック・メルカントンの2人、音楽はアラン・ロマンである。そして出演は、ジャック・タチ、ナタリー・パスコー、アンドレ・デュボワ、ヴァランティーヌ・カマクス、たちである。尚、本作はカンヌ映画祭で国際批評家連盟賞を獲得している。

誰もがバカンスを楽しむために海へと向うバカンス・シーズン。そんな人波の中に「ぼくの伯父さん」ことユロー氏のオンボロ車もあった。のんびりと動く彼の車もある海辺の宿に着く。他の客たちは既にくつろいでいる。そんなところでユロー氏の休暇も始まる...

本作は、ユロー氏の一夏の休暇を描いている。ユロー氏は何かと他の滞在客たちに迷惑となることを繰り返し、邪魔な奴なのだが、そんなユロー氏の行動がまた色々と笑わせてくれていて、面白い。ギャグは言葉ではないということで、サイレント映画時代のギャグのようなものであり、これが長閑な雰囲気の中で妙にマッチしている。しかも、白黒という本作に上手くマッチしている。

せわしない日常から離れて、実にのんびりした気分に浸ることも出来、古典的なギャグがかえって新鮮に見えるということで、なかなか面白い作品である。

 

ぼくの伯父さんの休暇

ぼくの伯父さんの休暇

  • 出版社/メーカー: アスミック
  • メディア: DVD


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