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「WARLOCK」(1989) [映画(洋画)]

表題の作品は1989年の映画「ワーロック」である。先に取り上げた1959年の「ワーロック」と、原題も邦題も同じであるが、リメイクでも続編でもなく、全くの別作品である。('59年作品は西部劇である。)本作はオカルト的な要素のあるファンタジックなSF作品である。

作品データを記しておくと、時間は103分、監督はスティーヴ・マイナー、脚本はデヴィッド・トゥーヒー、撮影はデヴィッド・エグビー、音楽はジェリー・ゴールドスミスである。そして出演は、ジュリアン・サンズ、ロリー・シンガー、リチャード・E・グラント、メアリー・ウォロノフ、リチャード・カス、アラン・ミラー、たちである。

時は17世紀、舞台はボストン。悪魔と契約し、人々を魔法で惑わしたワーロックは捕らえられて処刑されることになる。そして処刑が行われる日、彼は突如姿を消した。それは悪魔によって救われて、300年後(=現代)のロサンゼルスに姿を現した。彼の目的は、3つに分散した世界を滅亡に導く悪魔の聖典「グラン・グリモワール」を手に入れることであった。一方、17世紀の世界で悪魔狩りの第一人者であったレッドファーンも現代にやってきて、ワーロックの野望を阻止しようとする。しかし、ワーロックが殺した家の主人・チャスを殺した犯人として警察に捕らわれてしまう。チャスの妻・カサンドラがワーロックの力に気づき、釈放されたレッドファーンと共にワーロックを追い始めた。しかし、カサンドラにはワーロックが魔法を掛けていて、1日に20歳を年を取っていくカサンドラ。ということで、彼女に残された時間は少ない。ワーロックは悪魔の聖典「グラン・グリモワール」の一部を手に入れて、力はより強大になっていた。そんな中、何とかしてカサンドラの魔法を解くことに成功するレッドファーン。そして残された悪魔の聖典「グラン・グリモワール」をワーロックよりも先に手に入れるため、ボストンに向かったが...

ありがちな展開のストーリーで、クライマックスも思ったよりあっさりしているということもあって、それなりという感じの作品になっているのがちょっと残念な所である。「悪魔の聖典」というオカルト的な部分と「魔法」というファンタジックな所をもう少し美味く活用すれば良かったんですけどね。しかし、ワーロックを演じるジュリアン・サンズの怪演ぶりと音楽の方はなかなか良い。SFX作品がお好きな方と、「悪魔」「魔法」という言葉に反応する肩だけが見ると言うことでよろしいかと...

尚、本作がDVD化されないのは、内容的に今ひとつということだけでなく、やはり1959年の同名別作品と混同する恐れがあるからなのだろうが、ビデオとしてリリースする時に邦題を変えることは珍しいことではないので、そうすればいいのに...(そこまでしないということは、それなりの作品である、ということである。)

 

↓ビデオです。(しかも輸入盤のため、日本語字幕もありません)

Warlock (Sp)

Warlock (Sp)

  • 出版社/メーカー: Vidmark/Trimark
  • メディア: VHS

↓日本版のビデオ

WARLOCK

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: VHS


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