西村京太郎サスペンス 日光・鬼怒川殺人ルート [ドラマ]
出演者の所にクイーン・宝積さんの名前があったと言うことで、チェックをしました。それにしても、十津川警部と亀井刑事のコンビのこのシリーズ、本当に長く続いてますね。(テレ朝の「土曜ワイド」だけでなく、TBSの「月曜ミステリー」でも続いています。土ワイは今回が第49作で、高橋英樹が十津川警部を演じている。一方、月ミスは今年の1月に放送されたものが第39作で、渡瀨亘彦が十津川警部を演じている。)
地下鉄浅草駅のコインロッカーから、殺人を予告した位牌が発見され、一週間後、日光でその人物の遺体が発見された。捜査を進めている内に、容疑者らしき人物が浮かび上がるが、犯人を検挙できないまま、今度は上野駅のコインロッカーで同じように殺人を予告した位牌が見つかる。そして一週間後、札幌行きの寝台特急カシオペアの中で、その人物が殺害された。捜査は難航するが、警察がマークしていた男が動き出し、日光へ。そして第三の殺人事件が起こりそうになって...
最初に浮かんだスナックのママ(演じたのは有森也美さん)が怪しく、姐御肌という所も犯人と思われる人物にぴったりだったが、犯行の手口から女性ではなく男性が犯人らしいと分かる。(→有森さんは「銭形愛」では犯人役を演じているし、2時間ドラマでは犯人役を演じることも、警察の人間を演じることも、実際は犯人ではないが事件に深く関係する人物を演じることも、また少ないものの被害者を演じることもあるだけに、ミスリードを誘ってくれることになり、こういう作品では貴重な人材です。→有森さんは、昔、「ララバイ刑事」でキャリア組の警部(主演)を演じているだけに、「ケータイ刑事」で銭形との女性同士のコンビを誕生させるとしたら、その時演じた推名警部(今ならば、警部から更に上に昇進しているでしょうが...)として「ケータイ刑事ファミリー」に加わって欲しい一人でもあります。(女同士のコンビはやらないような気がしますけど...))
クイーン・宝積さんが登場したのは、物語も3/4を過ぎてからで、第三の殺人予告のターゲットとなる女優・花井久美子でした。最初は「ケータイ刑事」で何度も見せている「クイーン女優」ぶりをしっかりと出していたが、殺人予告状を受け取るとオーラを失い、犯人に呼び出されて、ということで陰と陽のある所を見せてくれました。(「銭形海・2nd.1話」のような感じというか、「銭形泪・1st./2nd.1話」と「銭形零・1st.1話/2nd.2話」を合わせたような感じでした。)
結局、殺されることもなく、5年前の出来事の件で、参考人として警察に事情を聴かれることになったが、5年前に殺人を犯したか、不可抗力だったのか、はたまた完全な冤罪なのかは描かれていませんでした。(雰囲気から、少なくとも人を殺していたのは間違いなさそうでした。→星形のアクセサリーは身につけていませんでしたけど...)
また、「海・1st.2話」にゲスト出演していた岡あゆみさんが最初の被害者の妹役で、最初の方に少しだけ出ていたのと、「キ・ニ・ナ・ル!」でMCをしている松嶋初音さんが、真犯人に一連の犯行を起こさせる原因となった(第二の被害者が犯した)レイプ事件の被害者役(事故で植物状態になって入院中)として、中盤と終盤に出ていました。
列車トリックがこのシリーズの目玉の一つであるが、今回の列車トリックも、飛行機を絡めたものであって、面白い物であったのだが、真犯人の動機に関して、もう少し捻りが欲しかったと感じたところでした。
↓この作品の原作
↓有森也美さん出演作品
↓岡あゆみさん出演作品
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