ケータイ刑事銭形海9話[裏ネタ編] [ケータイ刑事]
今回は「夏舞台」の2回目となる第9話「BS初! ついに舞台だ! ~超豪華!演劇者殺人事件 捜査編」の物語の「裏ネタ編」ということだが、「夏舞台」ではそれぞれの物語についてではなく、4話を通して同じように扱うことが出来る事柄をまとめて記していて、今回は「夏舞台」で劇中に出てきた他の作品やキャラクターに関して、と言うことにする。で、今回は「カモメのジョナサン」と「怪談新耳袋」について、そして「雷」の裏ネタ編で一度記しているが、「プン太」についても再度記しておくことにします。
尚、BS-iの本放送の時に記した長文&ネタバレあり版は「ここをクリック」してご覧下さい。(放送直後に記した感想版もここを経由してください。)
「カモメのジョナサン」:アメリカの作家・リチャード・バックが1970年に発表した小説である。原題は「JONATHAN LIVINGSTON SEAGULL」。発表当時は殆ど白けなかったが、ヒッピーたちの間で評判となり、1972年になって突如大ヒットを記録した。そして映画化されることになり、1973年に公開された。(日本公開は1974年。)
物語は、カモメのジョナサン・リヴィングストンは、他のカモメたちと違って、餌を取るために飛ぶのではなく、飛ぶこと自体に価値を見出した。で、速く飛ぶためだけに危険な練習を重ねる。そのため他の仲間のカモメたちから異端児扱いされ、ついには群れを追放されてしまう...
人間が登場することはない作品である。ジョナサンは普通のカモメの飛行能力を超越した能力を身につけるということ、更に水面に激突したカモメを甦らせるという部分から、宗教的に解釈されることもある。本作発表当時の'70's前半では、アメリカではヒッピー文化がもてはやされていたこともあって、バイブルのように支持されることになった。
1973年の映画について記しておく。やはり、人間は登場しない作品であり、自分のアイデンティティを求めて旅に出るカモメのジョナサンを描いている。実際にカモメを調教して飛ばしているが、そのカモメの飛行シーンは記録映画としても十分通用するものである。
作品データを記しておくと、時間は99分、原作はリチャード・バック、監督はホール・バートレット、脚本はホール・バートレットとリチャード・バックの2人、撮影はジャック・コーファー、音楽はニール・ダイアモンドとリー・ホルドリッジの2人、声の出演は、ドロシー・マクガイア、ジュリエット・ミルズである。
「怪談新耳袋」:言うまでもなく、BS-iで製作された1話5分の短編集という形のホラー作品である。TVシリーズは5シーズンに渡って放送され、劇場版もこれまでに3作が公開されている。さらに、1話50分の中編として「怪談新耳袋スペシャル・絶叫編」というシリーズが2本制作されていて、まもなくスペシャルの3、4作目となる2本が放送予定(6/29と7/6の予定)されていて、DVDもリリースされる予定である。ちなみに、絶叫編の主演はここまでの所、5、6代目ケータイ刑事が終了した早織ちゃん/絢ちゃんである。このことから、7代目以降も「ケータイ刑事」終了後は「新耳SP」というも丹羽Pの戦略なのかも知れない。
また、日本だけでなく海外にも出ていて、アジア諸国をはじめ、20を越える国々で放送/公開されている。
原作は木原浩勝、中山市朗の2人で、実話を集めた怪談集である。ただ、原作に従った内容の作品もあるが、独自の脚色が行われている作品も多い。また、全く怖くない作品からコミカル色のある作品があるというように、幅が広いのも特徴である。
尚、TVシリーズは全99話で完結した、と言うことになっているが、5シーズンのTV放映で放送された物語は実は95話であり、劇場版第1作(8話から構成されるオムニバス作品である。)の中の「夜警の報告書」という物語が20分の作品であり、これを5分×4話に再構成した4話を加えた全99話という形になっている。ちなみに、英語版のタイトルは「TALES OF TERROR FROM TOKYO AND ALL OVER JAPAN」である。
「プン太」:脚本家・渡邉睦月さんの愛犬である。「ケータイ刑事」では「雷・1st.12話」に名前が登場したが、この後何度か名前が登場している。そして「雷・2nd.9話」ではご主人様の睦月さんと共に画面に登場している。また、「雷・2nd.12&13話」のオペラ編では着ぐるみの犬が「プン太」であり、この時には『プン太の歌』まで登場した。(この歌は「夏舞台」の初回でもクイーンが歌っていて、再登場ということになった。)
「銭形雷」終了後も、「恋する日曜日・ニュータイプ」の5話において、劇中に登場した金魚の名前が「プン太」だったし、その後の「恋する日曜日・3rd.」では、地上波の放送ではカットされているが、本放送では次回予告の後に続いて流れる「BS-iドラマ倶楽部からのおしらせ」の所に出てくる犬が、最終回で「渡邉プン太」だと判明した。そして「銭形海」では「イルカのプン太」として登場し、やはり何度か登場している。
尚、睦月さんは「愛」から「雷」までの作品では必ず脚本を書いていたが、「銭形海」全39話では1本も書いていない。ということで、プン太がご主人様の睦月さんに変わって「銭形海」に登場することになった。
「銭形海」の後番組である「東京少女・○○○○」では今のところ(「水沢エレナ」終了まで(「マイ・フェア・エレナ」まで))には登場していないが、この後のBS-i作品には「プン太」の名前の再登場は大いに考えられるところである。
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