キミ犯人じゃないよね?#10[Final] [ドラマ]
最終回ということで、さくらの秘密を明かすことがあったものの、やはり最後まで「ケータイ刑事検定」という内容でした。というか、「ケータイ刑事」をベースにした物語ということを最後もやっていました。(「ケータイ刑事」がなかったら何も無いということを最後に再確認させられました。)
しかし、今回は事件の方は余りにもボロボロでお粗末な内容でした。さくらの秘密は17年前の誘拐事件が発端になっていると言うことで、最終回の締めにするには良いのだが、根本的に問題がある。それは「誘拐事件」「17年前」といったら、とっくに時効が成立しているのである。(事件発生当時だと時効は10年であり、既に成立している。)そのことで美由貴が浅野から脅迫されても、浅野から脅迫されていることを警察に届けるという選択肢もある。近藤の死体を事故と誤魔化したことについても同様であって、とっくに時効が成立している。よって、17年前の真実が明らかになっても、罪を問われることはない。(しかし、社会的信用は失い、現職に留まると言うことは出来ないでしょうが...そう言うことでは殺害動機になり得るが...)医者ということで、もう少し知的犯罪というような所を見せて貰いたかったところだが、医者といっても刑法や刑事訴訟法については素人ということですね。(と言っても、最初からそういう知的レベルの高い物語を本作に期待する方が間違っています。)
さくらが殺人容疑で逮捕されるということで、これは「冤罪事件」である。で、展開は「銭形愛・8話」と「銭形泪・1st.13話」の様になっていきました。特に、宇田川とさくらが警官から逃げて隠れる所は「愛・8話」の隠れるネタを再現していました。
また、あのナレーションで有名な林和義さんが出ていたのが今回のポイントでした。その消費者金融会社の名前は「銭形舞・8話」そのままではなかったが、「ニコニコ金融」という名前は「舞・8話」の「ニコニコローン」を意識しているのは言うまでもない。
ところで柴田さん、「死因は毒物による…」と言っていたけど、その「毒物」って何だったのですか?ここまで「ケータイ刑事」を元にしているのだったら「ウラリ」と言って欲しかったのですけどねぇ。
その柴田さん、「本庁復帰」を狙っていることを口にしたが、やっぱりそうだったんですね。(しかも「復帰」と言ったということで、富士見署勤務は「左遷」と認識しているという深層心理もばれちゃいました。)これに対して宇田川が「本庁はもう一人の柴田さんに任せておけば」と返したが、これは上手い切り返しでした。→柴田束志も結構有名人として知られているということですか。いや、「上から読んでも…、下から読んでも…」という強烈な名前ですからね。でも、柴田太郎さんと柴田束志さんをトレードして、宇田川との凸凹コンビというのも見てみたい所だが、太郎さんも富士見署に染まっていたし、支店で修行を積んでから本店に戻ることを考えた方がよろしいかと...
ただ、弟・柴田二朗については何も触れられなかったことが残念でならない...
「ケータイ刑事」をベースにしていて、更に柴田太郎さんがスピンオフして登場(普通、スピンオフしたら主役になるのに、主役にならない所が柴田太郎のキャラらしい所です。)していたということで、それなりに面白い作品であったのだが、深夜枠とは言ってもやはり地上波ドラマの限界といったらいいのか、歯切れの悪さも所々に見られたのが残念な所でした。それに、(誰とは言わないが)一部キャラは完全に邪魔な存在だった(出番も確かに減りました)し、無駄な部分が多かったのもまた事実。これがテンポの悪さに繋がっていました。また、『柴田太郎のテーマ』は流して欲しかっただけに、これは不満点でした。(まあ、こんなものということですかね)
PS.「ケータイ刑事」では「死体は真実を語っている」と言っていた柴田さんが本作では「遺体は真実を語っている」というように「死体」を「遺体」に言い換えたが、その理由について全く述べられなかったのはどうして???
↓紹介されていたので一応...
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト: サントラ,黒川芽以,小野綾子,CHINO,もろこし村青年団,宮原永海,草刈正雄,金剛地武志,ドリマックスガール,ナミ&チヨ
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2006/02/01
- メディア: CD
コメント 0