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東京少女・桜庭ななみ#2「鏡の国のななみ」 [ドラマ]

今回の物語は、どことなく先週の物語から続いているような気もする物語であり、ある意味では、「恋より大切なこと」の別バージョンというような感じのする物語でした。→当然、主人公も別人で、全く関係ない別の物語であるが、先週のななみが躊躇ったことを実行し、結末も逆になったと言っていいでしょう。

今月の原作ノベライズのタイトルが「恋より大切なこと」となっているが、「恋日・1st.」の時にあった「終章」のA面とB面という感じ(「恋日・1st.17&18話」)がしないでもないですね。

自分の気持ちを伝えることが出来ず、小さな気持ちで始めたことが、自分ではどうしようもなくなってしまい、打ち明けようとするが、それも思うようにならない。ということで、不器用な女の子のほろ苦い物語ということで、「東京少女」が掲げている2つのテーマのウチの1つはしっかりと描かれていました。(もう1つの方も描かれていたが、別に東京で無くても成立する物語でしたし...)

それにしても、今回はこれを見る3時間半前に「銭形舞・5話」を見ていただけに、桜庭ななみが真希ちゃんとダブって見える所がありました。(雰囲気も似ているし、ひょっとしたら7代目を襲名して、本家と分家の三女同士という事になったりして...???)

今回は途中で地震速報のテロップが出たが、これは仕方のないところである。今日は朝の地震が大きかっただけに、こういう予感は最初からありましたし...(被災された方にはお見舞いを申し上げます。)

コーヒーショップで他の学校に通っている親友のマリコを待っている藤野ななみ。なかなかやってこないマリコにしびれを切らしてテーブルを叩きながら「イライラする」と言っているななみ。そうしているとマリコが「ごめん、掃除当番で...」と言って現れた。「この前も同じ言い訳。マリコって週に10日間は掃除当番なんだね~」と嫌みを言って、映画がもう始まっていると言って怒ると、トイレに言って席を外した。で、トイレから戻ってくると、マリコに男が話しかけていた。が、その男はななみが思っている同級生の中村だった。で「ナンパ?」とななみが言うと「違う違う」と言って中村は退散していった。

その夜、ななみの部屋。ボーっとしているななみに「今日合った男の子と、考えていたんでしょう」とマリコが語りかけると、ななみはそれを否定するが、携帯の待ち受けは中村の写真にしていたななみだった。

翌日、授業が終わったななみを中村が呼び出して屋上へ。中村は「今、つきあっている人とか...」と尋ねると、すかさず「フリーです。フリー。今つきあっている人いないし」と笑顔で嬉しそうに答える。すると中村は「俺のメアド」と言って、メモをななみの手に渡した。「うん」と言って頷くななみだったが、中村は「それ、渡して欲しいんだ。金曜日に会った子」と言って、ななみではなくマリコの事が気になっている、と告る。「藤野の友達だろう」と言う中村だったが「友達じゃない」と言い、更に「それにあの子、もの凄いバカだよ。あり得ないくらい天然だし」と、マリコの事を悪く言うななみ。が、中村は手を合わせてマリコに渡して欲しいと頼むのだった。

帰宅したななみは自室でマリコに電話をしようとするが、途中で止める。で、中村から渡されたメモを丸めてゴミ箱へ投げる。が、中に入らず、それを拾う。「何でマリコなの?ずるい」と漏らしたななみだったが、メモをゴミ箱に捨てず、マリコになりすまして中村にメールを送った。

サッカーの練習をしている中村を見に来たななみに中村が「ありがとな」と一言お礼を言うと、小さく頷いたななみだった。

夜、勉強していると、中村からのメールが届いた。直ぐにマリコのふりをして返信を送ったななみは、妄想モードに突入。(なかなか楽しい所でした。)が、直ぐに中村からメールが返ってきて、妄想モードは中断。直ちに返事を出すななみは、「ロングが好きだな。ポニーテールとか」とあったことで、鏡の前でポニーテールにしてみるのだった。

翌日、ポニーテールで登校したななみだったが、友達と話しながらやってくる中村を見て、胸を高鳴らせるが、中村はななみに気づく様子もなくすれ違っていった。

帰宅したななみ。中村からのメールは今度の試合を見に来ない?という誘いだった。これに、テストが近いからと断った。この時「私、何やってるんだろう...」と漏らしていた。

休日、原宿・神宮橋でマリコと待ち合わせしていたななみ。で、マリコがやってきて映画館に向かう二人。が、そこに友達と一緒だった中村がいて、中村はマリコの所にやってくる。ななみは「まずい」という表情で下を向く。「凄い可愛いよ。ポニーテール」とマリコに言う中村だったが、何のことか分からないマリコ。更に「試合勝ったよ」と言う中村だったが「えっ、何の?」と訳が分からないマリコ。ななみは「映画始まるよ」と言うと、マリコの手を引っ張って、中村の前から逃げるように消えていった。

その夜、中村からメールが届く。更に、マリコから電話があって「大事な話があるんだけど、明日会えない?」と呼び出された。

コーヒーショップでマリコと会ったななみ。マリコは中村のことを尋ねる。最初に「この前、あの人のこと好きじゃないって言ってたけど、あれ本当?」と確かめる。これに何度も頷きながら「本当本当」と答えるななみ。これに「よかった」とマリコは言うと、中村のメアドを教えてくれ、と頼む。ななみは「ここだけの話だよ、宇宙人なの」とまで言って止めさせようとする。更に中村のメアドを知らない、と言う。すると「彼に私のメアド伝えといてくれない」と頼むマリコ。で「分かった」と答えてしまったななみ。マリコは「やっぱ、ななみは親友だよね」と言ったが、この言葉にななみは悩むことに...

ななみは2つ目のメアドをゲットして、今度は中村になりすましてマリコにメールを送った。中村からメールが来たということでマリコは飛び上がって喜んでいた。(ここでAパート終了。経過時間は14分半を回った所ということで、Bパートは11分半弱になります。)

ななみはマリコになりすまして中村に、そして中村になりすましてマリコにメールを送ることを始める。で、マリコになりすまして「歯ぎしりものすごい」と言って嫌われるようにメールを送る。風呂から上がってきたななみが携帯を見ると「いつか聞いてみたいな」とのろけた中村からの返事が届いていた。これに「中村君のメールウザイ!私、明日から修学旅行で北京に行くからしばらくメールできません!」と返した。

が、マリコからのメールも届き、「もう、五月蠅い!」とキレてしまい、携帯を机の中にしまってしまった。

マリコと一緒に街中を歩いているななみ。ここのところ中村からメールが届かないことが気になっている様子だった。帰宅したななみが携帯を見ると、マリコからのメールがたくさん届いていた。更に「どうしても会いたいです。日曜日12字に日比谷公園の噴水の前で待ってます。」という呼び出しメールまで届いていた。これを見たななみは断りのメールを返そうとするが、思い止まって「必ず行きます」と返した。

6/15、日曜日。時刻は14:30を回っていた。マリコは噴水の前で中村を待ち続けていたが、来ないということで何度もメールを送り続けていた。ななみは「もう諦めて早く帰ってよ」と呟くが、またもメールが届く。で、それを見たらマリコの素直な気持ちが記されてあった。ななみはたまらなくなって、日比谷公園に走っていった。

ななみが公園に到着した時、マリコはまだ中村をずっと待っていた。ななみは「私の負けだ」と思い、全てをマリコに話そうと決意する。が、そこにトレーニングウェア姿の中村が走ってくるのが目に入り、慌てて木陰に隠れるななみ。

中村は何も知らずにマリコの前を走って行く。これにマリコが気づいて「中村くん」と声を掛けて呼び止めた。で、立ち止まった中村。マリコは「数え切れないぐらいメールしちゃったよ」と言うと、中村は携帯を開く。が、メールは届いていなかった。逆に「修学旅行で北京に行ったんじゃなかった?」と中村が言うが「北京?いつ?北京にいたらこんな所で3時間も待ってないよ」と行って怒る。これに中村はそのメールを見せた。が、マリコは「私、こんなメールしてない」と言うと、気がついたようだった。ななみはその様子を木陰から見ていたが、それ以上見ていられなくなってしまった。

翌日、屋上で一人弁当を食べているななみ。プチトマトを落としてしまい、転がっていく。すると中村が現れた。で、昨日、マリコと会ったこと、自分のメールがマリコに届いていない、と言うと「どういうこと?」と尋ねる。これにななみは「マリコって子がね、もう一人いて、うっかりそっちのマリコのメアドを教えちゃったみたいなの」と言い訳をする。中村はそのマリコに会えないか?と尋ね、「一言謝りたい」と言う。これに「無理」と返すななみ。お父さんの転勤で級にロスに引っ越すことになったと告る。すると中村は携帯を開いてマリコにメールを送ろうとしていた。それに気づいたななみは弁当箱を落としてしまう。中村がメールを送るとななみの携帯が鳴った。すると「そんな気がしてた」と中村は言うと、立ち去っていった。

その後、マリコと中村はつきあうことになった。マリコはそれをメールでななみに告げ、更に「ななみのことは許した訳じゃないけど…感謝はしてる。」と記されていた。それを目にしたななみは鏡の前で「私、一人になっちゃった。でも、これで良かったんだよね」と漏らし涙を浮かべていた。

学校の廊下でななみと中村がすれ違う。中村は全く振り向こうともせずすれ違っていき、ななみも振り返らず、すれ違いざまに「好きでした」と口にした。

エンドロールは、誰もいない学校の廊下で、『恋はみぢかい』が流れました。

次回は、「おウチに帰れない」という物語です。なんか、ファンタジックな世界の物語になりそうですね。(これが4本の中に1本あるコミカル編ということになるのでしょうか?→4話目の「小さな恋」はホラー映画でお馴染みの清水崇監督で、脚本が中江有里さんということを考えたら、コメディ作品とは考えにくいですし...)

BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせの映像は、今回も高速と東京タワーを中心とした夕景ということで、いつもの標準のものでした。(というより、4月が例外だったと結論を出しても良いということですね。)

今回のななみは、嫌な子だったが、自分の気持ちを正直に言えないために、軽い気持ちで悪戯のつもりで始めたことが取り返しの付かないことになってしまったということで、不器用な子でした。こういう子って、何処にでもいるものだし、身近な感じがする物語でした。(藤野ななみの行動に共感はしないが、途中でアドバイスをしたくなりました。)

演技の点ではまだまだであるが、なかなか良い表情を見せてくれるし、カチッカチッとそれなりに魅せてくれる芝居をしますね、桜庭ななみって。今後が楽しみです。

 

↓原作ノベライズ

恋より大切なこと (リンダブックス 東京少女 3)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2008/06
  • メディア: 文庫

 

↓タイトルからこれをイメージしたが、全く違う世界の物語でした。

鏡の国のアリス (岩波少年文庫)

鏡の国のアリス (岩波少年文庫)

  • 作者: ルイス キャロル
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2000/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

↓「恋日~終章」はこれに収録されています。

恋する日曜日 プレミアムDVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD


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