「THE TEXAS CHAINSAW MASSACRE PART 2」 [映画(洋画)]
表題の作品は1986年の映画「悪魔のいけにえ2」である。1974年の「悪魔のいけにえ」の続編であるが、本作は随分と雰囲気が変わっている。D.ホッパーの怪演ぶりには圧倒されるが、作品の中盤以降はコメディに走っているように米カルな所が多くなる。(笑いを取るためのコメディ映画とは別の意味のコメディ作品である。)ホラー作品として、それなりの恐怖は味わえますけど...
作品データを記しておくと、時間は95分、トビー・フーパーは共同製作、監督、キャラクター創造、音楽を務めている。製作はT.フーパーとメナハム・ゴーラン、ヨーラン・グローバスの3人、キャラクター創造はT.フーパーとキム・ヘンケル、脚本はL・M・キット・カーソン、撮影はリチャード・クーリス、特殊メイクはトム・サヴィーニ、音楽はT.・フーパーとジェリー・ランバートである。そして出演は、デニス・ホッパー、キャロライン・ウィリアムズ、ビル・ジョンソン、ジム・シードウ、ビル・モーズリイ、ケン・エヴァート、ハーラン・ジョーダン、たちである。
例の殺人鬼一家の事件から12年の歳月が流れていた。事件についてはいつの間にかうやむやになっていた。ある日、2人の高校生がダラスに遊びに行くが、その2人の死体が発見されたが、電動ノコで切り裂かれていた。そう、あの一家が再び暗躍し始めていたのだった。2人の死体を目にしたテキサス・レンジャーのレフティは調べ始め、レザーフェイスと双子のチョップ・トップの殺戮に向かって行くことになる...
レザーフェイスがチェーンソーを使うのは前作と同じであるが、そのレザーフェイスが女性に恋をするというように、スプラッター映画としたらちょっと飛躍しすぎていて、前作のようなエネルギッシュな所がない。続編は当たらない、と言われるが、まさにその通りであって、鬼才・トビー・フーパーもやっぱりそうだった。それにしても、続編を作るにしても12年という歳月が間にあると、やっぱりダメですね。が、本作から3年後の1989年に、シリーズ第3作が製作されることになります...
本作はD.ホッパーの怪演ぶりを楽しむということでは価値があるが、それだけであって、スプラッター・ホラーとしたらごく平凡な作品でした。でも、こういうジャンルの作品は苦手という方には、これでも刺激が強すぎるでしょうね...
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