ケータイ刑事銭形泪2話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
今回は、劇中に出てきた事柄に関しての「裏ネタ編」です。で、今回は「ミドルネーム」について、「ウォッカ」について、そしてウォッカの銘柄である「スピリタス」について記します。
尚、約2年半前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「ミドルネーム」:名前において、ファースト・ネームとラスト・ネーム(サーネイム、姓、名字)の間に入る中間の名前である。表記上はイニシャルの頭文字だけが記されることが多い。
世界では、日本のようにミドルネームを持たない国と、フィリピン、ベトナム、スラブ系民族、イスラム圏、英語圏のようにミドルネームを持つ所がある。これらの国々では、ミドルネームとして使われるのは主に父の名前であるが、フィリピンでは母の旧姓を使うのが一般的である。
また、18世紀のドイツでは、洗礼を受けるとミドルネームが与えられた時期があり、使われていた時代がある。但し、ミドルネームを与えられると、ファースト・ネームは省略されることになり、使わなくなっていた。
尚、英語圏では、ミドルネームはイニシャルの頭文字だけが記されることが普通であるが、中には、表記上の名前はイニシャルのミドルネームがあっても、ミドルネームを持たない場合もある。(この場合、「ミドルイニシャル」と呼ぶ。)→アメリカの第33代大統領(在任時期は1945年~1953年)のハリー・S・トルーマン大統領はミドルイニシャルの人物として、その代表的な人物である。
「ウォッカ」:ロシア特産の蒸留酒であり、無色無臭で透明な酒である。また、アルコール度数が高いことで有名な酒でもある。(40~60%である。)日本語では「ウォッカ」以外にも「ヴォトカ」「ウォトカ」「ウォツカ」「ウオッカ」などと表記されることがある。
ロシアの酒であるが、旧東側諸国であるポーランド、ウクライナなどでの生産高も多い。(スラブ系民族が起源とされている。)
原料はライ麦、大麦、小麦などで、これらに麦芽を加えて糖にして、それを発酵させ、それから蒸留する。そして、白樺の木炭をつめた濾過層を通し、精製される。(除臭もこの時行われる。)尚、現在ではジャガイモやトウモロコシを主原料としている。
歴史はそれなりにあって、14世紀の終わり頃から製造されている、とされている。が、現在のウォッカの特徴である白樺の木炭層による濾過を行うようになったのは1794年とされている。これによって「癖の少ない酒」と言われるようになる。
ウォッカが世界的に広まったのは、1917年のロシア革命以後であり、この時にウォッカ会社の社長がフランスに亡命し、フランスでウォッカの製造販売を始め、ここからロシア以外でも製造されるようになった。
ロシア以外では、ウォッカはカクテルとして使われる事が殆どであるが、ロシアでは、ウォッカに混ぜものをすることは邪道とされている。
参考までに、ウォッカをベースにしたカクテルの名前をいくつか記しておく。ブラック・ルシアン、ブラッディ・メリー、ブルー・ラグーン、カミカゼ、ソルティ・ドッグ、スクリュー・ドライバー、ウォッカ・ライム、ウォッカ・マティーニ、ホワイト・ルシアン、等。
「スピリタス」:ポーランドで作られるウォッカの銘柄の一つである。「世界最強の酒」ということで知られていて、アルコール度数は96%という世界で最も純度の高い酒である。尚、96%というのは、エタノールと水の混合液では共沸現象が起こるためにこれ以上の濃度にすることはできない。(よって、「酒」というよりも「純粋なエタノール」と言って良いでしょう。)
原料は穀物とジャガイモで、基本的な製法は、普通のウォッカと変わらない。96度という高い純度にするために、70回以上もの蒸留を繰り返す。これによって共沸現象が起こる限界までアルコール純度を高める。
この酒の扱いには普通のお酒とは違って、「火気厳禁」という制約がある。タバコも当然ダメである。(今回の物語のように、本当に燃えます。というより、燃料と言っても良いだけに、自殺行為です。)実際に、服に「スピリタス」がこぼれた人がタバコを吸おうとして引火、そして大火傷を負ったという事故が発生している。
尚、ポーランドではこの酒は、一般的には「飲む」ということよりも、果樹酒を漬けるために使うとか、消毒薬として使うとの方が多い。「飲む」場合も、当然ストレートでは飲まず、水で割るか、カクテルのベースとして使われる。
↓参考まで
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