TwellV・神宮前名画座「JANE EYRE」 [映画(洋画)]
今週の神宮前名画座は、土曜日だけの放送であって、1944年のアメリカ映画「ジェーン・エア」でした。先日まで1951年の「黄昏」となっていたが、発表から変更されたということになる。「黄昏」はDVDソフトでは121分のものと122分のものがあるが、この時間では2時間枠には収まらない。(実際、ON AIRは3分30秒のCMと番組タイトルがあってからスタートする(ノーカット、途中CMなしですけど...)ので、最低でも5分拡大して125分枠にしないと「神宮前名画座」では放送できない。)よって、時間のことで変更になったということでしょうね。
で、「ジェーン・エア」であるが、これは有名なシャーロット・ブロンテの小説の映画化作品であり、これまでに何度も映画化されている。1944年作品は3度目の映画化であり、ジョーン・フォンテーンの美しさと、オーソン・ウェルズの役へのはまり方が語り継がれる作品である。(ただ、時間的なことから、原作小説から端折ったエピソードも結構あります。)また、子役時代のエリザベス・テイラーが出演しているというのも、今だからポイントとなるところでもある。(E.テイラーの2本目の出演映画である。)
作品データを記しておくと、1944年のアメリカ映画であり、時間は96分、白黒作品である。原作はシャーロット・ブロンテ、監督はロバート・スティーヴンソン、脚本はロバート・スティーヴンソン、オルダス・ハクスレイ、ジョン・ハウスコンの3人、撮影はジョージ・バーソン、音楽はバーナード・ハーマンである。そして出演は、オーソン・ウェルズ、ジョーン・フォンテーン、マーガレット・オブライエン、ペギー・アン・ガーナー、エリザベス・テイラー、メエ・マーシュ、アグネス・ムーアヘッド、たちである。
叔母の元で育てられていた孤児のジェーン・エアは施設に入れられる。そこでテンプル先生やヘレンとの出会いがあって、やがて教師の資格を取ったジェーン・エアはロチェスター家の家庭教師となって屋敷へ。で、主人のロチェスターと運命の出会いをするが...
物語の方は有名な文学作品であるので、誰でも知っていることでしょう。ただ、原作小説では、ジェーン・エアは「美人ではない」という設定になっているが、ジョーン・フォンテーンが美しすぎて、原作小説のイメージとはかけ離れた作品になっている。→原作小説と映画は別物という事ですかね。
「ジェーン・エア」の映画化作品といえば、アンナ・パキンが11歳でアカデミー助演女優賞を獲得した1996年の「ジェイン・エア」(6度目の映画化)という傑作があるが、それと本作とを見比べてみるのも面白い所ですね。
尚、次回の神宮前名画座は土曜と日曜の両方ともしっかりと放送されます。26日&27日の放送で、1962年のグレゴリー・ペック主演の「アラバマ物語」です。(尚、この作品は128分ということなので、放送枠を30分拡大しての放送です。)
↓今回の原作小説はこちら
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