「FRIGHT NIGHT」 [映画(洋画)]
表題の作品は1985年のアメリカ映画「フライトナイト」である。一時期はスクリーンにやたらと登場していた吸血鬼であるが、その吸血鬼が'80'sという時代に久しぶりに姿を現した作品である。内容は、'80'sらしいノリと、コメディ、青春映画という要素を持ったものであり、ホラー映画であるが、明るく楽しい作品でもある。吸血鬼の設定に関しては正統的なものとなっていることも評価できる。で、本作がヒットしたことから続編が製作され、また、スクリーンには吸血鬼(色んなアレンジされたものもいました)がやたらと出てくる事にもなった。→ある意味では、'80's後半から'90'sの「吸血鬼ブーム」のきっかけとなった作品と言うことが出来る。
作品データを記しておくと、時間は106分、監督はトム・ホランド、脚本はトム・ホランド、撮影はジャン・キーサー、音楽はブラッド・フィーデルである。そして出演は、クリス・サランドン、ウィリアム・ラグズデール、ロディ・マクドウォール、アマンダ・ビアース、スティーヴン・ジェフリーズ、ジョナサン・スターク、ドロシー・フィールディング、たちである。
どこにでもいるような普通の高校生・チャーリー。ある日、隣の家に引っ越してきた2人が棺のようなものを運んでいるのを目にし、翌日の夜に女性の悲鳴を耳にした。ということで、引っ越してきたのは吸血鬼ではないかとチャーリーは悟った。ガールフレンドのエイミーに話しても、悪友のエドに話すが、全く信じて貰えない。で、警察に駆け込むチャーリー。刑事と一緒にその家を訪れるが、住人・ビリーは笑うだけで、刑事も呆れて帰ってしまう。チャーリーは人気恐怖番組「フライト・ナイト」のホストを務めるヴィンセントの元を訪ねて助力を求める。で、ヴィンセントはその話が真実だと知った。その頃、吸血鬼のジェリーとビリーは、エドを仲間にし、エイミーを人質にしてしていた。チャーリーはヴィンセントと共に乗り込んで吸血鬼に立ち向かっていった...
前半は青春映画という要素が前面に出たコメディという感じで、「ホラー」という所が薄いのだが、中盤からは「ホラー」の要素が強くなってくる。吸血鬼の基本的な設定もしっかりと受け継いでいて、変なことをしていないので、特に抵抗感も無くて受け入れやすい。
'80's作品らしい作品であるが、それなりに「ホラー」としても楽しむことが出来るので、ホラー映画が苦手という方も楽しむことが出来る作品である。暑い今の時期に鑑賞するのがよろしいかと...
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