SSブログ

東京少女・大政絢#4「エチュード・秘密」 [ドラマ]

今月の最後の物語は、BS-i得意の「BS初」の企画で、エチュードでした。(今回の予告では「BS初」の文字があったのに、冒頭の説明部分ではこの文字がなかったですね。→バラエティ・ドラマだったらWOWOWが行ったことがあるので、「BS初」ではないということに気がついたということでしょうか?ただ、WOWOWだけだから「無料BS放送」ということにしたら「初」と言えますけど...)

今月の4つの物語は、「幸福荘」の異なる時間の同じ部屋に住む人物の物語であるが、今回は、絢ちゃんが部屋の住人ではなく、大家さんの孫娘で、家賃を取りに来たという設定でした。ということで、変化球ということになるが、面白く纏まっていました。

また、今回は物語がAパートで完結、Bパートはそれを振り返って、という内容だったので、BパートはDVDの特典映像のコメンタリーを見ているような感じになり、これはこれで面白い所でした。尚、ドラマの方は14分弱ということで、「ショートフィルム道」の時の「東京少女」(「Bitter Sweet」として再編集されたものの本放送の時)やセピア編の本放送の時のような感じがありましたね。ただ「東京」ということに関しては全く触れられていなかったですけど...

前回、絢蔵が開けた壁の穴(回転ドアを付けると言って記した枠線もしっかりと出てきたのは良かったが、スプレー+落書きの跡は出てきませんでした。)がしっかりと出てきたということで、今月の4つの物語の舞台設定を同じ部屋にした、という試みも上手く繋がっていて、面白い所でした。少なくとも4、5、6月は1話完結で別々の物語だったが、このように1つに繋がるという構成は面白いですね。

また、今回の物語は、時間は1話5分だった「佐藤四姉妹」と同じような雰囲気もありました。(大掘さんは「佐藤四姉妹」の2つの物語(「どうやって赤ちゃんは出来るの?」「どうしてジョン・レノンとオノヨーコは結婚したの」という細川徹監督作品)に出演していました。)こういう雰囲気は、舞台劇ならともかく、TVドラマには無いものであって、良いものですね。

台本も無く、簡単な筋しか知らされていない絢ちゃん。共演者が誰なのかも知らされていないということで、時々素に戻っていた所が出ていて、普通のドラマでは絶対に見ることの出来ない姿が見られたのも面白い所でした。また、クライマックスに流した涙は良かったですね。演技で本当に涙を流すことが出来るというのは、絢ちゃん、本物です。(やっぱり、銭形ーズの一員です。確かな演技力を身につけている。)

ただ、主題歌の『トウキョウノウタ』が(Bパートの)ラストで流れたが、単にエンディングの締めのために使われただけということになっていて、物語とは完全に浮いていたのが残念な所でした。

この企画、なかなか面白いので、丹羽Pの頭では、オムニバス集の映画にするとか、「ショートフィルム道」の新たな企画とするとか、考えているかもしれませんね。ただ、役者に技量が無いとズタボロになってしまうだけに、キャスティングが難しいということになりますけど...(「ケータイ刑事」でもと言いたい所だが、「東京少女」でやってしまっただけに、もはや「BS初」とはならないし、また、事件のトリックやアリバイ、更に動機に対してアドリブが入ったら、ストーリーに収拾が付かなくなってしまう恐れがあるだけに、まず無理でしょうね...)

最初に、今回の物語の説明が字幕という形で出て説明がなされたが、実に親切です。こういうのって、地上波ドラマでは味わうことが出来ないものであって、やってくれます。

今回は、概略だけ記すことにして、細かい部分まで記さないことにします。(本作の面白さは、登場人物の細かい表情、やりとりの間、さりげない動きなどと絡み合った所であって、文字にするというのには無理がありますから...)

大家の孫娘・絢は家賃の取り立てにやってきた。部屋にいたのはシャツ姿の松崎しげるだった。部屋は散らかっていた。絢は「家賃払って下さいよ」と言うが、「お金がない」と言って払わない松崎は、タンバリンを鳴らして惚ける。これに「騒音」「苦情」「ゴミ」という言葉を口にする絢。

更に、絢は台所の壁に穴が開いているのを見つける。松崎は「穴を開けたのは俺じゃない」と言い、「鼠が開けた」と言って惚ける。(で、ハムスターがいた。)そのことで揉めるが、松崎はハムスターの籠を窓から捨てて、白を切通した。

絢は家賃の取り立てに行って半分がお小遣いになる、と言い、ここから小遣いの使い道という話になる。が、使い道を話さない絢。松崎は「頑固だな」と口にするが「冷え性」という単語は出てきませんでした。

そんな中、ギターを弾き出す松崎。絢は再び「騒音」と言うが、隣も下も今はいない、と言う松崎。そこに「毎度どうも~」と言って大掘こういちが現れた。手には絢のパネル写真を持っていて5万で松崎に売ろうとする。が、絢がそれに気づくと「警察に電話します」と言って電話を使用とする?大掘は慌てて電話を掛けさせないようにするが、絢は電話してしまう。また、大掘は絢のことを「絢お嬢さん」と言い、自分は大政興行の社員だと言う。更に、(松崎の)部屋にある絢の写真を示す。(「六代目参上!」の時に出ていた絢ちゃんの子供の時の写真まであった。)で、自分も取ることが出来ない写真もあり、それは松崎が取った写真で、松崎は絢のお父さんだと告る。が、絢は、父は小さい時に失踪したと言う。大掘は「昔出ていったお父さんなんですよ」と説明し、事情を説明する。

しかし、松崎は、自分はストーカーだと言い、ゴミ箱に隠していた封筒からお金を出すと、絢と大掘を部屋から追い出し、大掘に写真代と言い、絢に「いいから持ってけ」と言って金を渡す。そして「早く帰れ」と言って追っ払った。

部屋に戻った松崎はギターを手にすると『若者たち』を歌い始める。絢は部屋に戻ってくると、その歌をじっと聴いていたが、目に涙を浮かべて聴いていた。曲が終わると、絢の目から涙がこぼれる。そして「お父さん」と口にした。(「完」と出て、物語は終了。経過時間は14分半を過ぎた所でした。)

Bパートは「エチュードを振り返って 出演者大座談会!!」ということで、物語の映像が上に大きく、その画面をモニターで見ながら話をしている絢、松崎、大掘の様子を移した画面が左下に小画面として出て、その右の部分に、メイキングのノリで語っていること(の一部)がテロップで出る。また、時々、画面の右端の部分に解説字幕が縦書きで入る。14分弱の本編の一部を端折りながら、コメンタリーと言う形で進んで行く。

監督の「OK」と言う声とともに、完全にメイキング映像ということで、「銭形海・3rd.」のメンバーの再会シーンがあり、それから左下にあった小画面が全画面となり、語り合っている所が流れる。(丹羽Pと古厩監督の姿も映っているが、話しているのは絢、松崎、大掘の3人だけでした。)

『トウキョウノウタ』が流、キャスト、スタッフのエンドロールが右から左に流れる中、大掘、松崎、絢の順番で感想を語り、大座談会も終わりとなりました。

次回からは、主役が岡本杏理となって、「東京少女・岡本杏理」となります。(8月は5週あるので全5話となるが、4&5話が前後編の物語です。)その最初の物語は「川の匂い」という物語です。まずは佐々木浩久監督、中江有里さんの脚本ということから始まります。物語は、理容店を営む父は友人から少年・ケンを預かっていた。杏理は弟が出来たと思っていたが、いつしか疎ましく思うようになっていた。そんな中、杏理とケンは母からお使いを頼まれ、出掛けたが、途中でケンが、川の匂いに敏感に反応したが...

次回予告を見た所、「恋日・3rd.21話」の「近くて遠い恋」に理容店が出てきたことを思い出しました。(繋がりはないでしょうけど...)また、主題歌の方はなかなかアップテンポな曲であって、今月とは随分と雰囲気が違いますね。(5月・水沢エレナの『翼』に似た雰囲気を感じました。)

BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせは、今回もバックの映像は、高速道路と東京タワーを中心としての夕景でした。(特に「東京」でなくても成立する物語であり、舞台が幸福荘の一室だけだったので、これが正解でしょう。)→4月の「東京少女・山下リオ」だけが特別だったということで、もはや異論もない...

今回は、実験作でもあったが、この企画、なかなか面白いですね。ただ、役者の技量がもろに出てしまうだけに、難しい所もあります。でも、舞台を経験している絢ちゃんだったら大丈夫でした。

今回は、物語自体は短くて直ぐに終わってしまうものであるが、何度か見ていると、また新たな発見がある物語となるだけに、視点を変えて何度か見てみようと思います。また、監督が思い描いていたものがどれだけ出たのか、思っていたこと以上のことがあったのか、古厩監督の話も聞いてみたかったところです。

それにしても、台詞一つ一つの間や、些細な仕草、顔の表情など、文字では表すことの出来ない要素が物語の方向を決めるスパイスともなるだけに、是非とも本作は実際に見てもらいたい所です。(少なくとも、こういう作品は今の地上波では味わうことの出来ない要素があることだけは間違いない所です。)でも、地上波での放送はかなり先のことでしょうし...

 

↓「エチュード」 と言えば思い出すのはこれですけど...

ショパン エチュード集 作品10 原典版

ショパン エチュード集 作品10 原典版

  • 作者: 山崎 孝
  • 出版社/メーカー: 全音楽譜出版社
  • 発売日: 2005/09/05
  • メディア: 楽譜

ショパンエチュード集  全音ピアノライブラリー

ショパンエチュード集 全音ピアノライブラリー

  • 作者: ショパン
  • 出版社/メーカー: 全音楽譜出版社
  • 発売日: 1998/12/10
  • メディア: 楽譜
ショパン・アルバム

ショパン・アルバム

  • アーティスト: ホロヴィッツ(ウラディミール),ショパン
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
  • 発売日: 2004/11/17
  • メディア: CD
↓現時点で「銭形海・3rd.」のメンバーが見られるのはこれだけです。(まだ予約の段階ですけど...)
↓松崎しげるのCDをいくつか
〈COLEZO!TWIN〉松崎しげる

〈COLEZO!TWIN〉松崎しげる

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2005/12/16
  • メディア: CD
エッセンシャル・ベスト

エッセンシャル・ベスト

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2007/08/22
  • メディア: CD
松崎しげる

松崎しげる

  • アーティスト: 松崎しげる,荒木とよひさ,前田憲男,斉藤ノブ,林哲司,植田芳暁,小笠原寛,パイントリー・ファミリー・バンド
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 1999/08/04
  • メディア: CD
「愛と復讐の嵐(『ビクトリア 愛と復讐の嵐』日本語主題歌)/愛のメモリー21」

「愛と復讐の嵐(『ビクトリア 愛と復讐の嵐』日本語主題歌)/愛のメモリー21」

  • アーティスト: 松崎しげる,くまのきよみ,たかたかし,水島康貴
  • 出版社/メーカー: GENEON ENTERTAINMENT,INC(PLC)(M)
  • 発売日: 2007/09/21
  • メディア: CD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。