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東京少女・岡本杏理#1「川の匂い」 [ドラマ]

今月のヒロインは岡本杏理。これまでの4人よりも年齢が下であるが、演技の経験ということでは2005年からやっているということもあって、キャリアでは逆転する。(主演ということでは「恋日・3rd.~三姉妹」と「東京少女・セピア編」の「新聞少女」ぐらいですけど...)「牙狼」で三神官の一人、ベルを演じていたのが頭に残っている筆者です。(但し、声は吹き替えられていたので、彼女の声ではなかったですけど...)→彼女が「銭形」を襲名することになるのなら、「牙狼」繋がりで雨宮慶太監督に「ケータイ刑事」に参加して貰いたいと思う所である。(が、BS-iの予算と、雨宮監督の凝った映像作品ということを考えたら、1クール分の予算を1、2本で使いきってしまいそうな気がするので、やっぱり無理でしようね...)

主題歌は主演が歌うというのが本作であるが、今月の主題歌は『ひとりぼっちのランナウェイ』。勿論、歌うのは岡本杏理である。アップテンポで元気が出てくる歌ですね。(5月・水沢エレナの挿入歌『翼』と同じような雰囲気を持った曲です。)→4月からの『イケナイ恋』『蕾』『翼』『恋はみぢかい』『トウキョウノウタ』、そして今月の『ひとりぼっちのランナウェイ』と来月9月の瓜生美咲の歌う曲を合わせて、CDリリースして欲しいところですけど...

携帯電話が出てきたので、21世紀の現代の物語ということになるが、下町を舞台にした物語であって、ノスタルジックな雰囲気(豚の蚊取り線香置が出ていたのが、そう感じさせてくれます。)があっただけに、昭和40年代から50年代の物語にしても良かったように思えました。(が、スポンサーが許してくれないでしょうけど...)→「新聞少女」の岡本杏理であるだけに、悪くないアイデアだと思うんですけど、やっぱりスポンサーは神様ですからね...

また、理容店が舞台ということで、思い出したのは「恋日・3rd.21話」の「近くて遠い恋」と、「東京少女・セピア編」の「さよなら少女」でした。(とは言っても、繋がりがある訳ではありませんが...)

中学生の斉藤杏理。家は東京の下町で理髪店を営んでいる。杏理は友達と電話で話していて、靑山のカリスマ美容師の店に行く約束をしていた。家が理髪店だからといって、いつまでも父に髪を切って貰うことが嫌だった。(気持ちは良く分かります。)

また、父・裕の友人の子供、小学生のケンを預かっていた。最初は弟が出来たと喜んでいた杏理だったが、無口なケンのことを疎ましく思うようになっていて、存在感がないなど、友達にぼやいていた。

母・朋子が、ご飯が出来たと言って杏理を五月蠅く呼び、仕方なく電話を終えて降りていく杏理。で、ケンと共に4人で食卓を囲む斉藤家。そんな中、杏理の髪をいつ切ろうかという話になる両親。

風呂上がりで部屋に戻ってきた杏理。ケンは杏理の足音を聞くと、本を読むのを止めて寝たふりを。部屋の灯を消してスタンドを点けた杏理は日記を書き始める。最初は嬉しかったが、随分と酷いことを書いていた杏理だった。(「はっきり言って、渡しはケンを好きになれない」「一人っ子が良い」と書いていた。)

夏休みと言うことで、宿題を殺っている杏理。が、色々とぼやいていた。が、ケンがいることを忘れていて、思い出したように呟くが、ケンは黙って本を読んでいた。そんな所に母がやってきて、杏理に、夕飯で使う豆板醤を買ってきてくれ、と頼まれる。また、朋子はケンと一緒に行って、「(ケンには)お菓子を買って貰うのよ」と言って杏理と共に行くように言う。で、杏理とケンは買い物に出掛けた。

杏理とケンが一緒に出掛けるのは、ケンがやってきたとき、東京タワーや上野動物園に言った時以来だった。色々と喋る杏理だったが、ケンは何も言わなかった。「弟のように思ってるし...」と言う杏理だったが、ケンは突然走り出していってしまった。で、杏理はケンを追いかけていく。

ケンがやってきたのは川だった。追いついた杏理に「川」とだけ言ったケンだったが、それ以上は何も言わない。杏理が「いい景色。川なんて久しぶりに来た」と言うと、「匂いがする」と言うケン。で、杏理も「川の匂いだ」と言い、少しは打ち解けたようだった。

夜、麻婆豆腐を作った朋子。(「東京少女・セピア編」の「麻婆少女」でも麻婆豆腐が出てきたが、全く違う形で、今回は母の得意料理と言うことでした。)が、ケンはやはり何も喋らない。「何で喋らないの。さっきは笑って喋っていたでしょう」と言う杏理だったが、「いいのよ」と朋子。杏理は喋らないケンを不思議に思わない両親のことに疑問を持ち、麻婆豆腐はいつもと同じだが、気分は最悪だった。(ここでAパート終了。経過時間は約11分ということで、少し短めのAパートでした。で、Bパートは約15分ということになります。)

食事が終わり部屋に戻った杏理は靑山の美容院に行く計画を友達と電話で話している。で、ギブ・アンド・テイク作戦を実行することにした。が、自分を見ていたケンに「こっち見ないで」と冷たくする杏理。日記には自分がどんどん冷たい人間になっていく気が...でも、それはケンのせいで...と書いていたが、ケンの蒲団を直してあげたりと、お姉さんらしいところを出していた。で「寝てる時は可愛いのに」と言っていた。

次の日、杏理は朝から店の掃除をしていた。「夏休みだから、たまには店の手伝いを」と言っていたが、食事の時、母は「お父さんに何かお願い事があるの?」と見透かされていた。が、「何でそんな風に言うの。何で私の気持ち踏みにじるの?」と返す杏理。母は「杏理は成長したんだよね」と言っていた。が、ケンが何も言わずに杏理を見る目が...

店の手伝いをしていて、お客さんが帰ると、来週祭があり、それにみんなで行こうという話になるが、その日は月曜ということで「私、約束があるから、一緒に行けない」と言う杏理。杏理の気持ちを察した両親だったが、これから杏理の髪を切ろう、という話になる。これに杏理は、月曜日に友達と青山の美容院に行く約束をして、お金が欲しいと言う。これに父は「俺だったらタダだぞ」更には「杏理の友達も一緒にカットしても...」と言う。すかさず「もう嫌なの、お父さんに切って貰うのは」と行って自分も友達みたいに美容院に行きたい、と気持ちを言う。そしてケンのことを持ち出して、「お姉ちゃんにならないから」「ケンなんていない方がいいよ」と口に出した。が、ケンはそれを聴いていて、黙って部屋に戻って行ってしまった。母は「ケンちゃんに謝ってきなさい」と言うが、杏理は両親がケンに甘いことの不満を言い「絶対に謝らないから」と言うと部屋に戻った。

部屋ではケンがショックを受けて落ち込んでいた。杏理は日記が出ていて、それをケンが読んだことを確かめると「ここ、私の部屋なの。出てって」とケンに言った。で、ケンは黙って出ていったが、家から飛び出して行ってしまった。追いかけていく母の声が届くが、杏理は「勝手に人の日記を読む方が悪い」と思っていた。

そんな所に父がやってきた。父は「美容院代」といって封筒を杏理に渡した。「もう」中学生だもんな。父さんの専属モデル、卒業祝いだ」と言って、美容院に行くことを許してくれた。そんな父は腰を下ろすと、ケンのことを話し始めた。

ケンの父親は自分と同じ理容師だが、今、重い病気を患っていて、母が尽きっきりで看病している。で、ケンの面倒を見きれなくて、預かって欲しいと頼まれた、と告る。また、ウチに頼んだのは、ケンの家と同じ理容室だからで、ケンの家の近くには大きな川が流れている。少しでも馴染んだ環境の方がケンにも良いということだった。また、ケンに「ここがお前の家だという場所」を与えてやりたかった、とも言ったが、それが浅はかだったと後悔していた。そして「近いうちに迎えに来ることになった」と伝えた。杏理は「じゃあ、ケンのお父さんは?」と尋ねるが、父は俯いて何も言わなかった。で、杏理も察したようだった。

そんな所に母が戻ってきた。「ケンは?」と父が尋ねると首を振って「追いかけたんだけど、見失っちゃって...」と母。これに杏理は立ち上がって「多分あそこだと思う。私、探してくる」と言って、飛び出していった。

杏理が向かったのは川だった。で、ケンはその場所にいた。杏理はケンの横にやってくると、「ケンの家の近くには、川が流れてるんだ。この川とも繋がっているかも知れないね」と言うと、「さっきは出ていけなんて言ってゴメンね」と謝った杏理。これにケンも「ごめんなさい。勝手に読んで」と日記を読んだことを謝った。これに杏理は首を横に振りながら「うんうん、あんな所に出しといた私がいけないの。あの日記、嘘だからね。私、ケンのこと好きなんだから」と言って笑顔を見せる。そして「帰ろう。お母さん、美味しいご飯作って待ってるよ」と言うとゆっくりと歩き出した。

ケンは杏理を追いかけ、エプロンを掴むと抱きつく。そして「匂いがする」と言う。「何の匂い?」と尋ねる杏理。ケンは「家の匂い」と言った。それは理容室の匂いだった。で、テオ繋いで仲良く帰って行く杏理とケン。

ケンは夏休みの終わりを待たず、また父が楽しみにしていた夏祭にもいけないまま、家へと帰っていった。

月曜日、定休日の店にいる父。そこに客がやってくる。「すいません、今日お休みで...」と言うが、それは杏理だった。杏理は鞄から、父から貰った美容院代の袋を取り出して父に渡すと「予約していないけど、私の髪、切ってくれないの」と言うと、理容椅子に座った。「切るに決まってるだろう」と父は嬉しそう。で、父は杏理の髪を切る。

夕方、浴衣に着替えた両親と杏理は祭に向かった。杏理はケンが教えてくれた川の匂いを思い出していて、川が須口格にあることを忘れていた自分に気づいた。そしてケンは今どうしているのだろうと思いを巡らせていた。ケンと一緒に、この川のこの道を歩いたことが随分昔のことのように思えていた。

『ひっとりぼっちのランナウェイ』が流れ、エンドロールは夕景に染まった川辺の景色でした。

次回の物語は、16歳・福永マリカの脚本家としてのデビュー作となる「家出のススメ。」という物語です。(主演の岡本杏理よりも福永マリカの方に注目が集まっているという逆転現象が起こっているのですけど...)「恋日・文學の唄」の1&2話の「蒲団」以来となる佐野史郎さんがゲストというのも注目点の一つです。家出をした少女・杏理と、途中で出会った佐野史郎とのやりとりは面白そうです。

「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせは、下町を舞台にしていたということで、ちょっとは期待したのだが、その期待も虚しく、基本となる「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。

物語としたら、一番複雑な頃の少女の気持ちを描いていて、いい感じにまとまった物語でした。ただ、途中でケンのことをボロクソに言う杏理に、「牙狼」での悪のイメージが甦る所があったのだが、中学生ということを考えたら、杏理の気持ちも良く分かりました。

派手な所は無いが、心のドラマということでは良いものでした。また、今回は直接的には語られていないが、東京の下町を舞台にしていて、それらしく「東京」ということも描かれていたので、「東京少女」と言うタイトルに一応偽りはなかったですね。でも、「川」が鍵となる物語だったら、水の都・大阪でも全く問題が無く展開できますし、ケンの実家は琵琶湖周辺、杏理の家は淀川近くということの方が、より「川」に対する思いが深くなったのでは、と思ったところでした。(30分枠でそこまで描くのもまた大変ということは分かりますけど...)

 

↓岡本杏理はこれの一員でもあります。

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