TwellV・神宮前名画座「CITIZEN KANE」 [映画(洋画)]
今週の神宮前名画座は、1941年のアメリカ映画「市民ケーン」でした。この作品は映画史上に残る大傑作として、歴代世界映画の第1位にも選ばれた作品であり、余りにも有名な作品である。よって、見ていて当然という作品である。(今回、久しぶりに見た筆者だが、何度目になるかな~?2桁には乗っていないと思うが、少なくても片手では数えられないのは確かです。)
ということで、この枠でいつ登場するのかと思っていた作品であり、ようやく登場となりました。ただ、この作品は119分の作品であるのだが、ON AIRされたものは117分でした。「神宮前名画座」は、映画本編の途中にCMは入らないが、始まる前に3分のCMと30秒の番組タイトルがあるので、3分半は喰われてしまう。よって、2時間以内の作品でも2時間枠では放送できないことが起こる。(民放地上波の2時間(114分枠)だと、本編は92~93分のため、確実に2時間半枠が必要となるのだが、BSはCM占有率が低いので、本編時間がながくなります。)今回は20秒ぐらいが2時間に入らなかったのだから、5分の枠拡大で十分なのに、30分拡大するのだから、29分半強という時間が余ってしまことになったが、こういう所がTwellVらしいところでした。(終了後にもCMがあるが、それでも27分ぐらい余ることになる。)
作品データを記しておくと、時間は119分、白黒作品である。製作と監督はオーソン・ウェルズ、脚本はハーマン・L・マンキウィッツとオーソン・ウェルズの2人、撮影はグレッグ・トーランド、音楽はバーナード・ハーマンである。そして出演は、オーソン・ウェルズ、ジョセフ・コットン、ドロシー・カミング、エヴェレット・スローン、アグネス・ムーアヘッド、ルース・ウォリック、ジョージ・クールリス、ウィリアム・アランド、レイ・コリンズ、たちである。また、本作はアカデミー脚本賞を受賞している。
物語の方は、余りに有名なものであるので、今更記す必要もないでしょうが、簡単に記すと、新聞王ケーンが「バラのつぼみ」という言葉を残して死んだ。記者たちはこの言葉からケーンの生涯を解く鍵になると思って、生前のケーンを知る人物たちにあって取材を開始する。そして、新聞王ケーンという男の実像が解き明かされていく。
本作は、脚本の巧さ、演出力、撮影技法、そのいずれもが完璧なものである。製作から60年以上の歳月が流れているが、全く色褪せておらず、歴史に残る傑作中の傑作である。映画ファンであれば見ていて当たり前という作品である。
次回は8/23(土)となります。(来週は土日のいずれもお休みです。)放送される作品はA.ヘプバーン主演の「ローマの休日」(1953年)です。やはり30分拡大枠での放送だが、本編は118分なので、28分強余るということになっちゃいますね... 尚、24日(日)はお休みです。その後は8/30が「黄昏」(1952年、30分拡大枠)、8/31「ジェーン・エア」(1944年)(これは7/19に一度放送されています)と続きます。
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