DARYL HALL & JOHN OATES『DARYL HALL & JOHN OATES』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1975年に発表された彼らの4th.アルバムである。本アルバムからは、彼らの最初の全米TOP 10入りとなるシングル『Sara Smile』が生まれるということで、彼らを時代をリードするアーティストに押し上げたアルバムである。また、本アルバムは彼ら初の全米TOP 20入りとなる大ヒット・アルバムともなった。(Billboardのアルバム・チャートで最高位17位、1976年の年間アルバム・チャートで22位にランクインしている。)
収録曲は、リマスターされたときに2曲のボーナス・トラックが追加されて全12曲となった。(後ろ2曲がボーナス・トラックである。)収録曲は以下の通りである。『Camellia』『Sara Smile』『Alone Too Long』『Out Of Me, Out Of You』『Nothing At All』『Gino (The Manager)』『It Doesn't Matter Anymore』『Ennui On The Mountain』『Grounds For Separation』『Soldering』『What's Important To Me[Demo Version]』『Ice[Demo Version]』。
この中からシングル・カットされたのは、まずは『Alone Too Long』であり、これは特に大きなヒットとはならず、Billboardのシングル・チャートにはランクインしなかったが、『Sara Smile』が最高位4位を記録するビッグ・ヒットとなり、1976年のBillboard年間シングル・チャートでも11位にランクインしたことで、彼らはスターの仲間入りを果たすことになった。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、彼らの出世作となった『Sara Smile』は当然であるとして、『Camellia』『Alone Too Long』『Soldering』という所をピックアップしておくことにする。(一応、ボーナス・トラックは別ということで...)
この当時の彼らのサウンドは'70's終盤から'80's前半の頃のポップでシンセサイザーを強く意識したものとは違って、随分とシンプルである。が、ソウルフルな所はデビュー時からしっかりと受け継がれていて、聴き応えのあるものである。本アルバムのヒットによって彼らは'70's中盤以降を代表する男性デュオとなり、'80'sの大活躍に繋がることになる。その全盛期のサウンドと比べると派手な所は無いが、しっかりと聴かせてくれるだけに、じっくりと聴きたいサウンドである。また、彼らのキャリアを考えると、彼らを聴くのであれば、絶対に外せないアルバムである。じっくりと聴きましょう!(ジャケット写真がちょっと怖いですけど...)
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