SSブログ

東京少女・草刈麻有#1「もうひとりの私」 [ドラマ]

10月のヒロインは草刈麻有ということで、「セピア編」の6人のヒロインの5人目として、満を持しての登場です。(「セピア編」のヒロインで残っている早織ちゃんは「女子大生会計士の事件簿」もあるし、成人したこともあるので、「東京少女」が4クール目に突入しても月間ヒロインになることは無いでしょうし...)

今回の物語は、何と言っても父娘共演となったのが最大のポイントでした。しかも、監督が篠崎誠監督ということで、これは映画「0093女王陛下の草刈正雄」と同じである。(脚本はKJではなくて中江有里さんでした。)「0093」は完全なコメディだったが、本作はシリアスな物語ということで、全く違う形での父娘共演となりました。が、この物語では父:伊集院修、その娘:麻有ということになっていたので、「0093」とはまた違った形の父娘でしたけど...(麻有ちゃんが銭形を襲名したら、高村さんとのコンビが実現したら良いんですけど、そうなったらわざと高村さんとはコンビを組まないような予感もするだけに...)

物語の方は、疎遠関係にある父と娘の物語であるが、時間の関係もあってか、言いたいことは分かるのだが、物語としたら十分に描くことが出来ていなくて、前後編の物語の前編部分と、後編の結びの所を見せられたと言う感じでした。(前後編の物語として描けるだけの要素が出てきただけに、消化不良を起こすことになった物語だったと言える。が、ひょっとしたら、公式HPでは、現時点で第4話が「coming soon...」となっているが、それと結びつけるようなことでも考えているのでしょうか?→もう一人の少女を主役に据えた物語ということにしたら、一応「別々の設定・役柄にチャレンジ」ということになりますし...しかも、原作ノベライズ本が、初回の放送日にも発売になっていないことから、何かあるように思いますし...)

ところで、今月の主題歌は、前回の時の次回予告で『イケナイ恋』ということが分かったが、今回はピアノによるインスト・ナンバーが流れただけで、主演者が歌いませんでしたね。4月の「東京少女・山下リオ」の時と同じ曲になるだけに、何かあるとは思ったのだが、今月はアレンジが違うインスト・ナンバーとして通すのでしょうか?(→別途、曲を作っても良いのに...)ただ、今回の物語では、ピアノによる『イケナイ恋』はいい感じになって使われていましたけど...

中学生の伊集院麻有は、映画の仕事で世界中を飛び回っている父・伊集院修の娘であった。ある日の朝、登校する途中、麻有はクラスメートから、昨日新宿で自分とそっくりな少女を見たと言われる。しかも、父と一緒に歩いていたと言う。が、麻有は、昨日は塾に行っていたと返した。

クラスメートは図書館にいる麻有に、父の載っている雑誌まで持ってきて、やはり昨日見たのは麻有と父だと言うが、麻有は父から昨日来たメールを見せて、映画の撮影でニューヨークにいる、と言い、クラスメートは「私たち、幽霊でも見たみたいたね」と言って諦めた。これに「世の中には自分そっくりな人が3人はいるから、その内の1人だった」と麻有。そんなおしゃべりをしていた麻有たちは、そこが図書館ということで、白い目で見られた。

一人で考えていた麻有の携帯に、父から電話が入り、今、東京にいる、と伝えられるが、電車の音で五月蠅いということで、麻有は電話を切ってしまった。

夜、自室にいた麻有に、父から電話が入るが、麻有は電話には出られなかった。やがて父から、そして友人からメールが入る。父とは週に一度はメールすると約束していたが、麻有はその約束が守れなかったが、友人からのメールには直ぐに返事を返していた。

そんな所に父から電話が入り、暫く東京にいるから、都合の良い日を教えて、と言うが、話せない麻有だった。

翌日、麻有は塾をサボって友人とクレープを食べに行った。で、やはり先日の話になり、「あの一緒にいた子、隠し子だったりして...」と友人。「そんな訳ないじゃん」と返した麻有だった。友人は傷口に触れないで話をそらして笑わせてくれた。が、麻有は思い悩み、父に電話をした。で、友達が新宿で見かけたことを尋ねた。父は、新宿グランドホテルに泊まっているから、と言い、「そこのホテルのカフェのパンケーキが有名だから食べに来ない?」と麻有を誘う。「今日、言って良い?」と麻有が尋ねるが、今日は先約があり、明日は?と言うが、これに麻有は「明日なら嫌。今日じゃなきゃ行かない」応えると電話を切ってしまった。麻有は、本当は、家に帰ってこない理由も、女の子のことも聞きたくなく、知りたくなかったのだった。(ここでAパートし終了経過時間は13分半ということで、Bパートは12分半になります。)

夜、帰宅した麻有に母が「今日、どうして塾休んだの?」と問い詰める。これに「なんか、行きたくなくて...」と行って謝る麻有。母は「お願いだから面倒なことしないで。面倒なのは一人でたくさんよ」と言うと消えてしまった。

その夜、父から、気持ちを聴かせて欲しいという内容のメールを受け取った麻有は、母と父が電話で喧嘩していたのを耳にした。母に気づかれないように自室に戻った麻有は、父へのメールを打つが、保存しただけで送信はしなかった。

翌朝、携帯を見た麻有は、父が、明日日本を発つことになり、絶対会っておきたい、というメールを見た。で、麻有は父に電話を入れて「そっちに行く」と言い、明日会う約束をした。

翌日、麻有は新宿グランドホテルに向かった。途中で「今、向かっています。」とメールを入れた。それを見た父の顔には笑顔があった。

ホテルにいる父を訪ねてきた少女がいた。赤い帽子を被っていたその少女を見た父は複雑な笑顔を見せていた。

ホテルに向かっていた麻有は、途中で赤い帽子の少女とぶつかった。「大丈夫ですか?」と言って少女の顔を見た麻有は驚いた。赤い帽子の少女は何も言わずに立ち去ろうとしたが「待って」と麻有が呼び止めた。そして「パパと会ったんですか?」と尋ねる。赤い帽子の少女はこれに頷いた。

ホテルにやってきた麻有を部屋に入れた父。麻有は「ここに来る途中であの子に会った」と切り出した。麻有は会って直ぐに血が繋がっていると分かり「もう一人の私みたいだった」と言う。父は本当のことを話せず、それを謝る。麻有は昨日見た夢の話を語ると「今話せないことをパパはちゃんと話せるようにするからね。麻有が大人になったら、その時いっぱい話そう」と言い、それ以上のことは話さなかった。麻有は「私のこと、忘れないでね」と言い、目には涙が浮かんでいた。父は「忘れる訳ないだろう」と言うと、麻有を抱きしめね目からは涙がこぼれていた。

ホテルからの帰り道、麻有は昨夜保存したメールを削除すると、「時間が過ぎて私が大人になってもその絆は決して切れない。そう思うと心がじんわりと温かくなってきた」と呟いていた。

ピアノのアレンジがされた主題歌『イケナイ恋』(インスト・ナンバー)が流れてきて、エンドロールが流れていきました。(ここは余韻たっぷりでいい感じでした。)

次回は「機械じかけの天使」という物語です。ヒロインはロボットということで、コメディ編のような感じがするが、単なるコメディではなさそうですね。ロボットの恋というラブ・コメのような雰囲気ですが、麻有ちゃんのコスプレを楽しむという物語の様な感じです。また、次回予告では『イケナイ恋』がロック調のアレンジがされた物が流れていたが、麻有ちゃんの歌声は無し、ということで、今月はどうやら歌わないようですね。

この後の「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせのバックの風景は、いつも通りの「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。また、スポンサーの最後のCMの後、次の番組までの15秒の部分のCMは、「女子大生会計士の事件簿」の12秒バージョンの予告でした。(→「ケータイ刑事」スタッフがこちらに流れていることもあって、作品数が増えるのは良いが、クオリティ・ダウンがちょっと心配...)

今回の物語は、じっくりと描こうとすれば、前後編の物語になり得るだけの物があったが、時間の関係もあって、麻有の父に対する気持ちをぶつける部分にだけ焦点を当てたものとなってしまい、中途半端な物語となってしまいました。そのため、物語を理解するのに(考えたら分かるとは言っても)舌足らずなために少し苦しむものとなり、今ひとつでした。特に、赤い帽子の少女について、そして母の苦悩をもう少し描いていたら、かなり重みのある物語になったことでしょう。30分枠1本の物語にするには、ちょっと欲張りすぎていた物語でした。

が、ある意味では「視聴者に想像(補完)させる物語」というになり、見る方としたら、想像の世界によって色々と考える余地があったのは面白いところでもありました。(例えば、麻有と赤い帽子の少女は、生まれた時から別々に育てられた双子だったとか、腹違いの同い年の姉妹だったとか、純粋な姉妹だった、等。→それぞれ、それを知る母の苦悩と絡めれば、凄い物語になりそう...)

まあ、今回の物語は「草刈父娘の共演」というお祭りのような所があったということで、それなりのポイントは有りましたけど...(草刈正雄さんが「東京少女」に出演したということだけで「東京少女」に箔が付いたのもまた事実ですけど...)

ところで、今回の物語で草刈父娘の演じた役名が「伊集院」となっていたのは、伊集院光選曲の「おバ歌謡」というアルバムに草刈正雄さんの歌う『アローン・アゲイン』という曲が収録されているということから、この苗字にしたと考えたらいいんでしょうかねぇ???(「ケータイ刑事」ならばその可能性は高いでしょうが、「東京少女」でも遊ぶ所は遊んでいますからね...)

 

↓草刈父娘の共演作

0093女王陛下の草刈正雄

0093女王陛下の草刈正雄

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: DVD

『0093女王陛下の草刈正雄』+『スパイ道』ツインパック

『0093女王陛下の草刈正雄』+『スパイ道』ツインパック

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: DVD

 

↓4月の「東京少女・山下リオ」の原作ノベライズ本

初恋ダッシュ。 (リンダブックス 東京少女 1)

初恋ダッシュ。 (リンダブックス 東京少女 1)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 文庫

↓やはり、これのことが頭にあって、草刈父娘の演じた親子の苗字は「伊集院」になったのでしょう...

伊集院光選曲 おバ歌謡

伊集院光選曲 おバ歌謡

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2004/06/16
  • メディア: CD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。