「CYBORG COP II」 [映画(洋画)]
表題の作品は1993年の映画「サイボーグコップ2」である。前年の「サイボーグコップ」の第2弾であり、主人公・ジャックが麻薬捜査官として復帰しての物語である。展開は前作の逆をいくものになっている。次作の「3」ではキャスティングも変わり、設定も変わっていることから、本シリーズは全3作あるものの、本作で一応完結していると考えるべきである。
作品データを記しておくと、時間は98分、原案と監督はサム・ファーステンバーグ、脚本はジョン・スティーヴンス、撮影はヨッシー・ウェイン、音楽はボブ・ミソフである。そして出演は、デヴィッド・ブラッドリー、モーガン・ハンター、ジル・ピアース、デイル・カッツ、ヴィクター・メレニー、たちである。
古巣の麻薬捜査局に復帰したジャック・ライアンは、かつてのように忙しい日々を過ごしていた。ある日、麻薬組織のアジトを急襲したが、そこで元海兵隊の犯罪者・スタークレイヴンと大立ち回りをする。ジャックの相棒を殺したスタークレイヴンだったが、ジャックに瀕死の重症を負わされて逮捕され、裁判で死刑判決が出る。が、死刑執行直前にスタークレイヴンの姿が刑務所から消えた。これには政府の反テロリスト集団・ATGがテロリストたちに対抗するための戦力となるサイボーグ・スパルタカスに改造したのだった。それを知らないジャックはスタークレイヴンを追う。一方、人間には絶対服従するはずのサイボーグ・スパルタカスは、自分の意志を持って行動を起こし、サイボーグを集めて、新しい国家を樹立することを目指して反乱を起こし、ATGのサイボーグ工場を占領した。一方、スタークレイヴンを追うジャックを邪魔な存在としてATGはジャックの妨害をする。それによってジャックは、スタークレイヴンがサイボーグに改造されたことを知り、立ち向かって行くことになる...
前作以上のアクションを見せていて、更に派手なアクション・シーンを売りにしていることもあって、派手な作品である。が、悪意を持ったサイボーグとの対決という展開は、この手の作品としたらありふれた物であり、目新しさはない。また、ストーリー上の粗もそれなりにあって、主人公にちょっと都合がよくなる展開というのは、割り切っていると良いが、物語を盛り上げることにおいてはちょっと苦しい。更に、キャストの方でも、悪のサイボーグを演じているモーガン・ハンターはいいものの、目を覆いたくなるようなキャスティングが一部にある(要するに、演技が酷いということです)のが残念な所である。
まあ、B級作品と考えたら、ちょっと派手すぎる所があるものの、まあこんな所なんでしょうね...
↓DVDではなくてビデオです。
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