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東京少女・草刈麻有#2「機械じかけの天使」 [ドラマ]

今回の物語は、「東京少女」の中では最も随分とぶっ飛んだ設定の物語でした。これまでは、ちょっと変わった設定のヒロインの物語もあったが、全て人間であったが、今回の物語のヒロイン・MAYUは人間ではなくてロボットでした。しかも、コミカルな物語になっているが、コミカル路線を突き進むのではなく、親子の絆の物語でもありました。また、ファンタジックな展開になっていきました。この物語は、解釈の仕方によっては、主人公はMAYUではなくてパパと考えることも出来る物語でもあり、前半のコミカルな所から、後半は親子愛の物語に様変わりしました。

でも、ロボットというSFチックな設定に関しては、現在(21世紀)の感覚ではなくて、ポップな感覚に満ちた'80'sの時代における発想の、近未来の世界という物語という感じがしました。特にこれを感じたのは、エンドロールの所でのあのピコピコ・サウンドのためでもありました。(ある意味では、これは音楽が上手く使われているということになります。)

また、メイド服姿のロボットをヒロインにしたというのは、やっぱり狙っていたと言って良いでしょうね。更に、ロボットが恋をした、という展開はありふれたものであるが、これで物語か進んで行かず、父の娘を思う気持ちの、父と娘の絆を描く物語に変わっていきました。

尚、今回の物語では、今月の主題歌(のはずである)『イケナイ恋』は使われていませんでしたね。結局はそちらに進んで行くことはなかったが、ロボットと少年の恋というのであれば、どう考えても「イケナイ恋」となるだけに、この選曲は面白くなったでしょうに... が、次回予告では麻有ちゃんが歌っていたので、次回はようやく登場と言うことになるのでしょうね。(いや、そういう期待はコロッと裏切ってくれることもあり得るし...)

小宅博(おやけ・ひろし)に誕生日プレゼントとして、元妻・Catherineから大きな箱が届いた。箱の中には家庭用少女型ロボット・MAYUが入っていて、電器屋さんがセットアップをしてくれる。で、起動スイッチを押した小宅。初めて見た彼を父親だと認識した。

小宅が「どんな機能があるのかな?」と尋ねると、側にあったDVDソフトを口にくわえたMAYUは、プロジェクターのように、その内容を壁に映し出した。更にはTV放送も映し出し、小宅は目を丸くした。MAYUは献身的に小宅に尽くそうとするが、失敗だらけ。「背中流そうか」と風呂に入っている小宅に声を掛けたが、その場に倒れてしまい「充電して下さ~い」と停止してしまう。で、ヘルメット型充電器を頭に付けて充電を始めた。で、その姿を見て「これじゃあ、ロボットじゃなくて大きな赤ん坊だよ...」とぼやく小宅。

翌朝、MAYUは朝食を作ったが、トーストは黒こげだった。(何故か真ん中だけ円形に焼けていない。)ナプキンを小宅に付けて黒こげのトーストを食べさせようとするMAYUだったが「無理」とイイながらも口に運んだ。

「あまり家の中のもの 触らないで」というメールを受けたMAYUだったが、ハタキで部屋の掃除を始め。そこで小宅と娘のツーショットの写真を目にした。

買い物に出掛けたMAYUだったが、途中で中学生の杉原憲明とぶつかって倒れてしまう。杉原が「大丈夫」と声を掛けて手を伸ばした。それを掴んで起き上がったMAYUだったが、杉原は友達に呼ばれると「じゃあ」と言って去っていった。が。MAYUは杉原が落としていった財布に気づき、拾って開けると、それは学生証だった。(「桜葉台学園中等部」って、銭形姉妹の通っている「青葉台学園」を意識した名前でする。)

MAYUの作った夕食は、何もかも黒こげだった。御矗は「夕食作ってくれるのは嬉しいけれど、一日1000円以内にしてくれるかな。あと、必ず領収書」と釘を刺す。が、MAYUは溜息をついていた。「君」「ロボットくん」という呼びかけには反応せず、「MAYU」と呼ばれると小宅の方を振り返ったMAYU。「機械の調子でも悪いの?」と小宅が尋ねるが、首を横に振る。直ぐに説明書を見ようとする小宅。するとMAYUは「今日会った男の子のことが頭から離れなくて」と言うと驚く小宅。MAYUは「さっきから顔が紅潮して、皮膚体温が上昇して、胸のパルスがドキドキしてるの」と言うと「まさか、ロボットが恋なんて...」と漏らす小宅だったが「恋」という意味が分からないMAYUだった。

翌日、MAYUは説明書を読んでいた。(「食事を食べさせない」「お風呂に入れない」という注意書きがあった。)で、人間の7歳児程度の電子頭脳を持っている、驚くほどのスピードで学習していく、などが書かれていた。しかし、MAYUはそれが全く分からなかった。

杉原の学生証を見たMAYUは「恋」を調べようとして、国語辞典、更には「恋が始まる日」というDVDを見て学習するが、キスシーンを目にすると、頬を赤らめ、頭からは湯気を噴いて、高速でまばたきを繰り返していた。

その日の夕方、MAYUは、昨日杉原と出会った場所で彼を待っていた。友達と別れて一人になってやってきた杉原の前に飛び出すと「杉原憲明」と言って財布を渡した。杉原の「ありがとう」と言う言葉に「どういたしまして」とMAYUは言うと、ぎこちなく帰って行こうとする。が「ちょっと待って」と杉原が声を掛け、デートに誘った。

MAYUは「激カワ・デート服大作戦」という記事の載っている「N-girl」という雑誌を見て、真っ赤な服を着て充電中。小宅は「ロボットがデートなんて...」と驚くが、MAYUを見ていて(亡くなった)娘・ゆうこのことを思い出していた。(ここでAパート終了、経過時間は11分を回った所でした。よってBパートは14分半強になります。)

杉原とのデートに言ったMAYU。杉原がソフトクリームを買ってきてMAYUに渡す。自分は食べ始めるがMAYUはそのままずっと持ったままで、溶けていた。そんな中、杉原はキスをしようと思って目を閉じて口を細らせる。それを見たMAYUは高速まばたきモードに入った。やがて目を開けた杉原は驚いた。MAYUは頭から湯気を噴いていたのだった。

MAYUは杉原の落としたソフトクリームを拾おうとするが、この時杉原はMAYUのうなじに「KIZUNA1011」という刻印があるのに気づくと「ちょっと、ジュース買ってくるから待ってて」と言うと、逃げていった。

一方、小宅は帰宅途中にある母娘がケーキを手にしていて「パパが帰ってきたらお誕生日会しようね」と言う母の言葉で、ケーキを買って帰った。帰宅したが部屋は真っ暗でMAYUはいなかった。携帯を掛けるが。MAYUの携帯は部屋にあった。ということで、小宅はMAYUを探しに飛び出していった。

MAYUは杉原をひたすら待っていた。小宅がMAYUを発見した。心配して怒った小宅に「デートしてた。ジュース買ってくるから待っててって言うから、ここでずっと待ってた」と言うMAYU。手には完全に溶けたソフトクリームが握られていた。小宅はハンカチでMAYUの手を拭く。MAYUは「ごめん、パパ」と言おうとするが、電池が切れて機能停止してしまう。で、小宅が背中に負ぶって、家に連れて帰った。

充電中のMAYU。小宅はケーキのロウソクに火を付けながら「♪Happy Birthday To You」を歌っていて、15本のロウソク全てに火を付けた。それとほぼ同時にMAYUは充電ヘルメットを外して起き上がった。小宅は「今日、MAYUの誕生日にしようかと思ってな」と言い、火を吹き消すように言うが、MAYUは「パパ、本当は今日、ゆうこちゃんの誕生日なんだよね」と言う。小宅は「生きていたら、ちょうどMAYUと同い年ぐらいなのかな...」と言うと、MAYUの成長が早すぎる、と愚痴も語る。これにMAYUは小宅の側蕎麦に移動すると、小宅の顔の回りで手を一周させ、プロジェクター・モードになって映像を映し始めた。それはゆうこと小宅が楽しく遊んでいる姿だった。それを目にした小宅は涙をこぼしてゆうこのことを思い出していた。

いつしかMAYUの膝枕で眠っている小宅。MAYUは映像を映し続けているが、その映像が突然、未来化学工業からのお知らせに切り替わり、「家庭用少女型ロボットMAYUの回収を呼びかけております」と伝えていた。

翌朝、まともに焼けたトーストを小宅に食べさせているMAYU。「美味い」と言う小宅に「ロボットも学習するんだよ」と言うMAYU。小宅は美味しそうに朝食を食べるそんな時、MAYUは「パパ。私、誕生日プレゼントが欲しい」「海が見たい」と言った。

小宅とMAYUは海に行った。波打ち際に立つMAYUは「パパ!」と言って手を振ると、小宅は笑顔で手を振り替えした。が、MAYUは突然、海に入って行こうとする。で、振り返ると「私は欠陥商品。このままだとパパに迷惑掛けちゃう。さようなら、パパ」と言い、回路がショートして海に倒れた。小宅は慌てて駆け寄り、MAYUを抱きしめる。MAYUの目からは一筋の涙が流れていた。

自宅に連れ帰り、電器屋さんにMAYUを見てもらう小宅。が「直せない」と言う電器屋。更にリコールが掛かっていることを語る。小宅は「お前がMAYUを連れて帰るなら、俺はお前を殺す」と詰め寄る。そんな中、「俺には冷蔵庫ぐらいしか直すことできないよ」と言う電器屋の言葉に小宅は閃いた。

MAYUの目が開くと「ごめんね、パパ」と謝るMAYU。が、「大丈夫。MAYUとパパはずっと一緒だよ。約束だ」と言う小宅。それを聴いたMAYUは再び機能を停止した。で、電器屋を見て頷くと、小宅は部屋にあった金属バットを手にして、それをMAYUに振り下ろした。

朝、冷蔵庫を開けて牛乳をコップに注いで飲んだ小宅は、冷蔵庫の中に向かって「じゃあ、行ってくるよ」と笑顔で言った。で、扉を閉めると、冷蔵庫からMAYUの声が「行ってらっしゃい、パパ」と言った。冷蔵庫の扉の上部には、MAYUのうなじにあった「KIZUNA1011」という刻印が切り取られて貼ってあり、その下には、小宅と赤い服を着たMAYUのツーショットの写真が貼ってあった。

ピコピコ・サウンドが流れてきて、画面の方はフェードアウトして全黒画面となり、その中をエンドロールが流れていきました。

次回は「ウィーアーダンス」という物語です。次回予告では「バレリーナ」という単語が出てきたが、これって、つい先日、バレリーナを引退すると発表した草刈民代さんを意識しているのでしょうかねぇ。(麻有ちゃんの母親ではありませんよ。念のため。)また、パパイヤ鈴木とおやじダンサーズの顔が見えて、更に「ヒップホップ」という言葉と「ウィーアーダンス」というタイトルと台詞から、ダンスを中心にした物語になると思われるが、「恋日・3rd.26話」や、「68FILMS ~美少年Hi(侍ショート)」の「再先端恐怖ショウ」と言うように、全編がダンスといはならず、「サクラノウタ」のような感じの物語になるのでしょうね。

この後の「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせのバックの風景は、いつも通りの「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。

今回の物語は、ポップで楽しい物語であったのは前半までで、麻有ちゃんの弾けた姿が何処まで続くのか?と思ったが、後半になるとそれが一変して、親子の絆を描いた物語になるという大変身がありました。製造番号の刻印「KIZUNA1011」(「1011」というのは、この物語の放送日ということ数字であるが、その「10/11」はウインクの日でもある。(これを横向にして2文字ずつ書くと、片目は開いた状態、もう片方は閉じた状態となり、それがウインクしているように見えるから、だそうです。)劇中ではウインクということは特になかったが、MAYUの恋心で高速まばたきをするというところが、ウインクに繋がる、と無理矢理考えるのもよろしいかと...

そして、今回の物語では、麻有ちゃんのメイド服姿というのが何よりのサービス・カットでした。

尚、つまみ枝豆さんがこの枠に登場したのは、「・2nd.19話」いらいということで、約4年2ヶ月ぶりとなりました。

 

↓今回は麻有ちゃんのコスプレがあったということで...

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