東京少女・草刈麻有#3「ウィーアーダンス」 [ドラマ]
今回の物語は、ここのところ定期的に見るパパイヤ鈴木&おやじダンサーズ、そして電撃チョモランマ隊のダンスを見せるための物語という感じの物語でした。と言っても、ミュージカル仕立てではなく、コミカル・タッチの中で踊りを見せるという物語でした。一応、母と娘の対立ということが描かれていたものの、結局は「歌に国境はない」ということと同じ概念でなる「ダンスに垣根はない」ということを語ったというだけで、ストーリー的な点では、特にこれというものは無かったですね。(まあ、麻有ちゃんにしたら、かなりダンスの練習はしたでしょうけど...)
また、冒頭に東京の風景が出てきたものの、「東京」ということは全く関係なく、「68FILMS」の時から続く「東京少女」のテーマの一つはもはや完全に失われていますね。
更に、今回の物語の次回予告では『イケナイ恋』の歌有りバージョンが聴かれたが、結局今回も麻有ちゃんの歌う『イケナイ恋』はありませんでした。ということで、ヒロインが主題歌を歌うということも7ヶ月目にして置き去りになっちゃって、単に「4つの異なる役を演じる」ということだけになっちゃって、ガッカリというのが大きいです。
青島麻有は「伝説のプリマ」と呼ばれる元バレリーナの母・珠代の一人娘であり、生まれた時からバレエ一色の生活で、毎日バレエのレッスンを受けて育った。今日もいつものように、母からバレエのレッスンを受けていた。で、次のレッスンがあるということで、執事の宮本に次のレッスン場(鼻毛先生のレッスン)に向かった。
が、その車が途中でエンストして、レッスン場に着くのが遅れることになった。運転手の大津が車の修理をしている間、車の中でくつろいで待つことになった麻有だったが、日々の暮らしにうんざり気味だった。何とか逃げようとして「ちょっとコンビニへ」と言って食べ物を買いに行こうとするが、車には食べ物、飲み物が完備されていて、宮本に止められる。すると「じゃあ、雑誌を買いに行かせて」と言う麻有だったが、「バレエ大事典」を与えられて逃げられなかった。
そんな中、ヒップホップ・ダンスの音楽が届いてきて、それを尋ねる。が、宮本し「麻有様の目が腐ります」と言って、見せないようにする。が、それを見た麻有は興味を持ち、「あの踊り、なんて言うのかしら」と尋ねる。「あれは、ヒップホップと申しまして...」(「ヒップはお尻、ホップは麦」と言う適当なことを言った宮本ということで、笑いもしっかりと仕込んである。)と答えるが、野蛮な踊りと言ってそれを否定する。が、心を奪われた麻有は宮本の足に「バレエ大事典」を落とし、逃げるように車から脱出、その場に飛んでいった。
4人の若者たちがヒップホップを踊っている所にやってきた麻有は、暫くそれを見ていた。やがて、麻有の身体もリズムに乗っていた。そんな中、4人の1人(OH-SE)が麻有に気づき、ダンスを止めて、側に転がっていたバスケットボールを麻有に投げ、そして麻有の側にやってきた。
麻有は「こんな踊りがあることも初めて知りました」と言って、すっかりヒップホップに魅せられた。が、そこに運転手の大津から、「車が直ったのでお戻り下さい」と電話が入る。麻有は「また来ても良いですか?」と尋ね、OKという返事を貰うと、嬉しくなって4人と一緒に写真を撮り、車に戻り、レッスン場に向かった。(ここでAパート終了。今回は9分過ぎということで、Bパートは16分半強となり、Aパートが短めでした。)
その夜、ヒップホップが楽しかったと言って思いだしていた麻有。そこに母が新しいレオタードにデザインを入れておいたと言って新しいレオタードを貰った。(「伝説未満」という文字が入っていた。)→ここで1曲、今の麻有の気持ちを綴った曲(タイトル不明)を歌っていた。で、麻有は「自由になりたい」という気持ちが強くなった。
翌日、昨夜母から貰ったレオタードを着て、朝のバレエの練習に望む麻有。が、母が着ていないと、昨日のヒップホップのステップを練習していた。それを目にした母・珠代は、その踊が何かと直ぐに気づき、咳払いをして、麻有に気づかせ、いつものようにレッスンを。
そして鼻毛先生のリッスン場。バレエのレッスンをしている麻有だったが、鼻毛先生が鏡に向かって鼻毛の手入れをしているのを目にすると、バレエではなくヒップホップの練習を始める。が、執事の宮本がやってくると、バレエに戻す。しかし、宮本が鼻毛先生と話しを始めたのを見ると、再びヒップホップを始める。宮本がそれを目にして、鼻毛先生にゴチャゴチャと話し始めると、麻有はその隙に逃げてしまった。
麻有は車にレオタードを脱ぎ捨て、「ビバ!ヒップホップ!」というメッセージを残して、昨日の4人の所にいて、一緒にヒップホップの練習をしていた。
いつしか夜になっていて、宮本が母・珠代をその場に連れて来た。麻有がヒップホップを踊っているのを目にした珠代は怒り心頭となり、「ヒップホップなんてママは認めません」と麻有に立ちはだかる。(雰囲気は「白雪姫」の魔女のような感じですね...)そして「私はバレエが嫌い」と言う麻有と対立する。
珠代は「いいのよ別に。嫌いなら無理矢理やってくれなくても結構です。でも、ヒップホップだけは止めて頂戴」と、ヒップホップを目の仇にする。「何でよ?」と問う麻有に、珠代は泣きながらその理由を語る。(ストリートでヒップホップを踊っている連中に足を踏まれ、2週間後のコンクールを辞退することになり、伝説に傷が付いた。で、ヒップホップを恨んでいた。)が「そんな理由?」と呆れ顔の麻有。(確かに、単なる個人的な恨みですからね...)
麻有と珠代は対立し、麻有は「青島珠代殿、お相手つかまつる」と挑戦状を叩きつけた。で、麻有たちのヒップホップ・ダンス、珠代たちのバレエが繰り広げられる。(第1ラウンド、第2ラウンドと繰り広げられる。→第2ラウンドの珠代の白鳥の湖のスピンは実に早く、「M1」での舞ちゃんの逮捕劇の所の睦月も真っ青という高速スピンでした。)
珠代は「この勝負、勝ったも同然ね」と言って麻有を家に連れ帰ろうとするが、「嫌だ」と麻有。で、「もう一戦お相手つかまつる」と挑戦状を叩きつける麻有、「望む所よ」と受ける珠代。
が、宮本が「お止めなさい、お二人とも」と待ったを掛け、これ以上ダンスを争いの武器にするなと割って入る。で「今まで隠しておりましたが...」と言って、自分は「元伝説のフリーダンス・ボーイなんです」と正体を明かした。(映画「サタデー・ナイト・フィーバー」のあのポーズを決めていた。)が、麻有は「フリーダンスって?」という有様だった。宮本は「つまり、ダンスに垣根何てありません」と言って珠代と麻有を仲直りさせ、それぞれのダンスを認めさせた。
最後は、麻有、珠代、宮本とおやじダンサーズ、電撃チョモランマ隊の11人が横一列になって踊を披露し、最後は麻有の「ウィーアーダンス!」という叫びで幕でした。
この後のエンドロールは、インスト・ナンバーの『イケナイ恋』が流れる中、麻有と電撃チョモランマ隊の5人がダンスを踊っていて、大ラスは「ウィーアージェット団&麻有!」とポーズを決めた麻有でした。
次回は、「東京少女・草刈麻有」の最後の物語となる「最高のラブレター」です。(4回って、本当にあっという間ですね。)次回予告を見た感じでは、まともなラブ・ストーリー(ここ2回がちょっと別世界に飛んでいた物語でしたからね...)という感じを受けました。ラブレターを巡っての女2人、男1人の物語のようですね。
この後の「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせのバックの風景は、いつも通りの「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。
今回の物語は、物語をと言うよりは踊りを見る物語でした。そのためもあるのか、ストーリー上ではありふれた展開であって、これというものは何もなかった平凡なものでした。一応、所々にネタを仕掛けてあったが、それも軽い笑いを取るためという程度でありました。
まあ、時には(何かを)見せる物語があっても良いのだが、それにしたら全編を通してミュージカル仕立てにするとか、もう一工夫何かが欲しい所でした。(今回はどちらかというと外れという感じの物語でした。)特に、ネタをやるにしても「女子大生会計士の事件簿」がスタートして、「ケータイ刑事」のノリで突っ走っているだけに、本作「東京少女」がそれと同じ方向に行く必要が無くなり、更に、本作が「主演が4つの異なる役柄を演じる」ということだけに成り下がったことで、方向性を見失って迷走状態に陥ったと言ったらいいでしょうか...
↓一応、こういうものを...
DVDで覚えるシンプルバレエジュニア〈Lesson1〉ストレッチからバー・レッスンまで
- 作者: 牧阿佐美バレヱ団
- 出版社/メーカー: 新星出版社
- 発売日: 2005/08
- メディア: 単行本
DVDで覚えるシンプルバレエジュニア〈Lesson2〉センター・レッスンとバリエーション
- 作者: 牧阿佐美バレヱ団
- 出版社/メーカー: 新星出版社
- 発売日: 2005/08
- メディア: 単行本
キッズのためのヒップホップダンス (SJセレクトムック No. 70)
- 作者:
- 出版社/メーカー: スキージャーナル
- 発売日: 2008/05
- メディア: 大型本
はじめてのヒップホップダンス―ヒップホップダンスの基本を完全マスター! (SJセレクトムック No. 76)
- 作者:
- 出版社/メーカー: スキージャーナル
- 発売日: 2008/07
- メディア: ムック
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- メディア: DVD
サタデー・ナイト・フィーバー 製作30周年記念版 デジタル・リマスター版 スペシャル・コレクターズ・エディション
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- メディア: DVD
コメント 0