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東京少女・草刈麻有#4「最高のラブレター」 [ドラマ]

今回で「東京少女・草刈麻有」も終わりです。締めの物語は「最高のラブレター」という物語でした。どの作品とは言わないけれど、同じようなシチュエーションの作品が「東京少女・○○」の時にありましたね。が、本作では「ラブレター」に重きを置き、ヒロインにとってはいい感じの物語に纏まっていて、「恋する日曜日」のテイストに近い所がありましたね。(だけど、「東京少女」もちょっとネタ不足で苦しみ始めたように感じちゃって...)

今や、当然のように「東京」である必要性は全くなく、これまでの「東京少女」の複数の物語を下敷きにして、角度を変えただけという感じの物語では、折角の眼鏡っ子・ヒロインを登場させてもダメですね...

尚、この物語単独では、そんなに悪いものでもないのだが、発想がストレートすぎて、平凡でしかないだけでは、苦しい所です。

ごく普通の女子高生・麻有と幼なじみの二ノ宮康。麻有は密かに思いを康に寄せていた。が、康は美奈代に憧れていた。麻有と康が宿題のことで話していると、康は突然麻有の陰に隠れ、美奈代に声を掛けるタイミングを見計らい、そして声を掛けた。(デートの誘いで「東京少年/東京少女」のチケットを出すというのは、いくら何でもという気がします。これによって本作の舞台は東京ではなく、今頃になって劇場公開される地方を舞台にしたものというように感じられてしまいます。→今の時期ならば、11月下旬公開になる「ニュータイプ ただ、愛のために」にするべきだったと思いますけど...)が、美奈代は相手にしなかった。

で、麻有に慰めながら帰ろうとする康は、下駄箱で自分宛の1通の手紙があった。差出人の名前は書かれていなかったが、それはラブレターだった。麻有は色々と詮索するが、康には心当たりはなかった。が、これは美奈代からでは、と考えた。が、「それはない」と分かっていた。

麻有は「告白したら」と言うが「本番に弱い」と康。麻有は「手紙を書いたら」と言うと、康は美奈代にラブレターを書くことにして、麻有に、書いたら渡してと約束すると、意気込んだ。

翌日、ラブレターを書いた康は麻有に渡して、美奈代に渡してと頼んだ。麻有はその日は家に持って帰ると、そのラブレターを開けて目を通した。で「康ちゃん、文才なさ過ぎ」と呆れると、「しょうがないなぁ」と言って、内緒で代筆を始めた。

翌日、それを美奈代に渡した麻有。美奈代はその文面に感激する。美奈代は「で、誰なの?」と尋ねるが、麻有は語らなかった。

美奈代に渡して良い感触だったことを康に話した麻有。すると康は自分宛のラブレターは美奈代からだと決めつけ、更に「俺、もう一通書く」と意気込んだ。で、紙くずの山を作って書き上げた康は「最高だ~!」と悦に入っていたが、麻有の手に渡ると、それを開けて目を通した麻有は「最低だ~」で、再び代筆をする麻有。美奈代に渡ると「最高だわ~」と感激し「紹介して」。美奈代の子分もいたということで、麻有は「はい」と言ってしまった。

麻有は康に、美奈代とデートすることになったことを電話で伝えた。で、舞い上がる康。が、デートしたことがないと府アナになる。すると麻有は、デートのセッティングまでして、スケジュールを決めて、それを康に語り出した。(ここでAパート終了。経過時間は14分に少し満たない所ということで、Bパートは12分強となります。)

康と美奈代のデートの日、待ち合わせの公演で待っている美奈代。そこに康かせやってくるが、美奈代は康が相手とは思わなかった。待ち合わせをしていると言う美奈代に「その相手」と言う康。これに「嘘?」と美奈代。が、それから話を始めるといい感じになっていく。その様子を麻有は双眼鏡でチェックしていた。

そんな所に、美奈代がつきあっている大学生の姿を目にした麻有は慌て始める。で、声を掛けて、美奈代が康とデートしているのを見られないようにするために、麻有は「ずっと前から好きでした」と口にする。この言葉から麻有は必死になって気を引こうとする。すると彼は「本気なんだな」と言うと麻有の手を掴むと、自分の部屋に連れて行こうとした。慌てた麻有は、何とかトイレに逃げると、隙を見て逃げ出した。

その夜、康はデートが上手く言ってことを電話で麻有に伝えていて、満足そうにずっと笑顔でいた。が、麻有は落ち込んで窪んでいた。康は上手く言ったことを語るが「気になったことが...」と語ろうとする。が、麻有はそっぽを向いていたことで、そのことを突っ込むと、麻有は怒って電話を切ってしまった。

翌日、登校してきた康は、一人で呟いていて、美奈代に違和感を感じていたことを口にした。それに反応するように「私も同じこと考えていた」と美奈代の声がした。美奈代も違和感を感じていて、一晩考えて、ラブレターの相手は康ではないと気づき、ラブレターを見せた。それを見た康は、自分ではないと言うと、「最低」と言って美奈代は去っていった。

康は改めてラブレターを目にすると気づいた。で、先日の自分宛のラブレターを取り出して比べてみた。で、それは麻有が書いた物だと分かった。康はそれから麻有を捜し始め、屋上にいる麻有の元に向かった。

麻有は屋上に1人でいた。康はラブレターのことを問い詰める。そして、昨日電話で伝えようとしたことの続きを語り、「お前といると楽しいんだよ」と言い、更に「俺とつきあってくれ」と口にする。これに麻有は「ダメ」と言う。「何で?」と問う康に「返事まだもらってないもん」と言い、手紙で本当の気持ちを伝えてくれるように言う。康は「でも、上手く書けるかな?」と自信無さそうに返すと、麻有は「大丈夫だよ。私が添削してあげる。私が最高のラブレターの書き方、教えてあげる。」と口にした。

全黒画面に変わると、インスト・バージョンの『イケナイ恋』が流だし、エンドロールが流れて終了となりました。

次回からは、ヒロインが岡本あずさとなって、「東京少女・岡本あずさ」となります。11月は土曜日が5回あるので、全5話ですが、第4話と第5話が前後編の物語となるので、演じるのはやはり4役ということになります。で、最初の物語は「16年目の約束」という物語である。新人の場合、まずは修行も兼ねているということで、すっかりお馴染みの佐々木浩久監督作品です。(佐々木監督作品だと、「東京」に拘った所を忘れていないこともあって、期待しています。)

尚、次回予告では、やっぱり『イケナイ恋』が流れていたが、来月もこれが主題歌のようですね。(岡本あずさ自身の歌では無さそうですけど...)

文化祭に向けてサックスの練習をしているあずさ。伯父さんの東京観光につきあうことになっていたが、電話が掛かってくる。彼氏からの電話と思い込む同級生、あずさたちの後をつけてくる伯父さん、必死で取り繕うあずさ。ということで、コミカル・タッチのさりげない物語のようですね。

この後の「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせのバックの風景は、いつも通りの「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。

今回の物語は、「何処かで見たことがあるような」を通り越していて、これまでの「東京少女」において似たような展開の物語があっただけに、ストーリー的にはちょっとうんざり気味でした。ただ、ヒロインのキャラの違いと、「東京少女」では珍しい眼鏡っ子ヒロインという一面が見られたことだけだったという所でした。

で、思い出したのは「恋する日曜日・1st.」の中でも名作として知られる「終章」でした。「終章」はA面/B面という2つの物語があるが、それは視点を変えて描かれた物語と言うことである。同じような物語が「東京少女」にあるのなら、色々とアレンジして違う物語にするというのはごく当たり前のことであるが、いっそうのこと、実験的な試みとして、全く同じ脚本を違うヒロインと監督(監督は別に同一人物でも構いませんが...)で作ってしまうという方が、色々と面白いように感じるのですけど...

兎に角、今月の4本は、最初に草刈正雄さんの登場というお祭的な所があってからは、次第にしぼんでいく風船のような感じになってしまったのが残念な所でした。しかも、4本に共通しているのは、もう少し細部を練り上げれば、はるかに良くなるという物語ばっかりであり、脚本の完成度が今一つということである。(麻有ちゃんは頑張っていたのが伝わってきただけに、残念な所でした。)

「東京少女」も3クール目に入り、主題歌も最初の『イケナイ恋』を再び登場させるなど、手を抜いているように感じられてしまったのも痛い所であるが、これまでと比べても確実にクオリティ・ダウンしてしまった10月でした。

 

↓こういう本をピックアップしておきます。

人生最高のラブレター

人生最高のラブレター

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 清流出版
  • 発売日: 2000/11
  • メディア: 単行本

ラブレター

ラブレター

  • 作者: いわさき ちひろ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/10
  • メディア: 単行本
ラブレター

ラブレター

  • 作者: オ・スヨン
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2004/09/23
  • メディア: 単行本
ラブレター・コレクション (CD BOOK)

ラブレター・コレクション (CD BOOK)

  • 作者: 岡崎 弘信
  • 出版社/メーカー: 国際語学社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本
下駄箱のラブレター

下駄箱のラブレター

  • 作者: 並河 進
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 単行本
↓「恋日 ~終章」はこれに収録されています。これは傑作・名作です。
恋する日曜日 プレミアムDVD-BOX

恋する日曜日 プレミアムDVD-BOX

  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD

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