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「EVA PERON, THE TRUE STORY」 [映画(洋画)]

表題の作品は1996年のアルゼンチン映画「エバ・ペロン/エビータの真実」である。昨日取り上げた「エビータ」と同じ年に製作された作品であるが、こちらはエビータの本国・アルゼンチンの製作である。また、本作は映画「エビータ」と違って彼女の最期の2年間を、史実に基づいて忠実に描いた伝記映画となっている。また、アルゼンチン政府の全面支援も行われたこともあって、アルゼンチンの国歌プロジェクトのようになった作品でもある。ただ、本作は日本では劇場未公開になった。

作品データを記しておくと、時間は115分、監督はファン・カルロス・デサンゾ、脚本はホセ・パブロ・フェインマン、撮影はファン・カルロス・レナルディ、音楽はホセ・ルイス・カスチネイラ・デ・ディオスである。そして出演は、エスター・ゴリス、ヴィクトル・ラプラーセ、レアンドロ・レグナーガ、クリスティーナ・バネガス、ペペ・ヌヴォア、イルマ・コルドバ、トニー・ヴィラス、カルロス・ロッフェ、たちである。

私生児として生まれたエバは紆余曲折の人生を歩んで大統領夫人の地位にまで登り詰めた。反対派からは中傷の的とされたが、国民の心を捕らえていた。大統領はエバを副大統領のポストを与えることにして、更なる権力を与えようとするが、軍部はそれを徹底的に嫌った。そんな中、エバは子宮癌と診断され、大統領は副大統領の地位を与えることを断念した。そして1952年7月26日、33歳の若さで、子宮癌のために亡くなった...

アルゼンチンの歴史は、日本では殆ど知られていないが、彼女の夫・ペロン大統領や、世界初の女性大統領となったイサベル・ペロン大統領(エバの死後、亡命先のスペインでペロン元大統領(当時)が再婚し、三度アルゼンチン大統領になるが、就任1年で亡くなり、副大統領だったイザベルが大統領に昇格した。)の名前ぐらいは知っているであろう。彼女は「聖エビータ」とも呼ばれるほどで、アルゼンチンでは現在でも崇拝者が多数いる存在であるだけに、アルゼンチンを知る上でも知っておきたいところである。そんな彼女の生涯の2年間という時期を史実に沿って描いているだけに、彼女を知る教科書となる作品である。

戦後史を学ぶ上でも、南米の歴史を学ぶ上でも、彼女は避けられないだけに、勉強のつもりで見るのもよいでしょうね。ただ、これまでLD化もされておらず、ビデオソフトになっているものの、見ようと思ったら結構苦労することになりますけど...

 

↓ビデオです。

エバ・ペロン~エビータの真実~【字幕版】

  • 出版社/メーカー: J.V.D.
  • メディア: VHS


↓一応、こちらもピックアップしておきます。

エビータ

エビータ

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD


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