GLADYS KNIGHT『GOOD WOMAN』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1991年に発表された彼女のソロ・アルバムとしては3枚目のアルバムである。といっても、彼女は'60'sから'70'sの時代に、GLADYS KNIGHT & PIPS として次々とビッグ・ヒットを放っていて、その時にも2枚のソロ・アルバムを発表している。(12年ぶりのソロ・アルバムである。)既にベテランの領域に達している彼女のソウルフルなボーカルをたっぷりと聴かせてくれるアルバムとして完成されている。でも、特に大きなヒットにはなっていない。やはり彼女の場合は、PIPSの存在があってということなんですかね...?
収録曲は以下の全11曲である。『Men』『Meet Me In The Middle』『This Is Love』『Where Would I Be』『Superwoman』『Give Me A Chance』『Good Woman』『If You Only Knew』『Mister Love』『Waiting On You』『In This Life』。
この中からは3曲がシングル・カットされているが、特に大きなヒットにはなっていない。が、R&Bチャートではそれなりのポジションにランクインしている。シングル・はカットされたのは『Men』『Meet Me In The Middle』『Superwoman』の3曲である。特に『Superwoman』は、DIONNE WARWICKとPATTI LaBELLEとの共演ということで、ソウル界の大物同士の共演ということで話題にもなった一曲である。
本アルバムからのお薦め曲は、何と言っても『Superwoman』である。彼女のボーカルも圧巻であるが、D・WARWICKとP・LaBELLEが加わっていると言うことで、兎に角聴かせてくれている。この曲がシングル・チャートでどうして上位に顔を出さなかったのか、疑問も浮かぶだけのクオリティの一曲である。これ以外では、シングル曲である『Men』と『Meet Me In The Middle』、そして『This Is Love』とアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Good Woman』をピックアップしておく。
ソウルの世界では、彼女の名前は誰もが知っているというような大御所であり、'60'sからのPIPSと共に放ったヒット曲の数々はお馴染みである。'80'sになって、一時的にPIPSと一緒に活動できなくなるという時期があったが、'80's終盤に再びPIPSと共に活動をすることになったというような事情などがあったのだろうが、大きなヒットにならなかったのが不思議である。
まあ、ビッグ・ヒットにならなくても内容のある良いアルバムはいくらでもあるのだが、本アルバムもそういうアルバムの一つである。ソウル・ミュージックがお好きな方、女性ボーカルがお好きな方はじっくりと聴いておきたいアルバムである。
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