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東京少女・岡本あずさ#4「絆(前編)」 [ドラマ]

今回の物語は前後編の物語となる「絆」という物語の前編です。(今月は5週あるので、5月、8月と同様です。)前後編となると、じっくりと描くことが出来るようになるので、物語の奥が深くなり、その分だけ見せてくれます。

この物語は何処かで聞いたことがあるような展開のように途中まで感じていたのだが、なるほど、そうきましたか。いつもは1話完結なので、「起承転結」の「」も驚くようなものとなるのは少ないのだが、今回の「転」は「東京少女」としたらかなり驚くような展開の「転」でした。→これによって次回の後編に引っ張ることになるが、これならば十分引っ張ることが出来ます。ただ、日本もこういうところは「治安が悪化した」と言うことも出来るところで、現代らしい展開でもありました。

あずさとミンジのやりとりは、言葉が完全に通じないということで、英単語混じりで何とか話しをするが、これはなかなか面白いところであって、この物語のコミカル・パートになっていました。(→言葉は通じなくても、ボディ・ランゲージなどで通じるものですし、微笑ましい所でもありました。)

今回は物語の前編なので、総括的な所は後編を見てからということにします。

宮本あずさはバリバリの江戸っ子で、言葉遣いもべらんめえ調という女子高生。ある日、父から、会社の取引先である韓国の会社の社長令嬢・チョ・ミンジの相手をするように頼まれる。が、その日は楽しみにしていたコンサートに行く予定があって、兎に角拒否する。父はなんとか説得しようとするが、ガンとして受け付けないあずさ。が、当日、渋々引き受けることにした。

で、家に社長令嬢・チョ・ミンジと彼女の付き添い(お目付役と言ったら良いでしょう)兼通訳のリ・ウンヨンがやってくる。挨拶を済ませると、父は仕事に出ていった。するとミンジの態度は変わり、ワガママ放題になり、あずさに対して命令口調になって、あずさを召使いのように扱うようになる。父のためにも怒りをこらえるあずさはミンジの肩を揉んだり、お茶のお代わりを持ってきて、相手を務める。

が、あずさは「やい、ミジンコ。お前なんかミジンコで十分だ」と言って、説教を始める。(が、言葉は完全に通じないもどかしさもあって...)

外に出たミンジに付いていくあずさ。(たっぷりと買い物をして、ウンヨンがそれを抱えてついていく。)で、アイスクリーム・ショップに入る。そこでミンジはトイレに立ち、ウンヨンもついていく。それを見たあずさは「トイレも一緒なんだ...」とちょっと呆れていた。(ここでAパート終了。経過時間は10分弱ということで、今回は早めでした。Bパートは16分強になります。)

あずさは東京のガイドブックを渡して「何処でも好きな所に連れてってやるから」と言って、ミンジに行きたい所を尋ねる。が、ウンヨンは「あんまり人が多い所は案内しないで下さい」と注文を付ける。そして「出来たら、人がいない所、ブラブラして下さい」と言って、ミンジからガイドブックを取り上げてしまう。そんな所にミンジにメールが届き、それを見ようとするが、ウンヨンが携帯を取り上げてしまう。「悪い虫が付いたら困る」「ミンジ様には韓国に婚約者がいる」と言う。が、あずさは「おかしいだろう」と言って、ウンヨンから携帯を奪い、ミンジに返した。「こいつの人生はこいつのもんだろう」とあずさはミンジに対して同情的になる。

アイスクリーム・ショップを出ると「ミジンコ、行こうぜ」と言ったあずさはミンジを連れ出した。まずはウンヨンを振りきった。で、改めてガイドブックを出して「何処行きたい?」と尋ねるが、ミンジは「グッバイ」と言う。あずさの携帯に電話が掛かってくるが、ミンジは携帯を取り上げて切ってしまう。それはウンヨンからで「付き添いさんか」ということで納得するあずさ。ミンジはメモを取り出してあずさに見せる。それには「瓢亭 ヨシコ」とされていた。で、ミンジの母は日本人で、離ればなれになっていた。ミンジは母が働いている「瓢亭」に行って会おうとして、あずさと分かれようとする。が、あずさは呼び止めて、「言葉も話せないのにどうやって行くんだよ。私もミジンコと一緒に行く」と言って、行動を共にすることにした。(「困った時はお互い様」「江戸っ子の人情」と、自ら口にしていたあずさだった。)

携帯サイトで「瓢亭」を検索し、場所を調べたあずさは、その店に行った。が、去年辞めたということだった。引っ越し先を尋ねると、「店長なら知ってるかも」ということで、暫く待ち、青梅の図書館で働いている、と教えて貰うと、そこに向かった。

図書館に到着したあずさとミンジ。職員に「ヨシコ」のことを尋ねる。「苗字は?」と尋ねられたが分からない。が、図書館のお姉ちゃんは調べてくれて、住所を教えてくれた。(→個人情報を教えるにしたら、もう少し事情を尋ねるべきじゃないのと思う所ですが、尺の関係もありますからね...)

教えられた住所に辿り着くが、留守だと近所のおばさんが教えてくれる。しかも、いつ帰ってくるか分からないという。これにミンジは「レッツゴー」と言ってあずさを近くの旅館に連れて行った。が「そんな金ないよ。ノー・マネー」とあずさ。これに財布を見せて「マネー、OK」とミンジは言うと、旅館に泊まることにした。

中居さんに「こういう時はチップ」と言ってお金を渡そうとするあずさだったが、それを察してミンジは1万円札を財布から出すと、中居さんに渡す。あずさは「お前、絶対色々間違っているぞ」と呆れていた。

夜、家に電話を入れたあずさ。父は「お前ら何処にいるんだ?」と慌てていた。「渋谷だよ」と適当に答えたあずさに「渋谷のどこだよ。今直ぐ行くから場所教えろよ」と父。これにあずさは電話を切ってしまった。そんな所に、ミンジが風呂から戻ってきた。あずさは「場所は言ってないよ」と言い、ミンジにもメールが山のように入っている、と言う。携帯を見たミンジも溜息をついて、携帯を閉じてしまう。

あずさは母のことをミンジに尋ねようとする。(が、上手い言葉が出てこない。)が、何とか話しが通じ、ミンジが5歳の時に分かれたということだった。(20年近くということでよろしいかと...)あずさは「絶対ママに会おうな」と返した。

翌日、再び教えられた家に行った2人。が、やはり留守だった。落ち込むミンジに「大丈夫、会えるから」と元気づけていたあずさだった。

そんな2人はコンビニで食べ物を買った。その時、ミンジの財布にお札がたくさんあるのを怪しげな男がそっと見ていた。コンビニを出た2人は道を渡り、向かいにあったベンチに腰を下ろして弁当を食べようとする。が、その時、ベンチに置いたミンジのバッグが、自転車に乗った先ほどの怪しげな男がひったくって行った...(「つづく」と出て、以下は次回へ)

キャストとスタッフは「新耳」などの「ショートフィルム道」の作品と同様に、10秒の間に2つの画面に話駆けて一気に出ました。

次回は、今回の続きで「絆」の後編です。次回予告では、「お腹減ったな」から柿を食べて「こらっ!」、更には「家出か?」というように、どうやらこういう物語の基本的な展開にしたが伝いるような感じです。で、「母を訪ねて三千里」(三千里という距離ではありませんが...)の方は、簡単には会えないようで、何かありそうですが、簡単に会えたら面白くないですしね...

「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせのバックの風景は、いつも通りの「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。

今回の岡本あずさは、これまでの3つのあずさとは全く違うキャラを見せてくれたということで、こういう姿を見られるというのが本作の面白いところである。それにしても「江戸っ子」ということで「東京少女」ということにしたのは、ある意味では面白い所でした。これならば一応文句は付けられないですし...

ただ、今回の物語はコミカルな所も一応散りばめられているものの、コメディ色を前面に出した岡本あずさを見てみたかったところでした。この点だけが今月の「東京少女」において残念な所でした。→遅くても11/20頃には発表されると思っていた7代目だが、まだ発表されないですね...今月中には発表されると思うのだが、まさか「東京少女」を4クールやるというのは無いですよね...??? 岡本あずさだったら7代目を襲名しても悪くないので、コミカルな芝居はそれからというつもりなのかしら???

 

↓今回のあずさは...

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