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「FIREFOX」 [映画(洋画)]

表題の作品は1982年の映画「ファイヤーフォックス」である。1986年に「トップガン」が登場するまでは、航空機アクションという分野では代表的な作品として知られていた作品であるが、劇場公開版の評判が今ひとつだったこともあって、ソフト化の点では色々と不遇を味わった作品でもある。ラストの空中ドッグファイトは見所満載である。

作品データを記しておくと、時間は136分(劇場公開版)、原作はクレイグ・トーマス、製作と監督はクリント・イーストウッド、脚本はアレックス・ラスカーとウェンデル・ウェルマンの2人、撮影はブルース・サーティース、特撮はジョン・ダイクストラ、音楽はモーリス・ジャールである。そして出演は、クリント・イーストウッド、デヴィッド・ハフマン、ウォーレン・クラーク、フレディ・ジョーンズ、ロナルド・レイシー、ステファン・シュナベル、ディミトラ・アーリス、たちである。

劇場公開版は136分であったが、冗長度があるということで、ビデオ・ソフトでは124分のものが幅を利かせていて、現在ではこれが本作ということになっている。かつて、LDではオリジナルの136分版がリリースされたことはあるのだが、DVDではリリースされていない。

マッハ6で飛行することができる最新鋭の戦闘機・ミグ31・ファイヤーフォックスをソ連が完成させた。この飛行機は、パイロットが操縦することなく、パイロットの意思で操ることが出来るという。政府首脳を前にして、テスト飛行をするという情報を得たイギリス情報局。そしてNATOがこの情報を元にして、ミグ31の奪取計画を練った。ベトナム戦線で活躍したミッチェルがその任務に当たることになり、彼はモスクワに入る。そして、彼を基地のあるビリアルスクに送り込んでくれる男と会う。が、KGB局員を殺してしまい、これがKGBに追われることになる。翌日、トラック運転手を装ったミッチェルたちは目的地に向かうが、簡単にはいかない。途中でトラックから飛び降りたミッチェルは、ファイヤーフォックスの設計者たちに会、計画を進めていく。KGB局員殺しがミッチェルだと分かり、追っ手も放たれる。ミッチェルは、基地に潜入し、騒ぎを起こした隙にファイヤーフォックスに乗り込み基地を飛び立つが、ソ連から国外に流出することを防ごうとして、ファイヤーフォックス2号機が出撃してミッチェルの乗ったファイヤーフォックスに迫ってくるが...

前半は、スパイ映画を観ているような感じのサスペンス劇として進んで行くが、結構だれていると頃があって、今ひとつ緊張感がない。が、ファイヤーフォックスに乗った後は一変して、空中戦は迫力がある。(但し、緊張感に欠けた所が残っていて、冗長度は高い。)

劇場公開版がそのままソフト化されるというのが常であるが、本作は劇場公開版ではなくて、手を入れて時間を短縮したものがビデオソフトとして出回り、それが一般的になったということでは特異な作品ということになる。が、本作の用に劇場公開版に手を入れたものがソフトとしてリリースされることになったことから、「ディレクターズカット版」「特別版」などと呼ばれるものが出るようになり、これらが定着したことを考えると、本作は作品のクオリティはともかく、映画ソフトにおいては歴史に残る作品である。

尚、LDではオリジナルの136分のものがリリースされたが、こうして考えると、LDは現在では新譜のリリースも無く、過去のものになっているが、本当に貴重なものまでソフト化されていたということになり、凄いものだったということを改めて認識することになりました。

 

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↓オリジナルの136分版(LDです。)

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