名曲探偵アマデウス#22 モーツァルト「クラリネット五重奏曲」 [ドラマ]
今回取り上げられた曲は、モーツァルトの「クラリネット五重奏曲」です。クラリネットの話もあって、色々と勉強になる内容だったのだが、今回は所長が壊れちゃって「パオーな事件」と言って弾けてました。いつもカノンさんに美味しい所を持って行かれていたことを思うと、今回は所長が持っていきましたね。最後のオチの所でもカノンさんに突っ込んでいましたし...
今回取り上げられた曲は、モーツァルトの晩年の作品で、1789年の作品(死の2年前)であり、クラリネットの音色を生かした曲であるが、当時はクラリネットはまだ新しい楽器であったということから語られて、更には、色々とクラリネットの説明があったのだが、知っているようで知らなかったことが出てきて、とても勉強になりました。前回のチェレスタといい、こういう紹介は嬉しい所です。
物語の方は、サーカスでピエロになりたいという女性団員がやってくる。6年もサーカスにいるのに、ゾウの飼育係をやらされていて、ピエロをやらせてくれないと嘆いていた。で、サーカスに伝わる「ピエロの三種の神器」を持ち出したら、その中にレコードがあり、その曲にピエロの奥義があるのでは?と思って相談にやってきた、と言う展開でした。
冒頭では、カノンさんがレコードのセンターのラベル部分を手で隠し、音溝を見てそれが何のレコードかを所長が当てている、ということで、実に暇そうな2人。所長は音溝を見ただけで「正解」を続け、「どうして分かっちゃうんですか?」とカノンさん。これに所長は、「溝の光り具合で、交響曲なのか、ピアノ曲なのかが分かる。更に曲の幅で時間を割り出し、絞り込む」と自信満々に答えていた。しかし、こういうことになるとカノンさんの方が一枚上手で「テレビのビックリ素人大集合に出ましょうよ~」という発想が凄い所です。
→曲の幅で時間を割り出すというのは、LPならば(大体は)分かるが、「溝の光り具合で...」というのは分からないと思いますけどね。また、それが分かるのなら、ハードロック、歌謡曲、演歌、イージーリスニング、…、等も分かるのでしょうか?もし分かるのなら、天才を通り越していて、奇人変人だと思いますが... が、CDだったらこんな芸当は全く出来ないだけに、アナログ(レコード)の面白い所なんですけどね...
そして、依頼者が「すいません」と言ってやってくるが、割烹着姿だったと言うと「掃除なら今忙しいんで...」と言って、掃除のおばちゃんと勘違いするというのは楽しい所です。が、今回の所長はいつもと違っていて、その依頼者が「象を飼っている」と言うと「パオー」と反応して、カノンさんのボケを吹っ飛ばしてしまいました。
いつものように表情豊かなカノンさんだが、依頼者を真似て面白い顔をしようとするノリは楽しいのだが、「あれ、?出来ない...」というのは、カノンさんらしくなかったですね。ただ、カノンさんのレコードの持ち方ですが、(ダイブ良くなったとはいうものの)相変わらず音溝部分に触れていたが、音溝部分には手を触れないようにしないといけません。
最後のオチの寸劇は、新聞広告として入っていたサーカスのチラシを見つけたカノンさんが、それを見た、依頼者・典子がピエロ・デビューすると分かり、所長の下へ。カノンさんが「パオー」とヤルが、ぶっ壊れた所長が「パオー、パオー」。これに「そんなんじゃないですよ」と突っ込むカノンさんに「皮を破ってない、君は」と所長が返すと、完全に動物園にいる象さんになっちゃった所長でした。→ラストはカノンさんに持って行かれることが多かった所長が、今回は意地を見せたという所ですかね。すっかり大きなお子ちゃまになった所長でしたが、こういう大きなお子ちゃまは泪ちゃんだったら慣れているだけに、そこからの返しを見たかったものでした。
いつも、堅物という感じのする所長だったが、今回、ぶっ壊れて象になったということで、カノンさんとのコンビが一段と面白くなりそうです。(今まではカノンさんの方が暴走気味でしたからね。)が、所長がぶっ壊れてカノンさんが締めるようになると、それこそ「ケータイ刑事」のようなコンビになっちゃうだけに...
今回は、ドラマ部分は34分弱だったこともあって、曲の方は約9分半となったが、第1楽章だけでした。とは言っても、全部となると時間のこともあるので、これは仕方のない所ですけどね...
次回(来週・12/20)は事件ファイルNo.23、ベートーベンの「交響曲第9番」です。(年内最後の放送です。)23日と27日のBS-hiの再放送はあるが、BS-2は21日ではなくて年明けになります。そして、年が変わると、最初の放送は1/10からとなり、「響カノンの名曲探偵修業」ということで、カノンさんがあの事務所から飛び出して、静岡県のピアノの博物館に行くそうです。(ということは、カノンさんが主役のようですね。)
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