G. I. BLUES(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1960年の映画「G. I.ブルース」である。兵役から芸能界に戻って来たE・プレスリーの軍隊生活をヒントにして製作された娯楽作品である。彼の歌も全11曲堪能することが出来る作品であり、プレスリーの為の作品である。(映画としたら、青春映画といった所ですかね...)
作品データを記しておくと、時間は104分、監督はノーマン・タウログ、脚本はエドモンド・ベロインとヘンリー・ガーソンの2人、撮影はロイヤル・グリッグス、音楽はジョセフ・J・リリーである。そして出演は、エルヴィス・プレスリー、ジュリエット・プラウズ、ジェームズ・ダグラス、ロバート・アイヴァーズ、レティシア・ロマン、ジェレミー・スレート、たちである。
西ドイツに駐屯するアメリカ装甲師団の人気者の3人、タルサ、リック、クッキーは除隊したら故郷のオクラホマに戻ってナイトクラブをやろうと相談していた。ある日、部隊が駐屯しているフランクフルトのオイローパというカフェの美人ダンサー・リリを口説き落としたら300ドルが貰えるという賭けが行われる。当初は別の男がリリに挑むことになっていたが、彼はアラスカに転属することになり、変わってタルサがリリとデートすることになる。で、デートをしたタルサだったが、真剣にリリを愛するようになっていった。また、リリもタルサに好意をよせるようになる。が、タルサの上官から300ドルが賭けられていることを聴いたリリは起こってしまい、タルサの弁解も聴かなかった。落ち込んだタルサは、リックと彼の恋人・マーラとの間に生まれた赤ちゃんのお守りをすることで心を慰めるが、赤ちゃんは泣いてばかりで困ってしまう。で、タルサは唯一人の女友達であるリリに赤ちゃんの相談に乗って貰う。が、賭けをしていた兵士たちは、タルサとリリの間に赤ちゃんがいるのを見て驚き、やがてリリの心も氷解して、タルサとリリは結ばれた。
物語の方は、特に他愛のないものであり、特にこれといった所もない平凡なストーリーであるが、その仲でプレスリーの歌声を11曲も堪能出来るということで、これは嬉しい所である。(まあ、プレスリーの為の作品だから、こういう所は当然でしょう。)プレスリーの動く写真集というような認識でよろしいかと...
で、映画としてはこれという者ではないが、音楽の方はBillboardのアルバム・チャートで通算8週にわたってNo.1の座を獲得した大ヒットアルバムであり、忘れてはならないものである。(通算8週であるが、1週、3週、1週、3週で、3度の1位返り咲きを果たしている。)また、1961年のBillboard年間アルバム・チャートでは、モノラル部門では7位、ステレオ部門では12位にランクインしている。
サントラ盤(通常盤)の収録曲は全11曲であるが、ここで取り上げるのは「コレクターズ・エディション」の方であり、収録曲は以下の全20曲となっている。『Tonight Is So Right For Love』『What's She Really Like』『Frankfort Special』『Wooden Heart』『G.I. Blues』『Pocketful Of Rainbows』『Shoppin' Around』『Big Boots』『Didja' Ever』『Blue Suede Shoes』『Doin' The Best I Can』『Tonight's All Right For Love』『Big Boots (Fast Version)』『Shoppin' Around (Alternate Take 11)』『Frankfort Special (Fast Version - Take 2)』『Pocketful Of Rainbows (Alternate Take 2)』『Didja' Ever (Alternate Take 1)』『Big Boots (Acoustic Version)』『What's She Really Like (Alternate Take 7)』『Doin' the Best I Can (Alternate Take 9)』。
12曲目以降がボーナス・トラックということで追加された曲であるが、こちらの方に貴重なものがあるということで、選のならば通常盤ではなくて、コレクターズ・エディションにするべきである。
時代を築いたプレスリーの代表的なアルバムの1つでもあるために、一度は聴いておきたい所である。
G.I. Blues: Collector's Edition
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: RCA
- 発売日: 1997/04/29
- メディア: CD
↓通常盤はこちら
↓映画DVDはこちら
コメント 0