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東京少女・真野恵里菜#1「10才のあたし」 [ドラマ]

2月のヒロインは真野恵里菜ということで、最初の物語は「10才のあたし」という、ちょっと不思議なファンタジックな物語でスタートでした。

物語としたら説明不足という所が多々あるのだが、全てを説明してしまうとそこで終わってしまい、それ以上のものが出てこなくなってしまうだけに、ファンタジックな要素があるこの物語を十分な説明をしなかったのは、色々と想像力をかき立ててくれることになり、いい感じでした。(最近は何でもかんでも説明してしまうドラマが多いが、そういうものは想像力を駆り立てる余地が無いだけに、一度見たらそれっきりになってしまい、面白みも薄い...また、何でもかんでも説明してしまうのは、視聴者を見下げていることになり、製作サイドの傲慢さも出てくるだけに...)

流石に童顔の真野恵里菜でも「10才」というのはどうかと思ったが、なるほどということで、これならば「10才」というのにも納得です。(クイーン・宝積さんでも、これならば「東京少女・宝積有香」で十分にヒロインが務まりますね...)

小学四年生・10才の泉恵里菜はかくれんぼをしていて、自室のクローゼットに隠れた。(「まあただよ」と言っていたが、思わず黒澤明監督作の「まあだだよ」を思い出しました。)で、クローゼットから出てくると部屋の様子が変わっていて戸惑っていた。「ご飯よ」という母の声がしたので部屋から出て行こうとするが、鏡に映った自分の姿を見て驚いた。10才のはずの自分が成長した姿になっていたためだった。「ママ、大変!」と言って飛び出していくが、母・慶子の様子が違っていると感じた。母の背が縮んでいて、髪型も違っていた。が、慶子は「いつもと同じ」と言って恵里菜に朝食を食べさせる。

朝食を食べ始めたが、人参が入っていて、それを避ける恵里菜は「人参嫌いって言ってるのに...」と言うが、慶子は「克服した」と言う。が、恵里菜にはその記憶がない。慶子は「あなたは高校生なのよ。しっかりしてね」と言うが、恵里菜は困惑する。で、「今いくつなの?」と尋ねると「17才」と答えた慶子だった。

慶子はこの後出掛けると言い、食事を済ませると出掛けて行き、恵里菜は一人になった。で、「10才だったのに、何で急に17才になっちゃったの?」と考える。また、「パパは?」と父がいないことに気づく。が、「パパはお仕事」と、これは迷うことなく納得した。

そんな時、携帯が鳴った。「何の音?携帯電話?」と気づき、携帯を探すが、ポケットに携帯があった。で、それを手にした恵里菜は「欲しかったんだ」と言うと開いて届いたメールに目を通した。

メールは中澤武志という男からで、同級生らしい。「今日、遊ばない?」という誘いのメールだったが、恵里菜には彼の記憶がなかった。で、知らない人なので遊べない、返信した。そんな恵里菜は、自分の携帯だったら、知っている人の電話番号が入っていると思って、アドレス帳を見る。が「知らない人ばっかり...」と恵里菜。そんな中、近野りさという知っている名前があり、りさにメールを送った。

恵里菜は今日が何の日だったのか思い出せないでいた。で、りさなら知っているかも、と思った所に、りさから返信が届いた。りさは恵里菜の家の近くにいるから、直ぐに遊びに行く、と伝えてきた。

りさがやってきた。が、恵里菜の知っているりさではなかった。が、りさは「ちょっと聴いてよ」と言って家に入ってくる。で、りさがつきあっている彼氏が浮気していることが分かり、デートの途中で帰ってきたのだった。が、恵里菜は「本当にりさちゃんなの?」と戸惑う。で、恵里菜はクローゼットから出てきたら10才から17才になっていたという話をする。りさは女子の10才から17才は色んなことがあり、すっ飛ばしたいと言うが、恵里菜は10才に戻りたかった。

りさは恵里菜に、今日起こったことを問い糾し、「今日起こったことを1個ずつ検証してみたら、何か分かることがあるかも知れない」と言って、楽しもうとしていた。恵里菜は「ママと一緒にご飯食べて…」と語り出すが、今日が何の日だったをりさに問う。「普通の土曜日だと思うけど」と言う返事に「何か約束があった気がするんだけど...」と恵里菜。で、メールの武志との約束ではないと思うと言って、メールをりさに見せる。「やったね。デートのお誘いだよ」と言うりさだったが、恵里菜は知らない人だという。これに「まさか。武志のこと忘れちゃったの?」とりさ。りさの話によると、恵里菜は高校で知り合った武志のことが好きだったという。で、返信内容を尋ねる。恵里菜が「遊べません」と言うと「もったいない」と言って、勝手にメールを送ったりさ。そして2人は外出した。

ある公園にやってきた2人。そこには武志が待っていた。恵里菜は「だめだよ、知らない人だし...」と断ろうとするが「武志に会えばその謎が解けるかも知れないでしょう」とりさ。そしていくつかの注意を与えると、去っていった。(ここでAパート終了。経過時間はほぼ12分半ということで、Bパートは13分半です。)

武志とのデートになった恵里菜。武志のマフラーを首に巻いて貰ったり、公園でブランコに乗ってはしゃいでいた。そんな中、恵里菜は「今日は遊園地に行く約束をしていたんだ」と思い出した。「誰と?」と武志が尋ねると「パパとママと恵里菜と3人で」と恵里菜。で、2人とも約束を忘れちゃったと嘆いていた。が、思い出せたことで恵里菜はすっきりした。

ベンチに座って話している恵里菜と武志。武志は「映画に行こう」と誘うが、恵里菜は「ここがいい」と口にした。武志は、今日の恵里菜は子供みたい、雰囲気が違うと口にして「無邪気で可愛い」と続けた。これに恵里菜は胸がドキドキしていて顔が熱いと感じていた。

そんな恵里菜は突然「朝起きて、急に大人になってたらどうする?」と尋ねた。で、武志は「具体的には?」と問い返し「10才から17才」と恵里菜。で、これに武志は「別にどうもしない。7年経っても俺は俺のまんまだし、ずっと繋がってる」と答えた。すると恵里菜は「昨日のあたしと今日のあたしは一緒なの?」と尋ねる。武志は「昨日学校で会った恵里菜ちゃんと今日の恵里菜ちゃん。俺には変わったようには見えないけどな」と答えた。

日も傾き、恵里菜の家の側までやってきた2人。武志は「じゃあまたね。今日はありがとう」と言うと恵里菜は「こっちこそ。マフラーありがとう」と行ってマフラーを返す。で、マフラーを首に巻いた武志は帰っていこうとする。すると恵里菜は「あの...」と呼び止めた。振り返った武志が「何?」と言うが、「何でもない」と恵里菜。そして「また、いつか会えるよね」と言う。すると笑いながら「また来週学校で会えるじゃん」と武志。そして恵里菜の側にやってくるとマフラーを恵里菜の首に巻き、「これ、預かっといて。また今度会ったら返して」と言った。で、これに頷く恵里菜。で、武志は帰っていった。

武志を見送る恵里菜は、来週、17才のまま武志に会えるのかと不安だった。今はこのまま17才でいたいという気持ちに変わっていた。

家に帰ってきた恵里菜は鍵を開けて中に入ろうとするが、逆に鍵が掛かった。ということで、「ママ、帰ってきたんだ」と思った恵里菜。が、家にいたのはパパだった。で、今日、遊園地に行く約束をしていたことを話す。が、「俺、恵里菜と約束してたっけ?ごめん。すっかり忘れていた」とパパ。恵里菜は戸惑いながら「私、本当は10才なんだよ」と切り出す。これにパパは「流行りのギャグか?」と返した。「そうじゃなくて、本当に10才なの」と言う恵里菜だったが、パパは笑っていた。で、マフラーのことを尋ねる。が、恵里菜は武志のことを話せず「友達」と言っていた。

そんな中、パパは「何か上手いもんでも食いに行くか」と言った。恵里菜は「うん。でもママは?」と返すが、パパは「アイツは一人で食べてくるだろう」と素っ気ない返事だった。恵里菜は「マフラー、部屋に置いてくる」と言って自室に行った。

そんな所にりさからのメールが届いた。早速目を通す恵里菜。その中には「今日の子どもになる!/ゲーム!?なかなか楽しかったよ 恵里菜、10才になりきって 女優みたいだった」とあった。これに恵里菜は、「何で17才になっているの。誰か教えて。まだあたし、心は子供のまんまなんだよ。10才に戻りたい」と鏡を見ながら口にしていた。

用意を調えた恵里菜が階段を降りてくる。パパがママと電話で話している声を耳にして、そっと聴いていた恵里菜は、電話が終わると「パパ」と言ってパパの前に現れた。で、「行こうか」とパパ。また、マフラーを貸してくれた友達を今度家に連れて来たらいい、と言う。恵里菜は「今度の休みの日、遊園地に行きたいんだ」と口にした。パパは「さっきの約束か、恵里菜、いつまでも子供だな」と言うが「だって恵里菜はパパの子供だもん」と、(分かっているが)なかなか上手く返した恵里菜だった。そして、「武志くんも一緒に連れてって、お弁当持って、パパとママと恵里菜と4人で」と言うが「それは、無理だよ」とパパ。恵里菜は武志のことだと思ったが、そうではなくて、ママがダメと言うのだった。で、ショックを受ける恵里菜は昔のことを考えた。

子供の頃、両親が喧嘩を始めると、恵里菜はクローゼットの中に隠れて耳を塞いでいた。そしていつからか楽しみだった遊園地にも行かなくなった。そして2人が家の中に一緒にいることはなくなった、ということを思い出した。

翌朝、目覚めた恵里菜は17才だった。武志の言葉通り、昨日の私と今日の私は変わっていない。10才の私と17才の私を結ぶ思い出の絆、あれ以来言っていない遊園地への思い出に繋がっている、ということで、恵里菜は武志に、「今度のお休み、ふたりで遊園地に行きませんか」と誘いのメール送った。(優しいアレンジになった『イケナイ恋』のインストが流れる中、エンドロールが画面下を右から左に流れていく。)で、一旦クローゼットに入った恵里菜は、出てくると鏡を見た。が、17才のままだったということで「変わってない」と口にした。で、クローゼットを見て「さよなら、10才のあたし」と口にして、10才の自分と決別した。でサブタイトルの「10才のあたし」と画面に出ると、その左側に「さよなら」と言う文字が出て「さよなら10才のあたし」となりました。

次回は「さよならお父さん」と言う物語です。今回の物語と同様に、父親とのドラマがあるようです。しかも、今回と同様に両親が離婚しているということで、今月の隠しテーマは「父親」「片親」ということなんですかね... 尚、監督が堀江慶ということで、「東京少女」では初めての監督ということになります。が、BS-i作品では「怪談新耳袋」や「スパイ道」で監督を務めているし、「ケータイ刑事」にも役者としての出演があるだけに、久しぶりという感じですね。(いずれ、「ケータイ刑事」にも監督として登場ということもあるかも...)

次回予告では、「バレンタイン」とか「2月14日」という言葉が出てきたが、正にジャスト・タイムな設定の物語になりそうですね。(が、ルー大柴のお父さんから真野恵里菜のような可愛い子が生まれるのか?という疑問が浮かぶんですけど...←母親似と無理矢理解釈して納得するか...)

「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせのバックの風景は、いつも通りの「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。

細かい所まで全て劇中で語っていないのは尺の関係もあるが、遠回しに語っているとなると、それについては色々と想像させてくれることになり、後からでも色々と楽しむことが出来ることになり、こういう作品というのは筆者は好きである。(最近のドラマは何でも全て語ってしまおうとするだけに、一度見終わったらそれっきりになってしまうだけで、後から楽しむことが出来ないだけに、つまらないですからね。)

この物語では、困惑した表情、戸惑った表情というように、暗い表情の方が笑顔などの明るい表情よりも多かったが、なかなか良い笑顔を見せていた真野恵里菜でした。(1月の日向千歩のように、変な顔ではなく、オーソドックスながら、正攻法で笑顔を見せてくれるというのは良いですね。)次の物語も楽しみです。

10才の子供が突然17才にということで、最終的には「夢だった」というオチとか、SFチックな大がかりな裏設定があって、科学実験だったということに走らず、しかもコメディといったお笑いの要素も無かったため、ファンタジックな印象が残った物語だったが、真野恵里菜に初々しさがあったため、これはこれでいい感じでした。「初めてのデート」という雰囲気がとても良く伝わってきた物語ということで、「恋日」とは少し違う爽やかさを感じた物語でした。で、こうなるとコミカル編での真野恵里菜の変わり方が楽しみになってきます。今月も期待できますね。

 

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