ケータイ刑事銭形愛7話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]
「銭形愛」の第7話「ハートのエース殺人事件」の「裏ネタ編」の3回目となる今回は、この物語ではお楽しみコーナーと言うことも出来る芸の中から「南京玉すだれ」についてと、その南京玉すだれの技である「東京タワー」について、更に愛ちゃんが口にした「エッフェル塔」について、そして、犯人に対して語られた「弘法も筆の誤り」について記します。
尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「南京玉すだれ」:日本に江戸時代からある大道芸の一つである。長さが一尺(焼く30cm)程度の竹製のすだれを、歌に合わせて様々な形に変化させていく芸である。「南京」は中国(当時は明)の都市であるが、南京から伝わってきたものではなく、日本で発祥したものである。
「あっ、さて、さて、さてさてさてさて、さては南京玉すだれ」というお馴染みの歌に乗せて、踊りながらすだれを変化させていくもので、時代劇でも縁日のシーンでは必ずと言っていいほど目にする芸である。主に見られるものは、釣竿、橋、柳などであり、大きな輪は「太陽」、仏様の後光など、複数のものとして扱われる。また、現代では、この物語にも登場した「東京タワー」というのも定番の一つとなっている。
南京玉すだれのすだれの数(「すだれの玉数」と言う)については、一概に決まっておらず、20本~50本ぐらいである。(「○本」と数える。)
この物語で「玉すだれで人が殺せるか?」と千切りゴボウは言っていたが、「必殺仕事人Ⅴ 風雲竜虎編」(1987年のドラマで、必殺シリーズ第28作)に登場する仕事人・かげろうの影太郎(演じたのは三浦友和)の殺しに使う道具は、南京玉すだれであり、前方に投げた時に最も前になるすだれの先端部に針が仕込まれていて、それで刺し殺すという殺し方をしていた。
ちなみに、「玉簾(タマスダレ)」とは、ヒガンバナ科の多年草であり、植物の名前である。
「エッフェル塔」:フランス・パリにある塔である。場所はパリのセーヌ河畔のシャン・ド・マルス広場にある。1889年の第4回パリ万国博のために建立されたものであり、フランスの技師・エッフェルの設計によるものである。
僅か2年2ヶ月という間に作り上げられた。完成当時の高さは312mであった。その後、1909年には解体されそうになるが、軍事用の無線電波を送信することになり、取り壊されず、重要な建造物となった。第二次大戦後には、塔の上部にラジオ、テレビの送信アンテナが取り付けられて、高さが324mになった。
展望台は3箇所にあり、高さは地上から57.6m、115.7m、276.1mである。
大阪にある通天閣のモデルとなったことでも有名である。(但し、現在の通天閣ではなく、初代通天閣(1912年に完成、1943年に解体された。)の方である。初代通天閣は、エッフェル塔と(エトワール)凱旋門を模したものである。高さは約75mで、当時は東洋一高い建造物であった。)
「東京タワー」:東京・港区芝公園にある塔である。現在は観光スポットになっているが、元々は、放送が始まったテレビ放送の電波塔として各局の電波塔を1つに集約する目的で建設されたものである。そのため、一般には「東京タワー」と呼ばれているが、正式名称は「日本電波塔」である。
高さは333mであり、エッフェル塔よりも僅かに高い。完成当時は世界一の高さの塔であったが、3年後の1961年にオランダのヘルブランディータワーが完成したことで世界一の高さを譲り、現在ではTOP 10にも入っていない高さとなっている。(→それだけ次々と、高い塔が世界各地で建設されているということです。)尚、2011年に完成予定の「第二東京タワー」となる「東京スカイツリー」は610.58mの予定で、完成すると世界一の高さの塔となる。
展望台は2箇所にあって、高さは地上から120m、223mである。
1957年から工事が始まり、完成したのは1958年である。(工期は1年3ヶ月であった。)翌年の1959年からテレビ放送の電波送信が始まる。1970年にはFM東京も本放送を開始して、ラジオの電波塔としても稼働するようになった。その後、新たな放送局の電波も東京タワーから送信されることとなり、現在では関東広域の地デジ放送電波も東京タワーから送信されている。(東京スカイツリーが完成すると、関東広域の放送電波はそちらからの送信になる。)
「弘法も筆の誤り」:諺であり、いかに優れた人物でも、時には間違えることがある、という例えである。
この諺には、同義の諺がいくつかある。それらは「孔子の倒れ」「麒麟の躓き」「上手の手から水が漏れる」「猿も木から落ちる」である。また、英語では「Even Homer Sometimes Nods」と言う。
ちなみに「弘法」というのは「弘法大師、空海」のことである。(平安時代初期の僧侶で、西暦774年~835年)但し、「弘法大師」という諡号は、921年に醍醐天皇から贈られた称号である。
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