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「HAMLET」(2000) [映画(洋画)]

表題の作品は2000年の映画「ハムレット」である。この作品は、シェイクスピアの「ハムレット」の物語を翻案した作品であり、舞台を現代のニューヨークにした物語である。かなり酷評されている作品であるが、見たらだれでもそう思うでしょうね。で、翻案作品の悪い所が出ている作品の一例ということで取り上げることにする。

作品データを記しておくと、時間は112分、原作はウィリアム・シェイクスピア、監督と脚本はマイケル・アルメレイダ、撮影はジョン・デ・ボーマン、音楽はカーター・バーウェルである。そして出演は、イーサン・ホーク、カイル・マクラクラン、サム・シェパード、ダイアン・ヴェノーラ、ビル・マーレイ、リーヴ・シュレイバー、ジュリア・スタイルズ、スティーヴ・ザーン、デシェン・サーマン、ジェフリー・ライト、ケイシー・アフレック、たちである。

物語は現代(2000年)のニューヨーク。デンマークのマルチメディア企業の社長が死去した。で、会社の方は社長の弟・クローディアスが受け継ぎ、社長の未亡人・ガートルードは彼と再婚する。が、クローディアスには社長の殺人容疑が掛けられていた。一方、映画監督志望の社長の息子・ハムレットは留学先から帰国、父の死に疑惑を抱く。そんな中、父の亡霊が現れ、自分は殺されたことを告げる。やがて、恋人のオフィーリアや友人たちの心配をよそに、奇行を繰り返すようになるハムレットだったが...

台詞の方は原作に忠実なものを用いているが、それが現代劇とはミスマッチしていて、とても奇妙な世界を生み出している。原作を大事にするのは分かるのだが、余りにも現代では考えられない「剣」が出てくるなど、ちょっと強引な所があり、これを良しと受け取るか、酷いと受け取るかが分かれる所である。

原作の「ハムレット」を知っていると、なるほど、と思わせてくれるが、知らない人が見たら、余りにも奇妙な世界に戸惑いを感じるでしょうね。

何にせよ、原作の「ハムレット」を知らない(=読んだことがない/映画を観たことがない)という人は、先に原作(または原作に忠実な映画)と接してから見るべき作品である。

 

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