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ケータイ刑事銭形愛13話[裏ネタ編]PART 1 [ケータイ刑事]

BS-TBSとなって最初の再放送となる物語は第12話であるが、「裏ネタ編」の方一足早く第13話の方に突入します。(先週は再放送がお休みだっただけに、ちょっと寂しい所でした。)


今回からの「銭形愛[裏ネタ編]」は、第13話「カメラは見ていたワンシーン・ノーカット ~BS-i連続殺人事件」に突入です。この物語はTV史に残る傑作中の傑作であり、この物語に寄って「ケータイ刑事」は人類が生み出した偉大な文化遺産に名前を連ねる様になった、と言ってもいい物語である。誕生秘話は、単に製作費を安く上げるためだったというのだが、「傑作」と言うのはそのように色々とアイデアを考える所から生まれるものである。

初回となる今回は、サブタイトルにある言葉から「カメラ」についてと「ワンシーン」について、「ノーカット」について、「BS-i」について記します。

尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

カメラ」:被写体の像を光学素子をつかって、感光剤(=フィルム)や撮像素子の上に結像させる装置である。(最近では、フィルムを使ったものは大きく減ってきていて、CCDやCMOSの固体撮像素子が主流である。)また、静止画用のものと、動画用のものとがある。

ここに登場する「カメラ」はテレビカメラ(ビデオカメラ)のことであり、動画用のカメラということになる。また、ここでは番組収録で使われるカメラであることから、業務用カメラということになる。

BSデジタル放送、そして地上デジタル放送により、現在のテレビ番組は基本的にハイビジョン制作となっている。そのため、かつて名前を馳せた「ベータカム」も今では前時代のものになってしまったが、業務用のカメラというと、世界的に「ベータカム」が標準であった時代が続いていた。(家庭用ビデオでは「VHS」が「ベータ」を抑えたが、業務用カメラは「ベータ」をベースにした「ベータカム」が「VHS」をベースとした「Mビジョン」を抑えた。→業務用と民生用では「VHS」と「ベータ」は実は1勝1敗だったのでした。)現在はハイビジョン規格に移行していて、「HDV 1080i」と「HDV 720p」の2つの規格が定められている。(一長一短であるが、「HDV 1080i」の方が現在は主流になりつつある。)が奏すは1080iの方が多いが、こちらはインターレース方式である。720pは画素数は少ないがプログレッシブ方式であるため、動きに対して強い。ちなみに、映像信号の記録レートは1080iの方が高い。

この物語では、カメラマンの新目はシベリアで4:3のハイビジョンではない映像を撮影してきた、と言っているが、おそらく「ベータカム」を使っていたものと思われる。「ベータカム」は業界では長年使われていたものであり、業界標準機になっていたが、BSデジタル放送の特徴である「ハイビジョン放送」に対応するということでは、「HDV」を使うというのが常識です。

ワンシーン」:「ワン」は数字の「1」のことであり、「シーン」とは、映画やテレビドラマにおいて、ある一定の場所を舞台として、その中で行われる一場面のことを言う。日本語では「場面」という場合もある。1つのシーンは複数の「カット」から構成されるのが基本であるが、中には1つのシーンを1カット(カットを入れない)で撮影される場合もある。(これは監督の演出によって決められる。)

1つのシーン(=ワンシーン)では、物語上は一つの区切りとなっているのが基本である。

ノーカット」:映画やドラマは、撮影した素材を編集して、1つの作品として仕上げられる。が、映画では上映時間の関係で、TVでは放送時間の関係で、ディレクターによって完成した作品をそのままの形で上映/放送されることは滅多にない。(よって、ディレクターの意図した作品と、尺を調整した完成版とでは自ずと時間的に異なるものとなる。)

「ノーカット」というのは、ディレクターによって完成した最初のものに手を入れることなく、そのままの尺で放送されることを言う。

また、映画をTV放送する場合は、どうしても放送時間の関係で尺を縮める作業が行われる。ということで、劇場公開版とTV放送版では時間的に違いが生じる。が、劇場公開になった作品をそのままの尺で放送することを「ノーカット」とも言う。WOWOWやNHKの衛星映画劇場ではノーカットで放送される。

尚、映画には、冒頭に映画会社のロゴが入っていて、ラストにはエンドロールが入っているが、「ノーカット」と言うからにはこれらの部分もカットすることをせずに放送されるものを言うが、地上波で放送される場合は、この部分をカットしていても「ノーカット」と言う場合がある。(→映画の本編に関して「ノーカット」という主張である。)が、これは決して「ノーカット」というべきではない。映画作品は、冒頭の映画会社のロゴから始まり、その作品のスタッフを全て明示するエンドロールがあって完成するものであり、本編に関係ないからと言ってカットしてしまい、それを「ノーカット」と言うのは、映画文化を冒涜しているだけである。(つまり、「ノーカット」と言わなければ良いのである。)

1980年代からは、こういう所を期にする映画監督が、TV版に関してカットするのであれば、改めて自らの手で再編集を行い、TV放送の尺に合わせたTVバージョンを作る場合があるが、これは文化としては正しいところである。で、これに端を発して、劇場公開版を再編集した「ディレクターズカット」という劇場公開バージョンとは異なるバージョンが生まれ、ビデオソフト化されている。(基本的には、カットした部分を追加していて、劇場公開版よりも尺が長くなる傾向がある。→これも、ある意味では「ノーカット」ということになる。)

BS-i」:2009/4/1から「BS-TBS」に社名とチャンネル名が変更となったBSデジタルを行っている放送局である。(法的には「BS委託放送事業者」ということになる。)

BSデジタル放送の開始(2000年12月1日)と共に本放送をスタートした民法の中の1つである。チャンネルは161chであり、物理的にはBS-1chを使ってBS朝日と共に使用している。(ちなみに、BS-3chを使っているのがデジタルWOWOWとBS-JAPAN、BS-9chを使っているのがBS11とTwellV、スターチャンネルHD、BS-13chを使っているのがBS日テレとBSフジ、BS-15chを使っているのがNHKの3つとスターチャンネルである。BS-5、7、11chはアナログBS放送が使用している。)

BS-i時代には、無料放送のデジタル放送局としては唯一の3チャンネルのサイマル放送のレギュラー放送を行っていたという特徴がある。→サイマル放送は、画質はSDになってしまうが、同時に複数の番組を放送出来ることから、これはこれでメリットがあるのだが、それだけ多くの番組を用意市内とならない。また、当時はHDへアップコンバートするのも結構大変であったが、現在ではこれが容易に、安価に行えるようになったことから、HD放送の高画質を売りにした方がメリットがあるということで、無料放送局ではサイマル放送が無くなりました。

BSデジタル放送局の中では他局よりも積極的に、オリジナル・ドラマの製作に力を入れていて、「ケータイ刑事」や「恋する日曜日」というシリーズ作品をはじめ、数多くのドラマが製作されていることは、「ケータイ刑事」ファンであればご存知の通りである。

 

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