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ケータイ刑事銭形愛13話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]

BS-TBSの「銭形愛」の再放送は4/12はお休みであり、次は19日の放送ということになるが、「裏ネタ編」の方は少しペースを落としながらも休まずにに記していきます。(今週と来週は「銭形泪[裏ネタ編]」のペースを上げることにします。一時期は、「銭形愛」と「銭形泪・2nd.」の「裏ネタ編」の話数が揃っていたのに、「銭形泪」が1話に費やす回数が増えて、いつの間にか随分と差が付いてしまいましたし...)


2回目となる「銭形愛」の第13話「カメラは見ていたワンシーン・ノーカット ~BS-i連続殺人事件」の「裏ネタ編」は、「ケータイ刑事」ではお馴染みである「テロップ」について、そしてこの物語で色々と説明されている「ハイビジョン」について、そして「16:9のワイドな画面」、「4:3の画面」についても触れておくことにします。

尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

テロップ」:「TELevision Opaque Projest」の略である。テレビ放送のために開発された光学的映写装置のことであり、テレビカメラを用いずに写真や絵、文字を送信することが出来るものである。また、これによって作られた絵や文字列(字幕)のことを言う。

映像に重ねられた字幕やスポンサーのロゴなどがこれを利用しているが、最近では演出方法の一つとしてもテロップが利用されている。

重ねる絵や文字はカードに記され、それを読み込んで映像信号に変換し、それを画面の映像信号と合成(スーパーインポーズ)を行い、テロップが画面に表示される。尚、字幕については、現在はコンピュータ処理によってCG(キャラクター・ジェネレータ)で作られた文字列を画面の映像信号に合成する方法が主流となっていて、カードに記された文字を使うということは殆ど無い。→ビデオカメラが普及するようになった1980年代後半には、「スーパーインポーズ装置」ということで、家庭用ビデオで撮影した映像に文字を合成する装置が安価になり、発売されたが、パソコンの普及と画像をデジタル・データで扱うようになった今日では、非常に簡単にできるようになっている。

特に、ニュース速報や、気象情報、地震情報などは突然画面に表示されることがあるが、デジタル放送ではこういう文字情報はデータ領域で放送することができるのだが、今だに放送画面にインポーズされた形で放送されている。データ放送として情報を流し、これを受信機の方でスーパーインポーズ処理を行って表示するようにして貰いたい所である。また、これを応用すると、地震速報のようなものだと、電源がオフの受信機でも、自動的に電源を入れて、速報を画面に表示することで、緊急警報放送が特別な受信機でなく、一般のデジタルテレビで対応できるようになるのですけどね...(これに対応するには、プログラムの一部書き換えが必要になるが、デジタル放送であれば、更新プログラムを電波に乗せて時々更新させているので、最新機種でなくてもあっという間に対応可能になるのですけどね...)

ハイビジョン」:High Definition Television(高精細度テレビジョン放送)の一つであり、NHKが開発したものである。従来のテレビ放送(NTSC/PAL/SECAM)よりも高精細な映像放送を実現することを目的として1970年代に開発が始まり、現在は実用化されている。

走査線の数が従来の放送の2倍以上あり、更に画面も16:9の横長になっているのが特徴である。(16:9となったのも、より高い臨場感を得られるためには、どういう画像がいいのかが研究され、そこから決められた。)

1980年代にはカメラ、ブラウン管、録画機器などの開発も進んできて、1989年にBSを利用した実験放送が始まった。しかし、アナログ信号のハイビジョン信号の情報量は大きく、これを圧縮する方式として「MUSE方式」というものが開発され、ハイビジョン実験放送はMUSE方式による放送である。(アナログ・ハイビジョンと言われているものである。)1994年には実験放送から実用化試験放送に格上げされたが、2007年9月末をもって終了した。→MUSEデコーダーやMUSE-NTSCコンバータは現在では過去の遺物になってしまいました。

NHKはMUSE方式を世界標準の高精細度テレビジョン放送にしようとしたが、欧米で受け入れられず、日本独自のものとなってしまった。また、欧米では、高精細度テレビジョン放送はアナログ放送ではなくてデジタル放送にするということで進んでいったことで、MUSE方式に変わるデジタル・ハイビジョン放送の開発が行われ、これが現在のデジタル放送になった。

MUSEとデジタル・ハイビジョンは微妙にスペックの違いがある。それは有効走査線の数とフィールド周波数であり、MUSEは有効走査線1035本、フィールド周波数は60.00Hzであるが、デジタル・ハイビジョンは有効走査線は1080本、フィールド周波数は59.94Hzである。(フィールド周波数の59.94Hzというのは、従来のNTSC方式と同じである。)

16:9のワイドな画面」:ハイビジョン放送の画面の縦横比(アスペクト比)である。フル・ハイビジョンの画素数は1920×1080である。

NHKがハイビジョンの開発を行うに辺り、従来のテレビよりもより高い臨場感を得るには、ということで実験を行い、この数字になった。(従来のテレビは4:3であり、横方向が4/3倍になった。)

尚、映画の画面はいくつかあり、主なものはシネスコ・サイズと呼ばれる2.35:1、ビスタ・サイズと呼ばれる1.85:1、スタンダード・サイズと呼ばれる1.37:1などがある。ハイビジョンの16:9は映画風に記すと1.78:1となるので、ビスタよりもやや横方向が短いことになる。→ハイビジョンでも、シネスコやビスタ・サイズの映画をそのままのアスペクト比で表示すると、上下に黒帯が生じることになる。

また、携帯電話でも最近では16:9のアスペクト比の画面の端末が登場しているが、3インチでワイドVGAの画素数を持っているものが登場していることから、フル・ハイビジョンの1920×1080の画素数を有するパネルも7インチクラスのものが出てくるかもしれませんね。(単純な同サイズの画素で計算した場合ですけど。→7インチのフル・ハイビジョンのパネルが登場したら、ポータブルBDプレーヤーが登場するのも時間の問題でしょうね...)

4:3の画面」:従来のテレビ画面のアスペクト比である。(NTSCだけでなく、PAL、SECAMも同じである。但し、走査線の数はPAL/SECAMはNTSCよりも100本多く、625本であり、画素数ではNTSCを上回る。しかし、フィールド周波数が50Hzということで、1秒間の画像の数はNTSCよりも少ない。)テレビの世界では、このアスペクト比の画像を「スタンダード・サイズ」と呼んでいるが、映画の「スタンダード・サイズ」は1.37:1なので、微妙に違っている。→スタンダード・サイズの映画でも、上下に少しだけ黒帯が出るのはこのためである。

尚、VGAは640×480画素であり、アスペクト比は4:3であるが、これはNTSCの解像度を意識したものである。

 

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