KC & THE SUNSHINE BAND『THE SOUND OF SUNSHINE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1975年に発表された彼らの3rd.アルバムである。同年に発表された2nd.アルバムからは2曲の全米No.1ソング(『Get Down Tonight』『That's the Way (I Like It)』)が生まれたことから立て続けに発表されたのだが、前作の勢いを保てず、次作からもまたも2曲の全米No.1ソングが2曲生まれているだけに、忘れ去られたアルバムとなっている。本アルバムは、Billboardのアルバム・チャートで最高位131位を記録しただけで、前作が最高位4位、次作が最高位13位を記録しているだけに、本当に目立たないアルバムである。
収録曲は以下の全9曲である。『Shotgun Shuffle』『Rock Your Baby』『Funky '75』『S.O.S.』『Miss B. (Theme)』『Hey J』『Just A Groove』『Sunshine City』『I Love You』。
この中からシングル・カットされたのは『Shotgun Shuffle』の1曲だけで、Billboardのシングル・チャートでは最高位88位を記録した小ヒットに留まった。
本アルバムからのお薦め曲は、何と言っても『Shotgun Shuffle』である。この曲は、某FM番組(土曜日午後の3時間弱の番組で、7年半続いた番組でした。)の主題歌として使われていた曲であり、この曲を耳にすると、その番組のことが色々と思い出されます。よって、何と言おうと、お薦め曲とします。それ以外の曲としては、『Rock Your Baby』『Funky '75』『Sunshine City』という所をピックアップしておく。
ディスコ調のサウンドでありながら、テンポはミディアムということで、のんびりしているような雰囲気があるものの、ファンキーでノリの良いサウンドは気持ちを明るくしてくれるものであり、聴いていると楽しくなってくる。ということで、BGMとしても悪くないものである。本作を挟む形となる前後のアルバムが余りにもヒットを記録したことから、本アルバムは完全に忘れ去られているが、忘れずに一度は聴いてもらいたいアルバムである。
尚、本アルバムの不満点は、収録時間が26分半ぐらいという短いことである。本アルバム発表時はLPの時代とはいっても、30分を割り込んでいるというのは、時間的には短いことになる。(所謂「不景気レコード」というものである。)本アルバムはディスコ・サウンドに区分される者であり、ダンス系のものであるだけに、時間が短いというのは、やはり辛い...(LPでA/B面に分かれているとなると、13分前後でひっくり返さなければなりませんし...)まあ、彼らのオリジナル・アルバムはいずれもが時間が短いという傾向がありますけど...→現在だと、2枚のアルバムを1枚のDISCに収録した「2 in 1」としても、時間的にかなり余裕がある計算になる。よって、そういう形で再発してもらい、もっと陽の目が当たって欲しいアルバムでもある。
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