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ケータイ刑事銭形愛25話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]

2回目となる「銭形愛」の第25話「スーパー五代、遂に登場!! ~連続ヴァーチャル殺人事件」の「裏ネタ編」は、この物語で3つの五代さんが見られるが、それぞれの五代さんについてということで、「ハードボイルド」について、「インテリゲンチャ」について、そして「ネガティブ」について、更に「ハードボイルド」をイメージする「トレンチコート」について記します。尚「ハードボイルド」については「・6話[裏ネタ編]」で記しているが、それをベースに加筆しました。

尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

ハードボイルド」:英語で記すと「Hard Boiled」。文字通り「固ゆで卵」を意味している。が、そこから転じて、文学の世界で、感情を交えず、客観的な文体で記し、簡潔な描写を行った作品のことを指す言葉となった、更に、どんな感情にも左右されずね冷酷非情、精神的にも肉体的に強靭で一切妥協しないというような性格の持ち主で、行動的な探偵を主人公としたミステリー作品を指して使われるようになった。

小説の世界では1920年代に初めて登場し、ダシール・ハメット、レイモンド・チャンドラー、E・S・ガードナーたちがこのジャンルの代表的な作家とされている。また、それらの小説は映画化され、ハンフリー・ボガート主演、D・ハメット原作の1941年の映画「マルタの鷹」(小説は1930年に書かれたものである。)のイメージが定着している。また、そのボガートの影響で、トレンチコートとソフト帽は「ハードボイルド」の世界では必要不可欠なものとなった。(H・ボガートと言うと、その後、1942年の「カサブランカ」でも渋いところを見せて、この作品はアカデミー作品賞を受賞している。)

特に、「カサブランカ」「マルタの鷹」「三つ数えろ」はハードボイルド映画を見る場合、見ておかなければならない作品である。(ちなみに「三つ数えろ」やハードボイルド作品のパロディ映画「四つ数えろ」(1982年、スティーヴ・マーチン主演、カール・ライナー監督)も見ておいた方がよろしいかと...)日本映画の「用心棒」、松田優作主演の「探偵物語」、'70'sの「ダーティハリー」シリーズ(3まで)や「フレンチ・コネクション」あたりも見ておきたい作品である。

また、ハードボイルドには、タバコや酒というアイテムも必須のものであるが、最近では特に「タバコ」に関して、映像作品に登場させないこと(特に、インドでは、法律でタバコを映画の中に登場させることが禁じられている。旧作ではそのことを表記しなければならない...←映像表現の手法としては、タバコは使えなくなったと言って良い。)が増えていることもあって、最近の「ハードボイルド」は軟弱になったと感じさせている。

インテリゲンチャ」:「Intelligentsia」、知識階級を指す言葉であり、「インテリ」のことである。(但し「インテリ」は「インテリゲンチャ」の略として使われるだけでなく「インテリシェンス(Intelligencr)」(知性)の略として使われる場合もある。)元々はロシア語の「интеллигенция」であり、主に学問を修めていて、広い知識を有している。一般に対して学者や研究者などを指していて、それ以外にも芸術家や作家などの文化的な創作物を生み出す人たちのことをいう。

近年では「ハイソサエティ」「セレブ」という言葉を耳にすることもあるが、前者は上流社会、後者は裕福な著名人を指していて、「インテリ」に備えられている知識を有しているとは限らない。(「ハイソサエティ」や「セレブ」は親の七光りでなれるが、「インテリ」は本人にそれなりの知識を有していなければならず、親の七光りだけではなれない。)

ただ、最近は「インテリ」=「高学歴」という意味で使われることもあって、「インテリゲンチャ」とはかけ離れてきているようになっている。→言葉は変化していくものであることを象徴しているが、言葉が備えている威厳や権威も失墜しているだけということで、「インテリ」という言葉はもはや死語と言っていいでしょうね...

ネガティブ」:「Negative」、否定的、消極的、マイナス思考という意味である。物事に対して何でも否定的に考えることを言う。

行動する前に結論を否定的なものとして出したり、小さなことが気になって、次も失敗してしまうと替え、それが自己否定に繋がり、自分は何をしてもダメと考える。この物語でのネガティブ五代は、その典型的な姿であり、まさに教科書に出ていそうな症状を見せていました。

トレンチコート」:外套の一種であり、レインコートの一種でもある。ダブル前になっていて、襟の折り返しにボタン穴を設け、前を合わせられるようになっている。生地は防水加工した綿生地やウールが使われている。(最近は、合成繊維を使ったものもある。)

第一次大戦の時、イギリス兵が塹壕(=Trench)の中で来たコートが原形であり、そこから発展したものである。(但し、この原形となるアイデアはそれよりも前からあった。)特に、冬季の泥濘地での塹壕戦において、耐候性と防水性が高いことを証明することになり、高く評価された。更にデザインの方も優れていたことから、一気に広まっていくことになった。第一次大戦の軍人の写真では、当たり前迷うにこれを着用しているようになった。

その後、1930年代になると、実用性の高さもあって、男性の冬のファッションの定番となり、映画にも登場することになる。特にハンフリー・ボガートのハードボイルド作品でボガードが着用したことで、ボガードの人気と共にコートの方にも人気が集まり、一般にも広がっていくことになる。ボガードは当時出演した幾多のハードボイルド映画でこれを着続け、他の俳優たちも(ハードボイルド映画で)着用していたことから、「ハードボイルド映画」にはトレンチコートというものは必須の衣装となり、無くてはならないものとなった。

 

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