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「JUNIOR BONNER」 [映画(洋画)]

表題の作品は1972年のアメリカ映画「ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦」である。ペキンパー監督らしいバイオレンス描写だけでなく、叙情間溢れる描写も行われていて、人間ドラマとしても見応えたっぷりの作品に仕上がっている。現代を舞台にした西部劇である。

作品データを記しておくと、時間は103分、監督はサム・ペキンパー、脚本はジェブ・ローズブルック、撮影はルシアン・バラード、音楽はジェリー・フィールディングである。そして出演は、スティーヴ・マックィーン、ロバート・プレストン、アイダ・ルピノ、ベン・ジョンソン、バーバラ・リー、ジョー・ドン・ベイカー、メアリー・マーフィ、たちである。

ロデオ・チャンピオンのジュニア・ボナーが久しぶりにアリゾナ州の故郷に戻ってきた。独立記念の品行われる伝統あるロデオ大会に出場するためだった。そして、かつて乗りこなせなかったサンシャイン号を乗りこなしたいと思っていた。父の牧場にやってきたが、牧場は閉鎖されていて、宅地にされようとしていた。兄が父から土地を買い取って、宅地にしようとしていたのだった。父はその金を銀の採掘に注ぎ込むが上手く行かず、オーストラリアに渡って金の採掘をしようと考えていた。故郷の姿は変わっていたが、ロデオ大会への出場登録をして、両親と再会するが、父は交通事故で入院中だった。やがて、ロデオ大会の日がやってきた。父は病院を飛び出して会場にやってくる。ジュニアは父と一緒に乳搾り競争に出場し、一家は大会を楽しむ。やがて、ロデオ大会が始まり、ジュニアはサンシャイン号に挑み、見事に新記録を樹立して賞金を手にした。そしてその金で、父がオーストラリアに行くチケットを購入し、それを届けて貰うように頼むと、再びロデオの度にでるため、故郷を後にした。

ゆったりと時間が流れている故郷もすっかり様変わりしていて、時が流れていることが分かるが、変わらないのが恒例のロデオ大会であり、それに賭けた男の生き様と、変わってしまった家族との絆を描いているのはググッとくるものがある。特にこれが巧みな色遣いの映像がその心情を上手く描いている。

本作はペキンパー監督作品であることは知られていても意外と知られていない作品であるが、人間描写といい、心のドラマといい、家族のドラマといい、実に見応えのある内容である。じっくりと見ておきたい作品の1つである。

 

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