MINNIE RIPERTON『COME TO MY GARDEN』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1970年に発表された彼女のデビュー・アルバムである。彼女と言えば、スタンダード・ナンバーとなって数多くのアーティストたちによってカヴァーされている名曲『Lovin' You』で知られているが、その彼女のデビュー・アルバムである。が、当時はそれなりの評価はされたものの、特にヒットということにはならなかった。(Billboardのアルバム・チャートでも、発売当初はランクインせず、2nd.アルバムがリリースされて、それに連れられる形でランクインして最高位160位を記録しただけである。)
また、本アルバムの収録曲は、1970年にLPでリリースされたオリジナル盤では全10曲であったが、2002年の再発版では、ラストの1曲がカットされていて全9曲となっている。(ボーナス・トラックが追加されるというのは当たり前になっているが、時間的なことで1曲カットということはあっても、そう宋でない理由でカットされるというのは非常に珍しい所である。)CDでもそれ以前の旧譜では全10曲が収録されているので、購入する場合は注意しましょう!!
収録曲は以下の通りである。『Les Fleurs』『Completeness』『Come To My Garden』『Memory Ban』『Rainy Day In Centerville』『Close Your Eyes And Remember』『Oh By The Way』『Expecting』『Only When I'm Dreaming』『Whenever, Wherever』。
この中からは特にヒットという曲は生まれていないが、アルバム・タイトル・ソングである『Come To My Garden』はそれなりに評価はされている。(特に、STEVIE WONDERが彼女に注目していたという話は余りにも有名である。)
彼女のボーカルは5オクターブの音域を持っていると言われ、後のシンガーにも数多くの影響をあたえることになるのだが、その幅広い声域を活かしたじっくりと聴かせる曲が中心になっていて、ソウルフルにたっぷりと聴かせてくれている。確かにヒットということはしなかったものの、ここに収録されている楽曲のクオリティは非常に高く、S. WONDERが彼女のことを高く評価していて、本アルバムの後、彼のバックコーラスに起用したぐらいであった。ということで、「隠れた名盤」と呼ぶに相応しい(?)クオリティとチャート成績を残している。
彼女と言うと『Lovin' You』ばかりが語られているが、そのルーツはデビュー・アルバムである本アルバムにある。(『Lovin' You』が収録されている2nd.アルバムだけではない。)一度は聴いておきたいアルバムである。
↓こちらが問題の全9曲というものです。
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