SSブログ

ケータイ刑事銭形泪27話(2nd.14話)[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形泪・2nd.14話」(通算27話)の「BS初のミュージカル!! ~歌って踊って殺人事件(前編)」の「裏ネタ編」も3回目となるが、今回はちゃんたちが訪れた柴田さんの故郷である「もろこし村」に関するネタから、「もろこし」について、到着した時に出てきた単語である「ゴーストタウン」について、そしてこの物語(後編にも引っ張られますが...)のポイントとなった「雨乞い」について記します。尚、「もろこし」は「トウモロコシ」のことでもある(完全なイコールではありませんが...)ため、今回は新規に記した所と「19話(2nd.6話)[裏ネタ編]PART 4」をベースにして加筆した所があります。

また、約3年前になるBS-i(当時)のこの物語の再放送時に記した記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

もろこし」:イネ科の一年草の植物のことを言うが、「トウモロコシ」の省略形としてこの言葉が使われることがある。(正確には、もろこしはイネ科モロコシ属の植物でアフリカ原産、トウモロコシはイネ科トウモロコシ属の植物で南米原産であって、完全に別物である。)英語では「Sorghum」と言う。

「もろこし」は漢字で記すと「蜀黍」または「唐黍」と記す。また「高黍(たかきび)」「ソルガム」などと呼ばれることもある。古代エジプトで栽培されていたものであって、人類との接点は長い歴史がある。また、乾燥に強いため、イネや小麦が育たないような乾燥地帯でも生育することが出来るため、世界的にも生産地は広い。(世界では第5位の穀物となっている。)

食糧とされるだけでなく、酒の原料、または飼料としても利用されている。(日本でも栽培されているが、殆どが飼料に回されている。)尚、中国東北部のコーリャンはもろこしの一種であって、コーリャン酒は有名である。また、もろこしの粉を使った食べ物としては、「蜀黍餅」「蜀黍団子」などがある。

もろこしの草は、栽培種では1.5m~2mで、茎が太いのが特徴である。(野生種では3mを超えるものもある。)夏に茎の先端に穂が出すが、茎頂から円錐形の形で穂が付き、夏の終わり頃から秋になると赤褐色の両性小穂が多数付く。

もろこしの1品種である「サトウモロコシ」は茎に糖分を多く含んでいることから、昔は砂糖の原料として使われていた時期がある。(現在では使われない。)また「ホウキモロコシ」は穂が長いことから、箒やブラシに加工されて利用されていた。

尚、「もろこし」にはそれ以外にも異なる漢字を使った単語がある。「唐土」と漢字表記したものは、昔、日本で中国のことをこのように呼んだことがある。また、そのために中国から来た物事の枕詞として使われた言葉でもあって、「唐土船」(唐土の船のこと、若しくはそれに倣って造られた船のこと)、「唐土判官」(遣唐使の判官のこと)、「唐土人」(朝鮮や中国の人、また当時は「外国人」という意味でも使われていた。)、「唐土書」(中国から入って来た書物、漢文の書物)、「唐土文字」(漢字のこと)などという言葉がある。(現代語というよりは古語に属するものが多い。)

また、「諸腰」と表記したものは、刀と脇差しのことを指している。

一方、別物である「トウモロコシ」については、漢字表記では「玉蜀黍」となる。確かに「もろこし」の漢字表記である「蜀黍」と一致する部分がある。(が、品種は別物である。一応、同じイネ科の植物なので、(遠い)親戚ということは言うことが出来るでしょうが...)

省略して「もろこし」と呼ばれることがあるが、「トウキビ」「ナンバ」「トウミギ」などという別名もある。(「もろこし」は信州や甲斐で使われる言葉である。)普通に「トウモロコシ」と言うか、「トウキビ」と呼ばれる方が多く、これを「もろこし」と呼ぶのは少数派である。→この物語では「もろこし」=「トウモロコシ」というような捉え方がされているが、柴田太郎さんの出身地である「もろこし村」は信州、または甲斐にあるとすれば納得できるところでもある。(但し、「もろこし村」が日本の何処にあるのかは語られていないので、あくまでも推測ということになります。)

「トウモロコシ」はイネ科トウモロコシ属の一年生植物であり、世界的に栽培されている植物(穀物)である。食用作物としては、小麦、イネに次いで第3位の生産高(約6億トン)がある。(但し、人間の食糧としてよりも、家畜の飼料、コーンスターチ、油としての利用の方が多い。(人間の主食としての消費量は全生産高の約1/3である。日本では食用は約1/4で、3/4は家畜の飼料である。)

茎は1~3mに育ち、丸くて太い円筒方をしている。また、直立して育つ。7月から8月に、茎の先端部に雄花穂を、茎の中ほどに雌花穂を付け、雌花は長い糸のような花柱を伸ばし、風によって受粉が行われる。また。雌花は受粉すると萎縮して褐色になり、やがて種子を形成することになる。実は白、黄色、赤、褐色、紫などの色をしている。(日本では「黄色」というイメージがありますが...)また、澱粉を大量に含んでいる。実にヒゲのようなものが付いているが、これは雌しべである。

原産地は南米・アンデス山麓である。紀元前の古い時代(紀元前5000年頃)には既に栽培されていて、それから世界中に広がる。アジアには16世紀になって伝わり、日本には16世紀後半に渡来している。現在では、アメリカが世界の約4割を生産していて、それ以外の主な生産国は中国、ブラジル、メキシコなどである。日本は殆どが輸入であり、世界最大の(トウモロコシの)輸入国である。

ゴーストタウン」:英語では「Ghost Town」。かつては人が住んでいた集落の住民が離散して、無人状態になった集落や村、町のことを言う。日本語では「廃村」という言い方もある。尚、「廃村」というと完全に無人になった集落を指し、現在は無人であるのが基本であるが、「ゴーストタウン」という言い方では、完全に無人なくても、極端な人口減少によって町としての機能が失われた集落であっても「ゴーストタウン」と呼ぶ。そのため、無人ではない「ゴーストタウン」も確かに存在している。また、無人になったゴーストタウンを観光のために整備して、観光地としている所もあるので、荒廃していない「ゴーストタウン」も存在している。)

ゴーストタウンになる理由はいくつかあるが、主な原因は、産業の衰退によるもの、強制移住によるもの、自然災害によるもの、人為的な事故によるものなどがある。

産業の衰退によるものというのは、鉱山の閉鎖によるものが多く、アメリカではゴールドラッシュの時に生まれた町が、金を掘り尽くしたことで人々が流出してゴーストタウンになった所が多数ある。日本でも、炭坑の閉鎖によって人が離散した所として、長崎県の端島(軍艦島)は有名である。

強制移住によるものは、戦争によって非武装地帯となって立入禁止となったために人が移住してゴーストタウンとなった所や、戦争被害が大きく、復旧させることを放棄したことでゴーストタウンになった所があり、更に治安の悪化によって人が他の場所に移住したためにゴーストタウンになったものなどがある。また、鉱山の閉鎖によって鉄道が廃止になると、鉱山があった集落だけでなく、その鉱山に向かう鉄道路線上の途中の集落も経済的な衰退を迎えることになって、人が離散していき、ゴーストタウンになった所もある。(これも、元は鉱山の閉鎖、鉄道廃止が原因で波及したこととなるので、「産業の衰退」が原因と言って良い。)

自然災害によるものは、火山の噴火で住民が避難して生まれたものや、地震、水害、火災、津波などによる損傷が大きすぎて、復旧を放棄したことによって生まれている。(有名なのは、ヴェスヴィオ火山噴火によってポンペイが廃墟となり、そのままゴーストタウンになった。→ポンペイの遺跡は現在は世界遺産に登録されている。)

人為的な事故によるものは、アメリカのセントラリアは坑内火災(1962年に燃え始めたが、これはゴミ集積所のゴミを燃やした火が地下鉱脈に燃え移って起こり、発生から47年が経過した現在でも燃え続けている。)によってゴーストタウンになり、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故による放射能汚染のため、住民が避難したチェルノブイリ、プリピャチがゴーストタウンになった。また、アメリカ・ミズーリ州タイムズビーチはダイオキシン汚染のために住民が退去してゴーストタウンになった。

それ以外では、離島の生活環境が厳しいことから、生活環境のより良い所に島民が脱出して生まれたゴーストタウンがある。(この場合は島から脱出したということで、「無人島化した」と言うことも出来る。)

尚、歴史上の文氏の集落の跡が見られるものを「遺跡」と呼ぶが、ゴーストタウンは人類の歴史から見ると、まだ歴史が比較的新しいため、「遺跡」とは呼ばない。(遠い将来になると「遺跡」と呼ばれることになるかもしれませんが...)

雨乞い」:干ばつで水不足になった際、雨が降るように神仏に祈る儀式のことである。「祈雨(きう)」と呼ぶこともある。(これは文字通りですね。)世界中で見られるものであって、日本でも古くから行われていた。

世界では、特にアフリカなどのような熱帯の乾燥した地域に多く見られるが、南アフリカやスーダンでは雨乞師が権力を持っているような所もあるように、暮らしの身近なところにあるものでもあった。(それだけ水は大事なものということでもある。)。また、古代の中国では龍神に雨が降るように乞うということ行われていた。

日本でも、各地に見られたものであるが、いくつかの違った所がある。基本的に同じなのは神仏に何かを供えて雨が降るように祈るという所であるが、火を焚くもの、能などの芸事を奉納するもの、禁忌を犯して神を怒らせて雨を降らせるもの、呪術で祈るもの、などがある。

文献に残っているものとしては、「日本書紀」に、642年に蘇我蝦夷が大乗経を輪読して行ったが、殆ど降らずら中止、皇極天皇が天に祈ると大雨が降った、という記録や、「扶桑略記」に、625年に高麗僧恵灌に命じて雨乞いの儀式を行わせた、と記載されている。

雨が降るのは気象現象によるものと分かる前の時代には、形は違うものの、世界的に雨は神が支配するものと考えられていたこともあって、世界的に同じような考えで、似たようなことが行われていたというのは面白い所である。

尚、日本では、ひでり続きで雨が降らないと困るのは、農作物の収穫に大きな影響を与える夏季ということで、雨乞いが行われるのは夏の時期というのが一般的であったことから、「雨乞い」は夏の季語となっている。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

↓各種「もろこし」関係

唐代の人は漢詩をどう詠んだか―中国音韻学への誘い

唐代の人は漢詩をどう詠んだか―中国音韻学への誘い

  • 作者: 大島 正二
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2009/06
  • メディア: 単行本

世界の歴史〈6〉隋唐帝国と古代朝鮮 (中公文庫)

世界の歴史〈6〉隋唐帝国と古代朝鮮 (中公文庫)

  • 作者: 砺波 護
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2008/03/23
  • メディア: 文庫

世界の歴史 (4) 三国志の英雄と隋・唐のかがやき : 古代中国と朝鮮半島  集英社版・学習漫画

世界の歴史 (4) 三国志の英雄と隋・唐のかがやき : 古代中国と朝鮮半島 集英社版・学習漫画

  • 作者: 波多野 忠夫
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: 単行本

“トウモロコシ”から読む世界経済 (光文社新書)

“トウモロコシ”から読む世界経済 (光文社新書)

  • 作者: 江藤 隆司
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2002/05
  • メディア: 新書

とうもろこし (フレーベル館だいすきしぜん たべもの)

とうもろこし (フレーベル館だいすきしぜん たべもの)

  • 作者: 麻生 健
  • 出版社/メーカー: フレーベル館
  • 発売日: 2007/09
  • メディア: 大型本

植物 (小学館の図鑑NEO)

植物 (小学館の図鑑NEO)

  • 作者: 門田 裕一
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2002/06
  • メディア: 大型本

植物図鑑

植物図鑑

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2009/07/01
  • メディア: 単行本

↓「ゴーストタウン」に関して

軍艦島 全景

軍艦島 全景

  • 作者: オープロジェクト
  • 出版社/メーカー: 三才ブックス
  • 発売日: 2008/12/10
  • メディア: 単行本

アラスカ、ゴールドラッシュの旅[DVD]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 単行本

カリフォルニアの黄金―ゴールドラッシュ物語 (朝日選書)

  • 作者: 越智 道雄
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 1990/05
  • メディア: 単行本

廃墟チェルノブイリ Revelations of Chernobyl

廃墟チェルノブイリ Revelations of Chernobyl

  • 作者: 中筋 純
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2008/04/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

日本の中世を歩く―遺跡を訪ね、史料を読む (岩波新書)

日本の中世を歩く―遺跡を訪ね、史料を読む (岩波新書)

  • 作者: 五味 文彦
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2009/03
  • メディア: 新書

↓「雨乞い」関係

祈雨祭―雨乞い儀礼の韓日比較民俗学的研究

  • 作者: 任 章赫
  • 出版社/メーカー: 岩田書院
  • 発売日: 2001/05
  • メディア: 単行本


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。