NAJEE『NAJEE'S THEME』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1986年に発表された彼のデビュー・アルバムである。ジャズ系サウンドではサックスは定番楽器であったが、'70'sに入ってからはそれが少しずつ変化をするようになってきて、特にブラック・ミュージックに於けるサックスは独特の進化を遂げるようになる。彼はそんな流れを汲んでいて、聴きやすいスムーズ・ジャズでありながら、コンテンポラリー系（特に「ブラコン」と言っても良いでしょう。）のメロディを取り入れていて、これが爽快感に繋がっている。ということもあって、ジャズ系のアルバムであるが、デビュー・アルバムとしては大きなヒットになった。Billboardのコンテンポラリー・ジャズ・アルバム（細分化した1ジャンルで1位と言ってもね...→こういう細かいジャンル別チャートって、それこそ井の中の蛙というやつで、こういうものがたくさんあることが「チャート1位」の権威を落としているだけなので、筆者はこういう細分化されたチャートは否定派です。）では1位に輝き、アルバム・チャートでも最高位56位を記録して、1987年の年間アルバム・チャートでは75位にランクインしている。
収録曲は以下の全9曲である。『Feel So Good To Me』『Najee's Theme』『For the Love Of You』『Can't Hide Love』『We're Still Family』『Sweet Love』『Betcha Don't Know』『What You Do To Me』『Mysterious』。
この中からのお薦め曲として、『Feel So Good To Me』『Can't Hide Love』『Sweet Love』の3曲をピックアップしておく。
本アルバムに収録されている曲は、現在でもテレビ番組の色んな所で使われていることがあるので、本アルバムを聴いていると、「この曲、何処かで聞いたことがある」という曲と出会うことになるでしょう。それだけ馴染んでいる曲が収録されているアルバムであり、癒し系というところがあるだけに、もっと注目されてもいいアルバムだと思うのですけどね... まあ、一度はしっかりと聴いておくべきアルバムである。
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: EMI
- 発売日: 1990/10/25
- メディア: CD
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