「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その116) [ケータイ刑事]
ここのところは「007/慰めの報酬」関係ということで記しているが、今回はシチュエーションと言うことにして、テーマは「救いの神となった乗物」です。「007」からは「慰めの報酬」であるが、「ケータイ刑事」からは「舞・5話」の登場となります。
「ケータイ刑事」:「舞・5話」。「シベリア超特急殺人事件」という物語である。舞ちゃんと五代さんの乗った覆面パトカーがエンコしてしまい、困っていると、救いの神現れる、というようにあるバスが通りかかった。で、そのバスに乗せて貰った舞ちゃんと五代さん。「ようこそ、シベリア超特急へ」ということで、このバスは路線バスではなくて、心霊スポットを回るツアーのバスだった。
普通に走っているのに、やたらと揺れる。そんな中、「悪霊トンネル」と呼ばれるトンネルを通過する。(真っ暗になる車内。何故かトンネル内ではバスは揺れなかった。)ここで事件が起こり、乗客の1人である雑誌編集者の一ノ瀬が殺された。走行中のバスだったということから、犯人は3人の乗客の誰かだと思われたが...
捜査を始めた舞ちゃんだったが、ちょっと苦労するが、バスが傾いていること、オートドライブ機能があることから、運転手が犯人だと見抜いた舞ちゃんは、事件を解決した。
事件が起きたときはトンネルの中を走っていたが、車内が真っ暗だったということ、そして運転手が運転席から離れて、バスの最後部に乗っていた被害者を殺害した、というとんでもない事件であったが、こういう発想をするのが「ケータイ刑事」の本領でもあり、傑作として知られる物語です。
「007」:「慰めの報酬」。2008年のシリーズ第22作で、現時点での最新作である。6代目ボンドの第2作である。劇中で、シリーズの過去作品に対するオマージュも散りばめられている作品でもある。
物語の中盤で、ボリビアに入ったボンドとカミーユ(=ボンドガール)だったが、乗ってきた飛行機(DC-3)は攻撃を受けて損傷し、砂漠に墜落して爆発した。直前に飛行機を脱出したボンドとカミーユだったが、ここは砂漠の真ん中ということで、砂漠を彷徨うことになる。
一夜を砂漠の岩場で過ごし、人が住んでいる場所を捜して歩くボンドとカミーユ。やがて、人が住んでいる村に到着する。そんな所に、元はスクールバスだったと思われるバスがやってきた。(一応は、路線バスと言った所でしょうか。長距離バスの方が正しいかも取れませんが...)大勢の乗客で満員だったが、村人たちと共にボンドとカミーラはこれに乗って、2人は都市に戻って行った。(バスの中では何もなく、無事に到着することになる。→2人がバスに乗ると、さのまま砂漠の道を走り去って行った所しか、物語の中では描かれていないが、何事もなく到着したと考えるべきである。(バスの中に追っ手がいたら、何なりか描かれるはずですから。))
共通点は、やってきた乗物が共にバスであるということ、しかも揃って古いバスで、走行距離もかなりいっていそうなオンボロ・バスと言ってよいものである、ということである。しかも、これまでに乗っていた乗り物がダメになった所(「ケータイ刑事」はエンコ、「007」は墜落して爆発。)に都合良く現れた(だからこそ「救いの神」になったということが出来る。)というのも共通している。また、主人公の銭形/ボンドとその相棒ということになる五代さん/カミーラというメイン・キャストの2人がバスに乗った、というのも共通している。
違いは、「ケータイ刑事」では、乗ったバスの中で殺人事件が起こり、その事件を解いていくことになるが、「007」では単に移動手段として乗っただけであって、その中では何事も起こらなかったということである。(当然、バスの関係者(乗客や乗員)の間で死者が出た/出ていない、という違いもある。)また、「ケータイ刑事」では、バスを見つけた舞ちゃんと五代さんが派手に自分たちの存在を気づかせようとして大きな声を出して手を振っていて、バスの正規に停車しない所からバスに乗り込んだが、「007」ではボンドとカミーユは他の乗客たちに紛れるようにして、出来るだけ目立たないようにして、バスの正規の乗り場であるバス停からバスに乗り込んでいた。
次回も、「007」からは「慰めの報酬」として、シチュエーションについて記す予定ですが、ある物にするかもしれません。何が登場するかはお楽しみに。
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