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「KINGS OF THE SUN」 [映画(洋画)]

表題の作品は1963年のアメリカ映画「太陽の帝王」である。'50'sから'60'sでは歴史スペクタクル作品が数多く製作されたが、本作もそんな中の1本である。が、本作は中南米のマヤ王国で知られるマヤ族の物語ということで、日本ではちょっと珍しい場所が描かれた作品と言うことになる。(但し、本作はフィクションであって、数多い歴史スペクタクル作品とは一線を画すものである。)

作品データを記しておくと、時間は108分、原作はエリオット・アーノルド、監督はJ・リー・トンプソン、脚本はエリオット・アーノルドとジェームズ・R・ウェッブの2人、撮影はジョー・マクドナルド、音楽はエルマー・バーンスタインである。そして出演は、ユル・ブリンナー、ジョージ・チャキリス、シャーリー・アン・フィールド、リチャード・ベースハート、ブラッド・デクスター、バリー・モース、アルマンド・シルベストレ、レオ・ゴードン、たちである。

長い間の栄華を誇ったマヤ族では、バラーム王子が継位の儀式を行っていた、が、その儀式の最中に、西方の部族・ヒュナックが襲撃してきて、国を失ってしまう。王子をはじめとする生き残りの兵士たちは、国を脱出し、海辺のインディアンに匿われることになる。しかし、ヒュナックの追っ手はその場所も突き止め、王子たちは海上へ脱出した。海を渡って王子たちが辿り着いたのはテキサスの地だった。そして、原住民の小部族と交流しながら復讐を誓う。原住民たちの文化を取り入れて新しい村造りを始めた王子たち。そんな中、ヒュナックの襲撃以前に王子と婚約を交わしていた酋長の娘・イスチェルは、婚約には腹を立てながらも、応じに惹かれていた。が、マヤの一族に土地を奪われる形になったことから、好戦的な部族の酋長・ブラック・イーグルは王子たちに戦いを挑んできた。が、王子はブラック・イーグルを撃退し、ブラック・イーグルは瀕死の重傷を負う。そんな酋長・ブラック・イーグルを看病するイスチェルは、いつしか彼に心を奪われていた。やがて、ブラック・イーグルは回復するが、マヤ族の祭司たちは、ブラック・イーグルを新大陸での新たな生活を圓満に勧めるために生贄として使うことを考えた。が、酋長の部下たちがそれを救う。ブラック・イーグルは両部族の共存を考えて応じに手を伸ばした。が、マヤ族を負うヒュナックが現れて、襲ってきた。で、ブラック・イーグルと応じは平和のために戦い、ヒュナックの一族を撃滅させた。しかし、勝利を得るにはブラック・イーグルを失うという大きな代償を払うこととなる。ヒュナックを滅ぼしたことでマヤ族はかつての土地に戻ることが出来るようになったが、王子はこの地を新しい故郷とすることにした。

マヤ族の物語と行っても、舞台はテキサスであり、史実とは関係のないフィクションである。そしてアメリカ映画らしい展開となっている。(→本作を見てマヤ王国のことを歴史を学ぶということは止めましょう。本作はフィクションであって、マヤ王国の歴史とはかけ離れたものですから...)

最近は、ちょっとしたスペクタクル作品のブームとなっているが、CGを使っていない(本作製作当時はCGは存在していない。)こともあって、最近の作品にはない自然なスケールの大きさが映像から感じられるだけに、見ておいて損のない作品である。まして、本作は史実とは関係のないフィクションであるだけに、単純な娯楽作品として鑑賞しても楽しむことが出来る作品である。

 

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