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ケータイ刑事銭形泪29話(2nd.16話)[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

今週も「名曲探偵アマデウス」はお休みなので、代打・ちゃんの登場です。尚、来週23日は、久しぶりにBS-hiでは「名曲探偵アマデウス」の放送がありますが、ファイルNo.004(チャイコフスキー「悲愴」、初放送は2008/4/25でした。)の再放送です。


7回目となる「銭形泪・2nd.16話」(通算では29話)の「ああ、さそり違い ~銭形泪誘拐事件」の「裏ネタ編」ですが、今回はちゃんがこれと勘違いされたということで「女スパイ」について、そして「捨て駒」について、ちゃんがこれを知らなかったということで「無線機」について、そしてちゃんがとっさに口にした「弁当箱」について記します。

尚、約3年前になるBS-i(当時)のこの物語の再放送時に記した記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

女スパイ」:スパイとは、敵対関係にある国家、団体、階級などの情報を得るために、その敵に関する情報を秘密裏に入手したり、諜報活動を行う人の総称である。(男女は関係ない。)そのスパイの中でも女性のスパイを「女スパイ」と言う。

英語では「Spy」と言い、日本語では「間諜」「密偵」「隠密」「諜報員」「工作員」「情報員」「エージェント」など、様々呼び方がある。

スパイは情報を得るためには非合法な方法を用いることもあって、情報を得ることが第一であるが、時には破壊工作を行ったりすることもある。そのため、スパイだと分かると、どの国でも重罪人として扱われて、処刑されるというのが一般的である。そのため、スパイ自身は、自分がスパイだということは決して口にしないのが普通である。

スパイが歴史的に登場したのは古く、古代から存在していた。(但し、当時は「スパイ」とは呼ばれていない。)日本でも、戦国時代以降、「隠密」と呼ばれていた者たちは、現代的に言うとスパイ活動をしていた人たちである。また、忍者も「スパイ」と見なされている。

20世紀になってからはスパイの活動はより重要視され、第一次大戦あたりからは有名なスパイが数多くいる。第二次大戦でも同様で、戦後の東西冷戦下では、一段とスパイの活動は際立っている、とされている。現在でも、表向きには「スパイ」とは呼ばないが、スパイ活動を行う諜報機関はたいていの国に存在している。(例えば、日本の公安調査庁、ロシアのSVR(旧KGB)、アメリカのCIA、DIA、イギリスのSIS、フランスのSDECE(DGSE)、ドイツのBNDなどは諜報機関である。)

歴史的に「女スパイ」として知られているのは、20世紀初頭にパリを中心に活動していたマタ・ハリが知られている。彼女はマレー系オランダ人のダンサーであり、「マタ・ハリ」というのはダンサーとしての芸名である。第一次大戦で、フランス軍人やドイツ軍人から様々な情報を得ていたとされている。(スパイとしたら低級のスパイという見方もある。)1917年に二重スパイの容疑で逮捕され、有罪とされて処刑された。が、彼女の名前は女スパイの代名詞となった。

また、川島芳子は「東洋のマタ・ハリ」と呼ばれていて、有名な女スパイの一人として知られている。(清朝粛親王の王女であるが、日本人の養女となった。)清朝復辟のために日本軍に協力して様々な活動を行い、第二次大戦終結後、中国国民党によって逮捕され、国賊として起訴、死刑判決が出て銃殺された。

最近では、1987年の大韓航空機爆破事件の犯人・金賢姫が、北朝鮮の工作員として知られている。(逮捕され、死刑判決が出るも、特赦された。そのため、マタ・ハリや川島芳子のように死刑が執行されることはなかった。)

スパイを扱った小説、映画などは数多いが、女スパイでは、やはり、マタ・ハリと川島芳子を扱ったもの、またはモデルとしたものが多い。

捨て駒」:元々は将棋用語である。先の手を読んだ上で、相手に(将棋の)駒を取らせる目的で駒を薦めること、またはその駒のことを言う。「先を呼んだ上」というのは、更に手を進めていくと、自分のその捨てた駒以上の見返りが得られることになるためである。(何の見返りも無い場合は「捨て駒」とは言わない。)終盤の局面になると、詰めていくために「金」「銀」などの大駒までもが捨て駒として使われることがあるが、それによって王の逃げ場を埋めていき、最終的に勝利を得ることになると、捨てた駒以上の見返りがあることになる。

これが転じて、一般的にも使われるようになった言葉であり、何らかの見返りがあることを期待して、捨てる物、人などのことを言うようになった。(ただ、その見返りというのは、組織や人の「保身」という意味合いが多いのですが...)

尚、見返りもなく、無駄な死に方をすることは「犬死に」と言う。(「徒死」という言い方もある。)

無線機」:無線通信を行う装置、機器の総称である。但し、アンテナはこれには含まないのが一般的である。幾多の通信の中の1つであるが、現代ではこれは広く実用化されている。

無線通信(Wireless Communication)とは、伝送路に線を使用しない電気通信のことであって、電波を使って行われるのが一般的である。最近では光を変調して行うものもある。(電気通信であるため、手紙や伝書鳩も「通信」であるが、それらは当然含まれない。)

歴史的には「電信」というものが登場し、それから音声を電波に乗せるもの(ラジオ)が誕生した。その後はテレビが誕生して映像も無線で通信されることになった。(ラジオやテレビも「無線」の仲間である。)
現在では、業務用通信、警察無線、アマチュア無線、トランシーバーなどが「無線機」として知られている。また、携帯電話も広義では「無線機」である。

「無線機」は「送信機」と「受信機」に分けられる。前者は通信する音声や画像などを変調して電波に乗せて送出する装置である。(英語では「Transmitter」と言う。)電波の使用に関しては、電波法によって様々な規制が定められていて。各人が勝手に電波を送出することは禁止されている。(小出力のものであれば、自由に送出することが認められていて、トランシーバーやFMトランスミッターは小出力であるため、無線免許を持っていなくても、誰でも利用することが出来る。)一方、後者は受信した信号を復調して、音声や映像を再生する装置のことである。(英語では「Receiver」という。)ラジオ受信機やテレビ受信機はこれの代表例である。

尚、「送信機」と「受信機」は別々のものであるが、それを一体化したものもあって、それを「トランシーバー(Transceiver)」と言う。(送信機の「Trans」と受信機の「Receiver」を合わせて受信機の頭の「Re」を省略した合成語である。)携帯電話も電波の使用に関しての機能から考えると「トランシーバー」の仲間と言うことになる。(家庭用電話のワイヤレス子機も同様である。)

この物語に出てきた「無線機」は「トランシーバー」と呼ばれるものである。「さそり」の時代設定は、一応1970年代であるので、携帯電話はまだ存在していない時代である。その時代に於いて、移動通信を行うものとしては、業務用無線や警察無線などと、トランシーバーぐらいしか存在していなかった。が、業務用無線や警察無線は利用するには色々と制約があって、誰でも利用することは出来ない。誰でも利用できるものとしては「トランシーバー」と呼ばれるものしか存在しないことになるが、これでは出力が小さいために、少し移動してしまえば通信出来なくなってしまう、また、この物語でこれほ使っていた恩田と相原は刑務官であるので、一応は業務用無線を利用していたと考えるのが妥当である。そうなると、ポータブル機と呼ばれるものが移動通信を行う際ではポピュラーであるため、ある程度の大型のものということになり、この物語に登場したものは、特におかしいものではない。

携帯電話が誕生した当初は、かなり大型であった(バッテリーがその内のかなりの体積を占めていたのですが...)ことを考えても、この物語に登場した無線機の大きさが大きかったのは妥当な所である。但し、これはあくまでも「さそり」の物語の時代背景を考えてのことである。「ケータイ刑事」の時代設定で考えると、、電池性能の向上があり、ポータブル無線機もより小型化していて当然であるので、前時代の化石を使っていると言っても良く、泪ちゃんの反応も妥当な所である。(コラボとして、「ケータイ刑事」と「さそり」という異なる時代設定を1つにしなければならないため、このような現象が起こるのは仕方のない所である。)

弁当箱」:弁当を収納して保存し、持ち運べるようにした容器のことである。(「弁当」は携帯できるように調理された料理、食事のことである。)力士のように体の大きい人は別であるが、一般的な成人であれば、一食の食事量というのは男女の差はあっても、同性であればそう極端な量の差はなくいことから、収納できる容量は大体同じようなものである。(但し、形の方は千差万別である。)

現在の弁当箱は、プラスチック製というのが主流であるが、木製、紙製などのものから、アルミ製(アルマイト処理をしたものも含む)やステンレス製などの金属によるものなど、素材は様々である。また、魔法瓶のように保温性能を持った弁当箱もある。(但し、構造上、かなり大きなものとなる。)日本では、昔は竹の皮なども利用されていた。また、高価なものとしては漆器の弁当箱もある。

弁当箱は、その形は色々とあるものの、一食の食事量は個人差があっても大差がないものである。そのため、物の大きさを比較する場合、誰でも頭に浮かべやすい物と比較されることが一般的に行われていて、誰でも頭に浮かびやすい「弁当箱」はその比較の際に引き出されるものの一つとしてはポピュラーな物である。ただ、弁当箱は大きさ比べというよりは、容積を比べるのに使われることが多いのですが... →大きさ比べに使われる物の代表と言うと、昔はタバコの箱である。(最近では喫煙者の減少/非喫煙者の増加もあって、タバコの箱が利用されることが減っている。また、硬貨も大きさ比べの比較対象とされることが多く、昔は10円硬貨が多かったが、最近では500円硬貨もよく使われている。(直径20mm、質量1gという1円硬貨も利用されるが、単なる大きさ比べであれば、メジャーも一緒に出しておけばよいことから、1円硬貨は意外と比較対象には利用されていない。)近年では、直径12cmの光DISCであるCD/DVD/BDの光DISCも大きさ比較には結構利用されるようになっている。(直径120mm、厚さ1.2mmというのは覚えておくと良いでしょう。)

ちゃんがとっさに「弁当箱」と言ったが、このような背景があることを考えたら、なかなか上手い表現である。また、とっさに出てきた言葉ということから、ちゃんは普段から色々と物を比較しながら考えているということも分かる所である。→とっさの一言であるが、ちゃんというキャラクターが分かる上手い一言でした。

 

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