ケータイ刑事銭形舞8話[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]
「銭形舞[裏ネタ編]」の第8話「揺れる大捜査線! ~スイカップを確保せよ」の「裏ネタ編」の増補は今回で打ち止めです。今回はこの物語で舞ちゃんが丸ごと買い占めようとした「焼き芋」について、この物語で事件のポイントになった「電卓」についてと「テンキー」について、そして「指紋」について記すことにします。尚、「焼き芋」については「愛・18話[裏ネタ編]PART 2」で、「電卓」については「泪・19話(2nd.6話)[裏ネタ編]PART 4」で、「指紋」については「泪・9話[裏ネタ編]PART 1」で、それぞれ記しているが、今回はそれらを元にして多少の加筆を行いました。
また、この物語について過去に記した記事(改訂版の方です)は「ここをクリック」してご覧下さい。
「焼き芋」:サツマイモの料理である。日本の冬の風物詩として、落葉などを集めて、それで焚き火をして、その火の中にサツマイモを入れて焼くというのがお馴染みの姿であった。「あった。」と過去形にしたのは、2002年の廃棄物処理法の改正によって、落葉に関して法の網が掛けられ、「野焼き」をする事が禁じられたため、現在ではこの方法によって焼き芋を作ることは法的に違法行為となる。→法律が日本の古来から伝わる冬の風物詩・文化を消滅させた例の一つである。(この法改正は、火災を減らすということでは確かに効果があるが、文化を滅ぼした功罪は大きい。)
それ以外の作り方としては、最近では家庭では殆ど無くなった囲炉裏の中に芋を入れて焼いたり、石窯を使って焼いたり、フライパンで蒸し焼きにするなどの方法がある。但し、石窯を使って作った焼き芋は「石焼き芋」と呼ばれて「焼き芋」とは区別されるのが一般的である。
「石焼き芋」はゆっくりと時間を掛けてサツマイモを焼いて作られるが、ゆっくりと加熱することによって、アミラーゼ(デンプン分解酵素)がサツマイモに含まれるデンプンをブドウ糖に変わるため、甘く仕上がることになる。これが石焼き芋の特徴であって、この甘さが人気を集めている。
また、サツマイモと言っても、その種類は多いが、「石焼き芋」に特に適したサツマイモの種類は、紅あずま、鳴門金時、ベニオトメなどがある。
尚、銭形姉妹は、本家四姉妹と雷ちゃんは「焼き芋」は大好物であるが、五代さんも焼き芋に関してはちょっと五月蠅い所がある。
「電卓」:電子卓上計算機というのが正式名称であり、その略称であるのだが、1979年にJIS規格が、略称である「電卓」という名称を正式名称として採用したことによって、現在では普通名詞として「電卓」という言葉が使われている。(逆に「電子卓上計算機」とは言わなくなった。)また、世界的にも「デンタク」と言えば通じるようになっている。
電子回路によって四則計算をはじめ、各種計算を行い、その計算結果を表示部に表示する小形の計算装置である。また「卓上」という言葉があるように、机の上に置いて使うのに適した大きさの小型の計算機という意味もある。かつては文庫本や新書本程度の大きさがあるのが当たり前ということで、「卓上」という言葉がピッタリであったが、カード・サイズの電卓が登場し、更には腕時計、時計、携帯電話にもこの機能が組み込まれるようになり、とても「卓上」とは言えないような小さなものまで生まれている。(が、手入力のためのボタンが小さいと使いにくい、とか、小形になって表示部も小さくなると計算結果が見にくい、ということで、現在ではある程度の大きさがあるもの、すなわち「卓上」という言葉に相応しい程度の大きさのものが主流になっている。)
基本的な電卓は、四則演算と平方根、百分率の計算機能を持っていて、計算結果の表示は8桁というのが標準的である。(どんな電卓でも、これぐらいの機能を有している。)また、付加機能としては、消費税計算ができるもの、1度に「00」や「000」の入力が可能な入力キーを持っているもの、表示桁数が10桁、または12桁になっているもの、指数表示で最大99桁までの計算できるもの(有効数字は8~10桁ですけど...)、三角関数、対数、指数計算、物理や工学計算機能を持ったもの、計算する関数をプログラムすることが出来るもの、グラフ表示が出来るもの、などがある。
「電卓」の歴史は1962年にイギリスで登場したものが最初である。日本には1964年に入って来た。但し、真空管を使って回路を組んでいたため、かなり大きなものであり、「電子計算機」であって「電子卓上計算機」とは呼べるような代物ではなかった。真空管がトランジスターに置き換わるようになった1970年代には、小形になり、更にICが使われるようになって、一段と小型化が進み、このころになって「卓上」という言葉がなるほどと思えるようになる。
「電卓」のICの開発競争は「電卓の小型化競争」の歴史でもあり、液晶ディスプレイの開発の歴史ともリンクして、現在の産業の基本となるテクノロジーが詰まった最先端技術として、熾烈な開発競争が行われていくことになる。そしてICの開発競争からLSIへと進化し、マイクロ・プロセッサの開発の礎となる。一方、電源の方もAC電源から電池が使われる洋になり、小型化に伴ってボタン電池が使われ、更には太陽電池を使ったものが登場し、太陽電池パネルの開発の基礎ともなった。
「電卓」は余りにも身近な存在であるため、「たかが電卓」と思われてしまうが、「電卓」の開発競争があったため、今日の電子回路技術に必要な技術(開発当時はいずれもが最先端技術である)が生まれ、今日のエレクトロニクス産業の基本になっている。「電卓」が無かったら、今日のエレクトロニクス技術は10年以上遅れていた、とも言われるが、それだけの技術の結晶である。しかし、「電卓」の功罪としては、暗算能力の低下という問題を生み出したのもまた事実である。
「テンキー」:文字入力装置であるキーボードから数字を入力しやすくするために「0」から「9」までの10個の数字をひとかたまりに配列したキーのことである。実際にはキーは10個ではないが、「テンキー」と言われる。が、「テンキー」というのは和製英語である。
配列は電話で使われる「電話型」と呼ばれるものと、電卓で使われる「電卓型」の2種類がある。「電話型」は上段が「1」「2」「3」であるが、「電卓型」は上段が「7」「8」「9」となっている。
尚、「電話」と「電卓」が世の中に登場したのは「電話」の方が古いが、テンキーとしての配列は「電卓型」の方が先である。「電卓型」は「電卓」が登場するよりも前の手動卓上計算機(1913年にグスタフ・デイビッド・サンドストランドが発明したもの。)での配列が元になっている。一方、電話は、最初はダイヤル式であったため、テンキーというボタンが並んでいるものの登場は1960年代になってからである。
「指紋」:指の端部の腹部にある皮膚のしわのこと、もしくは、そのしわによって作られる模様が物体の表面に付いた跡のことである。刑事ドラマで語られる「指紋」は主に後者のことを指している。
「指紋」には弓状、渦状、蹄状のものがある。(それぞれ、弓状紋、渦状紋、蹄状紋と言う。また、これら3つに分類されないものは「変体紋」と呼ばれるが、これは極めて珍しいものである。)指紋の形状は人によって異なり、更に指の1本1本が全て異なっている。(当然、左右の手の指10本の指紋、更には左右両脚の10本の指の指紋は全て異なっている。)また、その人の一生において不変である。このため、個人識別の根拠として利用されている。
日本では、1908年にこのことが報告され、1911年から警視庁が指紋制度を採用し、犯罪捜査に利用するようになった。しかし、江戸時代には拇印が署名・捺印と同等の使われ方をしていたので、法的には明治末期からの利用となるが、実質的には利用に関しては更に長い歴史があることになる。
尚、英語では「Fingerprint」と言う。
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