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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その122) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「毒蜘蛛」です。「蜘蛛」としないで「毒蜘蛛」ということに絞っています。(と言っても、「007」や「ケータイ刑事」という物語では、普通の「蜘蛛」がポイントになることは考えにくく、「毒蜘蛛」だからこそ面白くなるというのは誰でも容易に思うことでしょう。)ということで、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・3rd.5話」、「007」からは「ドクター・ノオ」です。(但し「ドクター・ノオ」からは2つの場面について取り上げます。)

ケータイ刑事」:「・3rd.5話」。「川渕浩探検隊シリーズ! ~海底洞窟の謎を追え!殺人事件」という物語で、「川口浩探検隊」のパロディという物語の第2弾である。(第1弾は「・1st.15話」である。が、この物語はそれの焼き直しという部分もある物語である。)

この物語に登場する「毒蜘蛛」は「シー・スパイダー」という名称である。川渕浩探検隊のロケで「海水が噴き出すという伝説の洞窟の謎を暴く」という企画に、回らないお寿司で釣られたちゃん。で、そのロケで向かった海底洞窟(ちゃん曰く「ただのトンネル」)に現れたのが、恐ろしい猛毒を持つというシー・スパイダーだった。で、一同は慌てて海底洞窟(ただのトンネル)から脱出した。が、ディレクターの浜だけがいない。ということで、川渕浩が探しに、海底洞窟(ただのトンネル)に戻る。ちゃんたちもその後を追いかけるが、そこでまたもシー・スパイダーが現れた。で、ロケ隊のスタッフたちがシー・スパイダーを叩いて退治した。(といっても、どう見てもシー・スパイダーって、ゴム製の大きな蜘蛛の玩具にしか見えないのですけど...→設定上は毒蜘蛛であるが、「川口浩探検隊」のパロディの「川渕浩探検隊」ですから、ヤラセ演出満載なのは言うまでもない...)

007」:「ドクター・ノオ」。1962年のシリーズ第1作である。本作はどちらかというと低予算作品の部類に入る作品である。が、公開されると同時に大ヒットとなり、あっという間に製作費の20倍を稼いだ。更に世界各国でも大ヒットとなり、自作からは製作費が大きく増えることになった。製作費が少なかったため、稼ぎ率(「興収/製作費」)ということではシリーズ最高である。

この物語には、2つの独立した形で「毒蜘蛛」が登場する。1つ目は、ボンドの暗殺のために放たれたタランチュラであり、ホテルの部屋で夜寝ているボンドを襲った。もう1つは、ハニー(=ボンドガール)が過去について語るところに登場するものであって、全てはニーの口から語られるものであって、映像としては描かれていない。(一応、拾っておくが、「共通点」を考える上では除外する。)

ボンドが襲われた方は、以下のような経緯である。ボンドが色々と情報を集めていて、近いうちにクラブ・キーに来るであろうということで、気が気でない地質学者のデント教授は、ドクター・ノオにそのことを報告した。が、狼狽えているデント教授に、クラブ・キーにボンドがやってきたら、デント教授の責任だ、として、ボンドを消すために毒蜘蛛を与えた。で、デント教授は、ホテルのボンドの部屋に、その毒蜘蛛(タランチュラ)を放った。ベッドで寝ていたボンドの肩から腕に現れたタランチュラ。ボンドはじっとして、タランチュラが自分の身体から離れるのを息を殺して待った。そして、ゆっくりと移動するタランチュラがボンドの腕から離れた瞬間、ボンドは素早くベッドの下に飛ばし、素早く起き上がると、スリッパでタランチュラを叩き殺した。(この時、音楽の演出が実に見事である。)で、事なきを得たボンドだった。

ハニーが語ったのは、以下のようなものである。ハニーは身寄りが無く、そのことに同情したアパートの家主は彼女の家賃を無料にした。が、家主の目的は別にあって、それはハニーの体だった。ハニーの部屋に現れた家主は、ハニーを襲い、ハニーは抵抗することが出来なかった。で、後日、ハニーはその恨みを晴らすべく、家主の背中に、手に入れた毒蜘蛛を入れたのだった。

これは、クラブ・キーでハニーがボンドに、自分の過去として語ったことである。(回想の映像も無し。)そのため、この話の内容には尾ひれが付いている可能性も否定できない。まあ、家主の末路は想像の通りであり、ハニーもその後、そのアパートを出たことも確実であるが、毒蜘蛛がどうなったのか、ということを含めて詳細は一切分からない。が、毒蜘蛛を使って復讐を果たしたことだけは間違いないというになる。

共通点は、「007」のハニーの話は詳細が不明であるため、除外して述べる。その毒蜘蛛がいることに気づいたのは主人公自身ちゃん/ボンド)であるということと、その対処策として、両作とも叩き殺そうとしている所が同じである。また、人的な被害が出ていないと言う所も共通している。(殺虫剤を使うとか、火を使って焼き殺すとす、銃で撃つという方法も考えられるが、そういうことをしないで「叩き殺す」という一番原始的な対処法であるということが共通している。)→毒蜘蛛を目の前にしたら緊急事態ということで、高度な対処方法は思いつかず、原始的な対処方法を採るというのが人間の行動パターンなのでしょうが、考えたら奥深い所もあるものです。

違いは、「007」では主人公・ボンドが叩き殺した(一人でいる所に現れたのだから、全て一人で対処するというのも当然ですが...)が、「ケータイ刑事」ではロケ隊のスタッフたちかせ叩き殺そうとしたのであって、主人公・ちゃんは毒蜘蛛の対処を他人に任せて、海底洞窟(唯のトンネル)の方に向かったという所である。(尚、「007」では実際に毒蜘蛛は動いていたが「ケータイ刑事」ではどう見てもゴム製の玩具であり、動いているようには見えなかった、ということも記しておくが、ヤラセ番組の収録だったことを考えたら、本当のに毒蜘蛛が現れたの?ということは無視することとします。)

次回からは、「銭形命」も終了していることになるが、もうしばらく封印しておいて、「ある物」をテーマに記します。(ネタはまだまだありますので、この連載は29ヶ月目に突入となります。)何が登場するかはお楽しみに。

 

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