ケータイ刑事銭形舞10話[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]
「銭形舞[裏ネタ編]」の第10話「まぎらわしい! ~警察隠語殺人事件」の「裏ネタ編」の増補は今回で打ち止めです。今回は前回の続きで、この物語の中で「隠語」として出てきた言葉の本来の意味を記していきます。で、文字に関することになる「ごんべん」「さんずい」「うかんむり」についてと、「アンパン」「フライパン」「コロッケ」について記します。
また、この物語について過去に記した記事(改訂版の方です)は「ここをクリック」してご覧下さい。
「ごんべん」:漢字で記すと「言偏」と表記する。部首の一つであって、7画の部首「言」である。「ことばへん」という言い方もある。中国語では「言字旁」または「言字底」と言い、英語では「Speech Radical」と言う。
これが含まれている漢字は、主に言語によって人に何かを伝える、といった言語行動を意味するものが多い。(例えば、「語」「説」「話」「講」「調」「識」「謝」「註」「誤」「詞」「診」「評」「認」「詐」「記」「訓」「訴」「訟」「詠」「試」「詣」「謂」「諺」「謎」「談」「謳」「読」など、言葉に関係した事柄を表しているものが多いと分かるでしょう。)
「さんずい」:漢字で記すと「三水」と表記する。部首の一つであって、3画の部首「氵」である。また「さんずいへん」「みず」「したみず」と言う言い方もある。英語では「Radical Water」と言う。
これが含まれている漢字は、水に関係したものを表している。(例えば「海」「河」「湖」「池」「沼」「沢(澤)」「泳」「浦」「瀬」「潮」「渦」「液」「滴」「波」「浪」「漁」「潜」「油」「酒」「沖」「港」「潟」「灘」「浜」「沿」「洗」「浴」「湧」「流」「洋」「淡」「汚」「汽」など、水辺に関した漢字や液体であるものを表しているものが多いのが分かるでしょう。)
「うかんむり」:漢字で記すと「ウ冠」と表記する。カタカナの「ウ」の字に似ていることからこのように呼ばれる。3画の部首で「宀」である。中国語では「宝蓋頭」と言うが、これは「宝」という漢字の阿玉に使われていることから来ている。英語では「Radical Roof 」と言う。
これが含まれている漢字は、主に家屋や屋根に関係したものを表しているが、「宀」は家や家屋を意味している。(例えば「家」「宇」「安」「宅」「室」「窓」「宮」「客」「実」「寂」「宿」「寵」「宙」「窃」「宵」「富」「寝」等、を考えたら、確かに「家」に関係するものが多いことが分かるでしょう。)
「アンパン」:中にあんこ(餡)が入った菓子パンのこと。明治初期に日本で開発されたパンである。英語では「Bean-Jam bun」と言う。
中に入っている餡は様々なあんこがあって、つぶあん、こしあん、白あん、うぐいすあんなど、現在では様々なものが使用されている。
1874年に木村屋(現在の木村屋總本店)の創業者である木村安兵衛と息子・木村英三郎が考案して売り出されたものであり、好評を博したとされている。また、翌年の4/4には明治天皇に献上され、これが新聞などで報道されたことから、「アンパン」と「木村屋」の名前は一起に全国的なものとなった。(4/4はこれを記念して「アンパンの日」となっている。)
その後、アンパンのバリュエーションと言ってよい色んなパンが登場している。それらの中でも「ジャムパン」を生み出したのは、木村屋の3代目木村儀四郎であって、1900年に登場している。(よって、ジャムパンはアンパンの従兄弟といって良いですね。)但し、当時は杏子のジャムが入っていた。(現在、「ジャムパン」と言うとイチゴジャムが一般的となっているが、イチゴジャムのジャムパンは昭和になってからである。)また、クリームパンは1904年に登場しているが、こちらは木村屋ではなくて中村屋が開発したものである。
「フライパン」:長い柄の付いた平鍋であって、食材を炒めたり焼いたりするのに使用される鍋である。英語では「Frying Pan」と言うが、アメリカ英語では「Frypan」と言う場合もある。また、フランス語では「Poêle」と言う。(なぞなぞの「空を飛ぶ鍋は?」という問題の答えが「フライパン」とされているが、これは日本語の世界でこそ成立するものである。「Flying pan」(Flypan)という単語はありません。)
調理鍋の中では広く利用されているものである。色んな調理鍋があるが、これは浅いこと、直径が大きい、という特徴がある。また、蓋もあるが、調理の際にはそれが使われることが少ないのも特徴である。
鉄、またはアルミニウムを使ったものが一般的であるが、近年ではチタンを使ったものもある。家庭用としては、アルミニウム製のものが広く普及しているが、アルミのフライパンは焦げ付きやすいため、現在では表面をテフロン加工して焦げ付きにくくしたものが一般的となっている。(手入れが楽になっている。しかし、金属製のヘラや調理箸で強く擦ると、テフロン加工が剥がれる可能性がある。また、空炊きするとテフロン樹脂が分解する可能性があるので、注意が必要である。)尚、プロの料理人の世界では、熱容量の高い鉄製のものが広く利用されている。
「コロッケ」:揚げ物料理の一つであり、潰したジャガイモを中心にして肉類や魚介類、他の野菜などを混ぜたものを小判状にして、小麦粉とパン粉で衣を付け、油で揚げた料理である。
言葉の語源はフランス料理の「Croquette」であり、これが転訛したものである。但し、「Croquette」という料理は茹でて潰したジャガイモに、ホワイトソース絡め、魚肉や鶏肉を混ぜたものを丸め、小麦粉、パン粉を付け、油で揚げたものであり、今風に言うと「コロッケ」と言うよりも「クリームコロッケ」と言った方がよい料理である。
「コロッケ」は明治初期に日本で生み出されたものであり、今風に言うと「ポテトコロッケ」になるものが登場した。安価であって栄養価も高いことから、洋食の代表的なものになり、広く普及する。また、1960年代には、精肉店などが店先で揚げたばかりのコロッケが、今風にいうとファーストフードのような感覚で、子どものおやつとして一般的なものになっていた。現在でも精肉店のコロッケは各地の商店街に於いて、名物になっているという所が多い。
コロッケの食べ方は、ウスターソースをかけるのが一般的となっていて、皿に盛るときには繊切りにされたキャベツを添えるというのが一般的なものとなっている。
「コロッケ」と言うと、基本はジャガイモであるが、ジャガイモの代わりにカボチャ、サツマイモなどを使う場合も珍しくない。また、潰したジャガイモにカレー味をつけるというような味を工夫したものも一般的になっている。また、ホワイトソースを使っていると「クリームコロッケ」と呼ばれていて、これがフランス料理の「Croquette」に相当したものとなっている。
現在では、数多い冷凍食品の中で、コロッケが売り上げ1位となっていることから、もはや日本を代表する国民食の一つになっていると言って良い状況である。
↓参考まで
フライパンおかず―炒める、焼くだけじゃない!フライパン1つで煮もの・揚げもの・スープまで
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- 出版社/メーカー: ベターホーム出版局
- 発売日: 2006/03/01
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