PET SHOP BOYS『PLEASE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1986年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。80'sらしいサウンドであるエレクトリック・ポップなサウンドであるが、明るく楽しいエレポップでなく、何処か哀愁を感じるその不思議なサウンドは、その奥に様々なものを表現していて、発想の豊かさと共に高く評価されて、現在でも現役バンドとして活動が続いているのはご存知の通りである。(ただ、当時は、こんなにも息の長いグループになるとは思われなかったですが...)
また、本アルバムはイギリスでは最高位3位、アメリカでは最高位7位を記録する大ヒットとなり、1986年のBillboard年間アルバム・チャートでも39位にランクインしている。
収録曲は以下の全11曲である。『Two Divided By Zero』『West End Girls』『Opportunities (Let's Make Lots Of Money)』『Love Comes Quickly』『Suburbia』『Opportunities (Reprise)』『Tonight Is Forever』『Violence』『I Want A Lover』『Later Tonight』『Why Don't We Live Together』。
本アルバムよりも先行してリリースされた全英No.1ソング『West End Girls』は、後にアメリカでも1位(1週のみだったが1986年のBillboard年間シングル・チャートでも15位にランクインしている。尚、現時点では彼らの唯一の全米No.1ソングである。)になるなど大ヒットを記録して、一躍期待の新星となる。続くシングル『Love Comes Quickly』はイギリスで最高位19位、アメリカでは最高位62位、『Opportunities (Let's Make Lots Of Money)』はイギリスで最高位11位、アメリカで最高位10位、『Suburbia』はイギリスで最高位8位、アメリカで最高位70位を記録するヒット・シングルが生まれている。
本アルバムからのお薦め曲は、彼らの名前をスターダムにのし上げた『West End Girls』、ヒット曲の『Love Comes Quickly』、一大楽章となる『Opportunities』の2曲、そして『Why Don't We Live Together』をピックアップしておく。
本アルバムは、ポップなサウンドであるが、その奥に芸術的なセンスが光るアルバムであり、やや地味な所もあるのだが、後の彼らのサウンド世界を考えると、原点ということも出来るアルバムであり、聴いておきたいアルバムの一つである。
↓後に2枚組の限定版もリリースされています。
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