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「THE MIRROR CRACK'D」 [映画(洋画)]

表題の作品は1980年のイギリス映画「クリスタル殺人事件」である。が、このタイトルを言われるよりも「鏡は横にひび割れて」と言われた方が、分かる方には分かるでしょうね。アガサ・クリスティの生み出した名探偵のミス・マープルが活躍する物語である。

1974年の「オリエント急行殺人事件」、1978年の「ナイル殺人事件」に続くクリスティのミステリ小説の映画化第3弾であるが、ポアロではなくてミス・マープルの登場する物語の映画化作品である。尚、キャストには豪華俳優を集めているのは前2作と同じである。

作品データを記しておくと、時間は105分、原作はアガサ・クリスティ、監督はガイ・ハミルトン、脚本はジョナサン・ホールズとバリー・サンドラーの2人、撮影はクリス・チャリス、音楽はジョン・キャメロンである。そして出演は、アンジェラ・ランズベリー、エリザベス・テイラー、ジェラルディン・チャップリン、ロック・ハドソン、ヒルデガード・ニール、キム・ノヴァク、ピアース・ブロスナン、トニー・カーティス、エドワード・フォックス、ウェンディ・モーガン、モーリーン・ベネット、たちである。

物語の方は、ミス・マープルの住むロンドン郊外の町・セント・メアリー・ミーを舞台に、映画の撮影隊がやってくる。映画の撮影が進む中、ある殺人事件が起こる。当局の捜査は混迷し、事件を解くことが出来ないでいた。最も怪しいと思われていた人物が第二の殺人の被害者となった。そんな事件をミス・マープルが紐解いて犯人を改名していくものである。

豪華キャストを集めていて、映画としての企画は悪くないのだが、この事件はどちらかというと地味なものであり、着飾りすぎている印象のある作品となっている。そもそも、どうしてこんなへんてこりんな邦題がついているのでしょうかねぇ。→邦題をクリスティの原作小説と同じ「鏡は横にひび割れて」にするか、せめて「鏡」という単語を入れたものにしてもらいたかったところである。

まあ、ミス・マープルが登場する数少ない映画ということなので、これだけで(それなりの)価値はあるのだが、もう一捻り欲しい欲しい作品である。(が、この後のクリスティ作品の映画化作品よりはずっとマシですけど...)

 

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