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ケータイ刑事銭形泪36話(2nd.23話・アナザーストーリー1話)[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形泪・2nd.23話」(通算36話)の「まりもクイーンVS女王卑弥呼 ~邪馬台国を迎撃せよ!」の3回目となる「裏ネタ編」は、卑弥呼が行っていた「ダウジング」について、その際に使用していた「ダウジングロッド」について、この物語の邪馬台国はこれだったということから「健康ランド」について、卑弥呼はマネキンのことをこう呼んでいた「影武者」について記します。

尚、約3年2ヶ月前のBS-i(当時)での再放送時に記した本編について記した記事(「改訂版」となります。)は「ここをクリック」してご覧下さい。

ダウジング」:英語では「Dowsing」、二叉になった棒(ダウジング・ロッド)や振り子などを使って、地下の水脈や石油、貴金属の鉱脈などを探る方法のことである。

歴史は古く、かなり古い時代から行われていたことが分かっていて、4000年以上の歴史があるとされている。昔は神の意思を受けているとされたものであったが、中世には神ではなくて悪魔と結びつけられ、悪魔の行いとされたため、異端審問では行われなくなった。

一方、それとは別の流で、金属を捜すことに使われ、15世紀のドイツでは盛んに行われていて、これが世界に広がっていくことになった。

日本では、平安時代に弘法大師が水脈を探り出して井戸を掘ったという言い伝えが残っているが、西洋のものとの繋がりについてはよく分かっていない。

新しい所では、19世紀のアメリカのゴールドラッシュの時、これを用いて金脈を捜すということが行われたり、ベトナム戦争の際、地中に埋められた地雷を発見するのにこれが用いられ、そのため、地雷による犠牲者が減ったとされている。

ダウジングによって捜すものは、基本的には地面の下に隠れているものであるため、地表からは全く見えていないものである。(この物語では人捜しと凶器捜しであったため、一般的にこれによって捜すものとは違っているものの、どちらも地面の中に埋まっているものを捜しているので、一応「ダウジング」からかけ離れるものではない。しかし、水脈や金属とはダウジング・ロットの反応が異なるものと思われるだけに、(コジツケであっても)説明が付かないのですけどね...→全く知らないものではなく、裏工作が行われていたことを考えると、やっぱり、ということになってしまいますが、なかなか面白く構成したものでした。

尚、ダウジングを行う人のことを「ダウザー」と呼び、ダウザーは分岐した枝、L字型に曲がった金属棒、振り子などを手にして、歩きながらそれらの微妙な動きを見て、地下にあるものを捜す。しかし、それらが地下にあるものに対してどのような現象が起こり、発見できるのかは、科学的には立証されていない。

ある意味では、金属探知機もダウジングの道具の一つということになるが、これは電磁誘導を利用したものであり、科学的に動作原理を説明できるものである。→探知機に設けた振動子から発生する交流電流がコイルを通過することで磁場が発生するが、(地中にある)金属がコイル付近に接近すると、その金属にも渦電流が発生し、交流磁場が発生する。このため、磁場の変化を探知することによって地中にある見えない金属が探知できる。

金属を捜すダウジングであれば、金属探知機のような科学的に説明の付く方法で探すことが出来るが、この物語では、人やロープという金属反応のしないものを捜していたことになる。このようなものを捜す科学的な説明を知りたいところであるが、実は卑弥呼が埋めたものだったというオチは、現代科学で説明するにはコロンブスの卵的な発想であり、実に上手く描いたところでした。

ダウジングロッド」:ダウジングを行う場合に使用する棒のことである。古くは、ハシバミの枝が使われてきたが、そのような特定の素材を使う必要があるものではなく、L字型に曲げた2本の針金や金属棒、またはY字型やV字型に曲げた針金なども使用される。(針金ということだけで、特に材質にまでの細かい規定はない。)→簡単なものであれば、針金ハンガーをL字型に折り曲げて作ることができる。

ダウジング・ロッドを両手に持って、それを手にしたまま歩いていると、ロッドがひとりでに交差したり、外に開いたり、あるいは平行に並んだまま同じ方向を向くことがある。ダウジングの世界では、これはこれは何かに反応して動いたと考えられているが、その知識が無いと、風のせいで動いたとか、ダウザーが動かしたと考えてしまう。ダウザーはこれらの動きは何らかの特定のメッセージだと解釈する。(ダウザーの経験によって様々に解釈される。)

ところで、ダウザーが使うと反応することから、ダウザーが手にしている状態と全く同じ形になるように、機械的にダウジング・ロッドを保持する道具を作り、それにダウジング・ロッドを保持し、それを持って歩き回ったとしたら、科学的に考えると、ダウジング・ロッドは同じ反応をするはずであるのだが、実際はそうはならない。よって科学的な検証を行うことが出来ないため、ダウジングは「インチキだ」と言われる。ダウザーはこれを「不覚筋動」によるものとして、これが人によって差が出るため、反応する人と反応しない人がいる、と言っている。

そういうところを科学的に解明して貰いたいところである。(ただ、遊びの範疇として試してみるということで宜しいのではないかと...)

健康ランド」:公衆浴場施設の一つであり、様々な種類の浴槽を備え、更にはサウナ、マッサージ施設、ゲームコーナー、休憩所、水泳施設、トレーニング設備、食堂、観劇などの付随する施設を併せ持った大規模な入浴施設のことである。

これは、銭湯とは異なったものであり、法的にも銭湯とは別扱いとなっている。そのため、都道府県単位で価格が統一されている銭湯とは異なり、独自の料金体系が設定できる。(ちなみに、「銭湯」とは、日常生活における保健衛生上必要な入浴のために設けられた公衆浴場、と定義されているので、健康ランドにあって銭湯に無いもの(例えばサウナなど)は日常生活における保健衛生上必要ではないもの、と解釈することが出来る。)

使用している湯は、水を単に暖めたものという所から、温泉水を利用した所、何らかの入浴剤を転訛している所など、様々である。

日本に最初に登場したのは、1955年に営業を開始した「船橋ヘルスセンター」とされている。(1977年に閉場したため、現在は存在しない。その跡地に「ららぽーと船橋ショッピングセンター」が作られ、現在は「ららぽーとTOKYO-BAY」となっている。)一応、現在の「健康ランド」が備えている施設を持ったものということになるが、分類状は「健康ランド」ではなく「ヘルスセンター」とされている。

その後、各地にこれを燃した施設が登場するが、1980年代になってから、娯楽施設重視からサウナなどの入浴施設をより充実させたものが登場するようになり、「健康ランド」と呼ばれるようになる。(これが登場した当時は「スーパー銭湯」は存在していないが、現在では「スーパー銭湯」に療養施設や娯楽施設が併設されているもの、といったら宜しいかと...)

影武者」:敵を欺くために、または身替わりとするため、武将と同じ装束を着せた武者のことである。戦国時代の日本ではよく用いられたものであり、それが起源とされている。

君主が死んでしまったことを隠すために使われたこともあり、実際は既に亡くなっている君主が存命しているように見せたり、戦場で敵を混乱させるために大将と全く同じ姿をした武者を投入したりされた。(前者は武田信玄、後者は真田幸村でお馴染みである。)

現代風に言うと「替え玉」ということになるが、「替え玉」には最初から「ニセモノ」という意味合いが強いことと、「替え玉受験事件」の影響もあって後ろめたいイメージがあるが、「影武者」にはそこまでのイメージはない。但し、表には出ないで裏から指図する事実上の首謀者、黒幕、という意味が「影武者」にはあるのもまた事実でして...

尚、英語では一応「Double」という言葉が使われるが、「替え玉」という意味の「Goat」や「Stalking Horse」が使われることもある。

ところで、その「影武者」を扱った映画としては、1980年の黒澤明監督作の「影武者」がある。この作品には、黒澤監督を敬愛するコッポラ監督やルーカス監督が外国版のプロデューサーとして加わるなど、世界の超一流映画人が関与した大作と言うことでも知られている。日本でも大ヒットを記録して、1980年に公開された邦画の中では配給収入1位を記録している。

物語は、天下を狙う武田信玄が、上洛を目指す中、何者かに狙撃され、この傷が元で死んでしまう。しかし、信玄が死んだとなると、天下どころの話ではなくなり、武田家も危なくなってしまう。ということで、信玄の影武者を立てて、の窮地を乗り越えようとする。が、影武者となった男は、姿は信玄と瓜二つであったが、盗みを働いて捕まり、処刑される直前だったところを信玄の弟・武田信廉に助けられた男だった、という物語である。彼は、一度は逃亡するも、信玄に威圧され、影武者を務めることを受け入れた。信玄の死後3年は何とか乗りきったものの、馬から振り落とされた影武者は川中島で受けた傷がないことから信玄では無いことが分かってしまい、その役割を終えた。勝頼が家督を相続したが、既に武田家は天下を狙えるような情勢ではなかった...

作品データを記しておくと、時間は179分、監督は黒澤明、脚本は黒澤明と井手雅人の2人、撮影は宮川一夫、斎藤孝雄、上田正治の3人、美術は村木与四郎、音楽は池辺晋一郎である。そして出演は、仲代達矢、山崎努、萩原健一、油井孝太、大滝秀治、室田日出男、志甫隆之、杉森修平、清水のぼる、清水紘治、山本亘、根津甚八、阿藤快、島香裕、金窪英一、宮崎雄吾、倍賞美津子、桃井かおり、音羽久米子、井口成人、隆大介、山下哲生、山中康仁、油井昌由樹、土信田泰史、曽根徳、松井範雄、清水利比古、志村喬、藤原釜足、常田富士男、田辺年秋、山口芳満、江幡高志、杉崎昭彦、たちである。

「影武者」の役割や生き様がしっかりと描かれている作品である。3時間という長尺の作品であるが、一度は見ておきたい作品である。

 

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