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ケータイ刑事銭形泪36話(2nd.23話・アナザーストーリー1話)[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

5回目となる「銭形泪・2nd.23話(通算では36話)」の「まりもクイーンVS女王卑弥呼 ~邪馬台国を迎撃せよ!」の「裏ネタ編」ですが、今回はこの物語の後半で、ちゃんが真犯人に対して仕掛けた罠に関してから、「洞窟」について、「祭壇」について、「儀式」について、そしてちゃんが指摘した「かぶれ」について記します。

尚、約3年2ヶ月前のBS-i(当時)での再放送時に記した本編について記した記事(「改訂版」となります。)は「ここをクリック」してご覧下さい。

洞窟」:地中に存在する空洞のことであり、ある程度以上の大きさ(人が中に入ることが出来、ある程度自由に動けるだけの空間がある大きさとされているが、厳密な定義は無い。)を有した空間のことである。また、地中でも、岩石の中にある空洞であっても同様である。

日本語では、「洞穴(どうけつ)」「洞穴(ほらあな)」と言うこともある。また、英語では「Cave」と言うが、人間が自由に行動できるような大きなものは「Cavern」、一般に言う「洞穴(ほらあな)」や小さなものは「Grotto」と言う。

一般に、洞窟内は地中であるために湿度は高くなるが、気温の方は、夏は外よりも涼しく、冬は外よりも暖かいということになる。先史時代の人類は、自然の洞窟を住居として利用していたが、雨風を凌ぐということで洞窟を利用するということは誰でも思いつくが、それだけではなく、夏と冬が過ごしやすいということまで考えて利用していたと考えられている。ただ、洞窟も奥に入っていくと、光が届かなくなるため、真っ暗な世界となるため、昔の人類は、洞窟と行っても浅い範囲でしか利用せず、奥の方は、貯蔵庫として利用したり、囚人などを閉じ込めるのに利用していたと考えられている。→実際、遺跡として発見されたもの、出土したものからは、住居としてだけでなく、そのように利用されていたことを伺わせるものが出てきている。

また、「閉じ込めた」ということでは、ギリシャ神話でミノタウロスが洞窟で出来た迷宮に閉じ込められたということになっている。(神話の世界に残っていることから、実社会では罪人を閉じ込めたというのは容易に考えられる所である。)

また、冒険映画などでは、主人公が洞窟を探検したり、洞窟に隠されていた宝を探すというような物語が数多くあるが、このような発想が数多くされるのは、洞窟が金銀財宝などのお宝の隠し場所として利用されていた記録があるためであり、(広義の)「倉庫」として洞窟が利用されていた証でもある。(ただ、映画によっては、単なる通路の一つに過ぎない、という洞窟もありますが...)

また、洞窟からは洞窟壁画というものが数多くの洞窟から発見されている。それらの中で最も古い洞窟壁画は、フランスのショーヴェ洞窟であり、約3万2000年前のものである。また、フランスにはラスコー洞窟、ラ・マルシュ洞窟、コスキュール海底洞窟などからも壁画が発見されている。これらの壁画は、先史時代、石器時代の人々が残したものであるが、特にその時台のシャーマン(祈祷師)が記したものとされている。また、これらは人類が生み出した最も古い絵画ということになる。

そう言えば、邪馬台国の女王・卑弥呼もシャーマンだったとされていることを考えると、この物語ではダウジング卑弥呼が洞窟で儀式を行っていたというのは、卑弥呼の時代に行われていたであろう儀式の1つを再現していたと推測することが出来ることになり、ちゃんの考えついた真犯人に対する罠は、単なる犯人に仕掛けた罠ではなく、人類の歴史を再現したということで、実に奥が深いものになりますね。

祭壇」:神、霊、死者などに犠牲や供物を捧げるために使用される台のこと、または祭器や祭具を設置して祭祀に用いるための壇のことである。前者では、生贄を含む供物が置かれ、後者では祭器が置かれる。また、神に繋がる場所であることから、神聖なものとされている。

大きさは、執りおこなう儀式の種類や祭祀の大きさなどによっても異なるが、大きいものは数十mというものまであり、小さいものは人の手の中に収まるようなものまである。

身近な祭壇としては、仏壇や神棚がある。(これらも立派な祭壇である。)また、葬儀の際に故人の遺影を飾る祭壇もこれに含まれる。(結構、身近なところにあるものです。)

但し、宗教の違いによって祭壇は大きく異なり、各宗教に寄って様々なものがあり、個性的なものもある。(キリスト教では、教会にいけば、やはり大なり小なりの祭壇がある。)しかし、どの宗教に置いても共通するところがあって、祭壇を設ける場所というのは、ある程度の高さのある場所であって、床への直置きというのは殆ど無い。また、神に繋がる場所であり、神聖な場所というのもほぼ共通しているところである。(神聖な場所だからこそ、高さのある場所に設けるということですね。)

起源は古く、古代から存在していたものであり、様々なものがある。が、一般に知られているのは、古代メソポタミアのジッグラトという説がある。(紀元前3000年頃のものである。)それ以降は各地の古代王国でも国を統治する儀式を行う場には祭壇が設けられていて、それが「神殿」として大事な場所となっている。(古代エジプトをはじめ、ギリシャなどにも「○○神殿」という有名なものが数多く残っている。)

キリスト教では、初期のキリスト教の時期から、イエスの最後の晩餐の食卓を模ったものとして存在し、時代と共にこれに建築的な要素が加わり大きくなったり、工芸的な要素が加わって装飾が施されるようになった。

仏教では、仏像を安置するための台としての祭壇が多く、須弥壇、仏壇は一般的な祭壇となっている。また、キリスト教と同様に建築的な要素が加わったものとしては仏堂が該当し、その中でも大仏殿は巨大建築物でもある。

日本でも、仏教伝来以降は仏教の仏殿に準ずるが、それ以前の神道の時代からあるものとしては、厨子や乗輿を用いた祠があり、神棚もその一つである。

尚、英語では「Altar」と言うが、大きな建築物になった礼拝堂、神殿、日本の神社などは「Shrine」と呼んで、供物を置いたり、祭事にに使用する祭壇とは区別して呼ばれる。

儀式」:公事、神事、仏事などのように、一定の規則に従って執りおこなわれる行事であり、日常生活で行う行為とは異なる特別な意味を持ったものである。英語では「Ceremony」と言うが、宗教的な儀式であれば「Rite」や「Ritual」という言葉が使われる。

宗教では、様々なものがあり、それぞれの宗教に応じた特別のものがある。(正に千差万別であり、取り上げるのもきりがないぐらいである。)社会生活の上では、やはり色々なものがあり、学校の入学式や卒業式も儀式の一つである。それ以外でも、お宮参り、結婚式、葬式は誰でも経験する儀式である。また、運動会などの行事では、開会式、表彰式、閉会式が行われるが、これらも儀式と言うことになる。

日常生活の中にある儀式は、社会生活をする中では常識として知っておくべきものであるが、宗教的な儀式も、その宗教の信者に取ってはやはり知っておくべきものである。が、そのため、宗教の世界では、その宗教特有の儀式を知っているかどうかで、信者であるかどうかの見分けができるようになる。これを利用したものが、江戸時代に幕府がキリスト教信者を発見するために利用した「踏み絵」である。(但し、キリスト教禁止令が出された17世紀では効果があったが、キリシタンたちの間では「内面でしっかりとキリスト教を信仰していればよい」という考えが広がり、踏み絵に関しては「踏みつけて良い」とされるようになり、18世紀には効果が無くなったとされている。)

かぶれ」:漢字で記すと「気触れ」と記す。英語では「Rash」と言う。医学の世界では「接触皮膚炎」と言う。外部からの刺激が直接皮膚に働いて、その部分において湿疹が出来る症状である。最初は赤く腫れ、それからブツブツが出来る。更に症状が大きくなると水疱となる。

この症状には2種類のものがある。1つ目は、誰でも接触した時に起こる「一次刺激性接触皮膚炎」である。これは原因物質と接触したことで刺激が現れるものであり、原因物質の毒性の強さ(濃度)によって症状の強さ(大きさ)が決まるものである。この症状は、個人差はあるものの、誰にでも起こることであり、この物語での「かぶれ」はこれである。

もう1つは「アレルギー性接触皮膚炎」であって、原因物質との最初の接触で皮膚の炎症細胞が感作され、2度目以降の接触によって皮膚の炎症細胞がより活発になり、何度か接触している内に発症するものである。(所謂「アレルギー」と呼ばれているもである。)一応、複数回の接触で起こるとされているが、2回目の接触で症状が起こるものもあれば、数回で発症するもの、数十回で発症するものがある。(これは「アナフィラキシー・ショック」の皮膚で起こるものと言うことが出来る。)また、この特徴は、原因物質の毒性の強さ(濃度)には関係無く、ごく微量でも発症することがある。

この物語では、真犯人がウルシの木と接触したことで発生したということになっていたが、これは漆に含まれているウルシオールによるアレルギー反応である。(アレルギー性接触皮膚炎である。)ウルシオールのアレルギーを持っている人は、例えうるしと接触しなくても、漆の木の近くを通過しただけでも発症することがある。

対処方法は、原因物質を突き止めることが第一である。一次刺激性接触皮膚炎であれば、その物質が分かっているので、その物質には今後、触れないようにすることである。アレルギー性接触皮膚炎であれば、原因物質が何かということを突き止める必要がある。これは専門医を受診してパッチテストを受ければ良い。但し、パッチテストの結果が出るまでに数日から一週間程度の時間がかかる。が、これによって原因物質が分かれば、以後はその物質を含んでいるものには接触しないことである。(近づかないということである。)→食べ物に含まれている物質であった場合は、それを食べない、ということが対処方法である。

しかし、いくら注意をしていても発疹が出来ることがある。その場合の対処方法は、副腎皮質ステロイド軟膏の外用(患部に塗る)ことである。また、痒みに対しては抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬を使用する。更に症状が重くなり、発疹が全身に及んだり、自家感作皮膚炎の場合であれば、ステロイド内服や注射による全身投与となる。→いずれにしても、専門医に受診して、処方して貰うことになる。

この物語では、漆の木と接触したことが原因で(真犯人に)症状が現れたが、日常生活に於いては、石鹸、洗剤、シャンプー、化粧品、整髪剤、染髪剤に含まれている特定薬剤によってかぶれが起こる場合がある。最近では、それらの製品に(小さい文字であるが)注意書きがされているが、そのような症状が起こった場合は、専門医に受診することであり、その製品は二度と使わないことが対処方法となる。(原因となったものを速やかに洗い流すことは必要であるのは言うまでもない。)

ちなみに、「M1」(「ケータイ刑事 THE MOVIE」では、ちゃん、五代さん、高村さんたちはウラリカズラにかぶれていましたね。→ウラリカズラが原因と分かっているが、ウラリカズラに含まれている何という物質が原因物質なのかは不明である。)

 

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