QUEENSRYCHE『QUEENSRŸCHE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1981年に発表された彼らのデビュー・(ミニ・)アルバムである。自主製作盤でもあるため、メジャー・デビュー前のプロモのような性格があるものである。また、メジャー契約を済ませた1983年に改めてリリースされている。しかし、この時は収録曲が全4曲であり、ミニ・アルバムという形であった。これが2003年にリマスターされてリイシューされた時に、1984年の日本公演(日本青年館)のライヴ10曲が追加されて性格が大きく変わることになった。尚、1983年のリリース時に、本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで最高位81位を記録している。
また、1989年に再販された時には、オリジナルの4曲に『Prophecy』が追加された5曲入りとなっているが、リマスター時にはこの追加曲は削除されている。(但し、ライヴ演奏の追加曲としては収録されている。)
収録曲は以下の全14曲であり、5曲目以降がライヴである。『Queen Of The Reich』『Nightrider』『Blinded』『Lady Wore Black』『Nightrider [Live]』『Prophecy [Live]』『Deliverance [Live]』『Child Of Fire [Live]』『En Force [Live]』『Blinded [Live]』『Lady Wore Black [Live]』『Warning [Live]』『Take Hold Of The Flame [Live]』『Queen Of The Reich [Live]』。
この中からは、彼らの名前をHR界に知らしめることになった『Queen Of The Reich』がイギリスではシングル・チャートで最高位94位を記録している。
ミニ・アルバムということでは、やはり彼らのデビュー曲になる『Queen Of The Reich』がお薦め曲である。また、ボーナス・トラックとして追加された10曲のライヴの中では、『Nightrider』『Blinded』『Lady Wore Black』『Queen Of The Reich』をお薦め曲としてピックアップしておく。
本アルバムは、後に傑作「OPERATION: MINDCRIME」(1988年)を生み出すことになる彼らの原点であるだけに、聴いておきたいところであるが、それに1984年というメジャー・デビューして間もない時期のライヴ(これだけでもライヴ・アルバムとしてそれなりのセールスを記録するのは間違いないでしょう。)が追加されたということで、若き日の彼らをたっぷりと堪能出来ることになり、その存在価値はとても高いものになった。HRファンであれば、このリマスターされたものは手元に置いておくべきですね。
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