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「MYSTERIOUS ISLAND」 [映画(洋画)]

表題の作品は1961年のイギリス映画「SF巨大生物の島」である。1975年のアメリカ映画「巨大生物の島」という作品があるが、それとは全く関係無い作品である。('75年作品はH・G・ウェルズの「神々の糧」の映画化である。)本作は「海底二万里」の後日譚とされているJ・ベルヌ原作の「神秘の島」を原作としている。しかし、かなり大胆な脚色が施されているため、完全な別作品という位置づけになっている。

また、本作は日本では劇場未公開であるが、レイ・ハリーハウゼンが特撮を担当しているということで、ビデオでリリースされていて、特撮ファンにはお馴染みとなっている作品である。

作品データを記しておくと、時間は100分、原作はジュール・ヴェルヌ、監督はサイ・エンドフィールド、脚本はジョン・プレブル、ダニエル・ウルマン、クレイン・ウィルバーの3人、特撮はレイ・ハリーハウゼン、音楽はバーナード・ハーマンである。そして出演は、マイケル・クレイグ、ジョーン・グリーンウッド、マイケル・カラン、ゲイリー・メリル、ベス・ローガン、ハーバート・ロム、パーシー・ハーバート、ダン・ジャクソン、たちである。

南北戦争で捕虜となった5人の囚人たちは砦を気球で脱出したが、風に流されて、見知らぬ無人島に漂着した。その島には普通の大きさの何十倍も大きさとなった巨大なカニ、鳥、ハチなどがいた。また、イギリス貴族のフェアチャイルド母娘は乗っていた船が難破してこの島に辿り着いた。そんな一同はこの島でサバイバル生活を始めることになる。やがて、この島にはもう1人人間が住んでいることが分かる。それは伝説のネモ船長であり、彼は此島で、世界の食糧危機を救うために、食糧となる動物を巨大化させるという実験を行っていたのだった。が、この島の火山が爆発しそうな状況になっていて...

原作小説は有名なものであるが、随分と大胆な脚色が行われているのに驚くところである。が、原作小説とはかけ離れた作品になっていることで、逆にハリーハウゼン得意の人形を使った特撮作品として楽しむことが出来る作品になっている。→やはり、彼の特撮技術には独特の味がある。現在のCGと比べると、全く別世界の味わいがある。最近のCG全盛の映像に慣れてしまっていると、手作り感があってホッとするところでもある。

尚、巨大生物が登場するというSF作品は結構数があるが、「食糧危機を救うため」という発想は面白い所ですね。(実際に、これと同じ考えで研究をしている学者が実際にいたりして...???)

 

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↓原作小説はこちら

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