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古代少女ドグちゃん#6 [ドラマ]

今回の物語は、これまでの物語とは違うものであって、ホラー作品である「怪談新耳袋」を見ているような気になりました。(原案の井口昇監督にしろ、今回の物語の監督・脚本の三宅隆太にしろ、共に「怪談新耳袋」に参加している。)冒頭部分もそうだったし、途中でもいくつか「新耳」を意識しているようなアングルもありました。また、物語としても、「新耳」にあったような物語をいくつかくっつけたような感じでもありましたし...→「ジャンクドラマ」と言っている通りで、こういう展開もあるというのは面白いですね。

登場した妖怪は「人形つかい」であったが、これまでのような派手なアクションはなし。しかし、ホラー仕立ての物語に妖怪が登場するというのは、ある意味では王道ですね。

夜の住宅地を歩く白い少女の姿に声を掛けた男たち。が、顔を見ると男たちは驚いた。その少女の父らしい男が慌てて家に連れ帰った。

誠とドグちゃんは幽霊の話をしていたが、ドグちゃんは「幽霊はいない」と断言する。そんな中、2人はある女性から道を尋ねられ、その女性が捜していた家・佐山を捜して出して連れて行った。そこから帰ろうとした時、誠は2階の窓に人影を見た。そんな所に、佐山が帰ってくるが、女性を冷たくあしらった。

女は北川茉莉香という佐山の会社の部下で、娘の看病のために会社を休んでいる佐山の見舞いに来たのだった。で、改めて佐山の家に行った。帰宅した誠とドグちゃんは、ドキゴローが見ていた週刊誌に、幽霊屋敷の記事があったのを見つけ、それがさっきの佐山の家だったと気づき、ドキゴローが偵察に行く。で、娘の部屋を覗くと、慌ててドグちゃんに報告しに戻った。

北川は中途採用で、佐山には色々と親切にされていて、妻が家を出て行った佐山に好意を持っているようだった。「帰る」と北川が口にすると、佐山は「夕食を食べていかないか」と誘い、北川はそれを受けることにした。佐山がワインを買いに出掛けると、北川は家の中を捜し始め、権利書を見つけると正体を現した。佐山と入籍をすると権利書を売り飛ばし、そのままトンズラするつもりだった。権利書を見つけたと連絡する北川だったが、その話を佐山の娘・ゆりに聴かれたように感じた。で、ゆりの部屋に行き、ゆりに問い詰めようとする。が、ゆりは何も言わなかった。で、ゆりの正面に回ると、ゆりは人形(ラブドール)だった。

ドキゴローはドグちゃんに報告し、それは妖怪・人形つかいと分かった。

北川の前に人形つかいが迫り「パパをいじめないで」と口にした。驚いた北川は慌てて逃げて行く。が、怪談から足を滑らせてしまう。人形つかいが迫り、北川を襲う。

そんな所にドグちゃんが「覚悟しなさい!」と登場する。北川を放した人形つかい、ドグちゃんに言う。「俺のお陰であの男がどれだけ救われたか」と言って、佐山の過去を話す。10年前、自分の不注意で娘を轢いて死亡させてしまい、妻もやがて出ていった。10年が流れ、娘が生きていたら高校生になっている。そんな中、佐山は1枚の宅配専門の高級ラブドールのチラシを目にし、それに娘の成長した姿を見出した。で、佐山はラフドールを娘として世話をするようになった。そんなラブドールに妖怪・人形つかいが取り憑いたのだった。人形つかいは「再び生きる喜びを与えてやった」「幸せを奪うつもりなのか」と言うが、ドグちゃんは「どんなに幸せに思えても、結局は嘘じゃない。嘘はいずれバレる」と言うと、「ドキドキウェーブ!」で妖怪人形つかいを退治した。

ラブドールはただの人形に戻り、帰ってきた佐山が慌て始め。その中で10年前のことを思い出していた。

帰宅した誠は母の写真を見て「人は死んだらそれっきり?」と口にして「寂しくない?」と言うが、ドグちゃんは「消えて無くなるのは、後に残された人が辛い気持ち引きずらないためだよ」と語った。

一方、家に一人っきりになった佐山だったが、佐山には妻と娘と一緒に暮らしている姿が見えていた。

今回の物語は、「怪談新耳袋」にあったようないくつかの物語を繋いだ感じの物語だったということでは「ジャンクドラマ」という言葉がピッタリであるが、単に小エピソードを繋いだだけというものではなく、色んな要素を盛り込んでいました。特に、財産目当ての北川の野望、娘を溺愛する佐山、母のことを思い出す誠、現代とは完全に異なる切口のドグちゃん、偽りではあるが幸せを与えたと言う妖怪人形つかい、というように、それぞれのキャラの心を上手く描いていました。ただ、ドグちゃんの言葉は一見すると冷たい無感情なもののように感じられるが、ある意味ではこれは宗教論に繋がることになる。(死後の世界とは、ということになりますから。)これもある意味では「風刺」と言って良いのだろうが、今回はテーマがちょっと大きすぎた感じでした。

それにしても、今回は、お色気路線を封印し、アクションも排除して、人間の心の内面のドラマを前に出し、しかもホラー作品の様に仕上げていて、実に面白いところでした。本当に色んな演出方法があるものですね。

ただ、一つだけ物足りなさを感じたのが冒頭の部分であり、ここにあの「どすこい手形」(「怪談新耳袋」のあのOPタイトルのこと)のパロディでも入れていたら完璧だったのに...

 

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